2026年11月現在、杉田水脈氏は衆議院議員ではありません。2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙では、自由民主党公認候補として大阪5区から出馬し、48,051票を獲得したものの落選しました。比例代表近畿ブロックにも重複立候補しましたが、比例復活も果たせませんでした。
杉田氏は2025年の参議院選挙でも比例代表に出馬して落選しています。その前には、政治資金収支報告書の不記載問題による党役職停止6か月の処分、2024年衆院選への出馬辞退など、政治活動を左右する出来事が続きました。過去3回の衆院選当選歴から2025年・2026年の選挙結果、落選の背景、現在の活動、今後の政界復帰の可能性まで、時系列で整理します。
【2026年最新】杉田水脈の選挙結果は?大阪5区で48,051票を獲得

杉田水脈氏が2026年の衆院選で立候補したのは、大阪府大阪5区です。投開票日は2026年2月8日。自由民主党の公認候補として、比例近畿ブロックとの重複立候補という形で選挙に臨みました。
大阪5区は大阪市の此花区、西淀川区、淀川区、東淀川区で構成される選挙区です。定数1に対して6人が立候補し、現職の梅村聡氏を含む候補者による争いとなりました。
大阪5区の開票結果と候補者別得票数TBS NEWS DIGなどが掲載した開票結果によると、杉田氏は48,051票で2位となりました。トップは日本維新の会の梅村聡氏です。
大阪5区の主な開票結果
- 梅村聡(日本維新の会):93,472票・42.5%
- 杉田水脈(自由民主党):48,051票・21.9%
- 前田英倫(国民民主党):24,018票・10.9%
- 大石晃子(れいわ新選組):19,867票・9.0%
- 松山恵子(参政党):18,421票・8.4%
- 湊隆介(日本共産党):15,854票・7.2%
梅村氏と杉田氏の得票差は45,421票。梅村氏が約2倍の票を獲得しており、杉田氏は小選挙区で議席を獲得できませんでした。
大阪5区の有権者数は432,748人、投票率は53.92%でした。杉田氏の48,051票は有権者から一定の支持を得た数字ですが、当選ラインには大きく届かなかったことが分かります。
杉田水脈は比例復活した?結論は落選今回の選挙で検索されることが多いのが、杉田氏の比例復活の有無です。
杉田氏は小選挙区だけでなく、比例代表近畿ブロックにも重複立候補していました。比例名簿では同順位の候補者が複数おり、小選挙区での惜敗率などによって当選者が決まる仕組みでした。
杉田氏の惜敗率は51.41%。一方、2026年衆院選で自民党が近畿ブロックで獲得した比例議席は10議席でした。総務省の選挙結果を基にした当選者一覧にも杉田氏の名前はありません。
したがって、2026年の杉田水脈氏は小選挙区でも比例代表でも落選という結果です。「48,051票を獲得したから比例で当選した」という情報は誤りです。
【当選歴と経歴】杉田水脈は過去に何回衆議院議員に当選した?
杉田水脈氏は、2012年に国政へ進出して以降、複数の政党や選挙区を経て政治活動を続けてきました。衆議院議員としての当選回数は計3回です。
ただし、3回とも小選挙区で勝利したわけではありません。いずれも比例代表による当選であり、比例代表の制度が杉田氏の政治経歴を理解するうえで要点になります。
杉田水脈の選挙歴・政治活動の年表| 時期・選挙 | 関係者・所属政党 | 結果・主な出来事 |
|---|---|---|
| 2012年・第46回衆院選 | 日本維新の会 | 兵庫6区では落選。比例近畿ブロックで初当選。 |
| 2014年・第47回衆院選 | 次世代の党 | 兵庫6区・比例代表ともに落選。 |
| 2017年・第48回衆院選 | 自由民主党 | 比例中国ブロックで当選。2期目。 |
| 2021年・第49回衆院選 | 自由民主党 | 比例中国ブロックで当選。3期目。 |
| 2024年・第50回衆院選 | 自由民主党 | 政治資金問題を受けて出馬を断念。立候補せず。 |
| 2025年・第27回参院選 | 自由民主党 | 比例代表で77,040票を獲得したが落選。 |
| 2026年・第51回衆院選 | 自由民主党・大阪5区 | 48,051票で落選。比例復活もなし。 |
この年表から分かるのは、杉田氏が比例代表を中心に国政での議席を獲得してきた政治家だということです。
第48回衆議院議員選挙で2期目の当選2017年の第48回衆院選では、自民党から比例中国ブロックに立候補し、2期目の当選を果たしました。
その後、2021年の第49回衆院選でも同じく比例中国ブロックから出馬して当選。3期目の衆議院議員となり、2022年には第2次岸田改造内閣で総務大臣政務官に就任しました。
官邸の公表プロフィールにも、2012年、2017年、2021年の3回の衆議院議員当選歴が記録されています。
杉田水脈の基本プロフィール- 氏名:杉田水脈(すぎた・みお)
- 生年月日:1967年4月22日
- 年齢:59歳(2026年11月現在)
- 出身地:兵庫県
- 最終学歴:鳥取大学農学部卒業
- 主な職歴:積水ハウス木造、西宮市役所
- 衆議院議員当選回数:3回
- 主な所属政党:日本維新の会、次世代の党、自由民主党
- 2026年現在の肩書:元衆議院議員
地方自治体職員として勤務した経験を持ち、政治家になる以前から公務員改革などの活動にも取り組んでいました。国政進出後は外交・安全保障や憲法改正などを主要な政治テーマとして発信しています。
【2024年から2025年】裏金問題による出馬辞退と参院選落選の経緯
2026年の衆院選を理解するには、2024年の政治資金問題と2025年の参院選を振り返る必要があります。この2年間は、杉田氏の政治的な立場が大きく変わった時期でした。
2024年:政治資金不記載問題と役職停止6か月の処分杉田氏は自民党旧安倍派に所属していました。派閥の政治資金パーティーをめぐる問題では、2018年から2022年までの政治資金収支報告書に、合計1,564万円の収入が記載されていなかったことが明らかになりました。
2024年4月、自民党は杉田氏に対して党役職停止6か月の処分を決定しました。この問題は単なる会計処理の問題にとどまらず、政治資金の透明性や議員としての説明責任をめぐる批判につながりました。
2024年10月:衆院選への出馬を辞退2024年10月27日投開票の第50回衆院選を前に、杉田氏は比例中国ブロックからの立候補を目指していました。
しかし、党執行部は政治資金問題で処分を受けた議員の比例単独立候補に慎重な姿勢を示しました。10月11日、自民党は杉田氏、尾身朝子氏、上杉謙太郎氏の3人について、出馬を辞退したと発表しました。
党側は3人が自ら辞退したと説明しましたが、党内の公認方針によって事実上、出馬を断念する形になったと報じられています。
杉田氏は2025年3月の記者会見でも、前年の衆院選について党の決定があったため出馬を断念したと説明し、次の参院選に向けて活動してきた経緯を明らかにしました。
2025年参院選:77,040票を獲得するも落選2025年3月、自民党は杉田氏を夏の参院選比例代表候補として公認することを決定しました。
杉田氏が選挙で訴えた主な政策は次のとおりです。
- 外交・安全保障政策の強化
- 日本の伝統的価値観の継承
- 憲法改正の推進
しかし、7月20日の投開票では当選に届きませんでした。杉田氏の個人得票は77,040票で、自民党の比例候補者の中では23番目でした。
自民党が獲得した参院比例代表の議席は12議席。候補者個人の得票順位が当選枠に届かず、杉田氏は落選しました。
この選挙では、政治資金問題だけでなく、過去の差別的な投稿をめぐる批判も取り上げられました。毎日新聞の選挙報道では、在日コリアンやアイヌ民族への投稿をめぐって議員としての資質を問う声があったことが伝えられています。
過去の発言をめぐる人権侵犯認定も影響杉田氏をめぐっては、2016年にスイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会に関連し、参加した在日コリアンやアイヌ民族の女性らについて、民族衣装を侮辱する表現を含む投稿を行った問題もあります。
この投稿については、2023年に大阪法務局と札幌法務局が人権侵犯と認定しました。テレビ朝日の報道によれば、杉田氏側は該当する投稿を削除・撤回し、謝罪したと説明しています。
ここで押さえておきたいのは、政治資金の不記載問題と人権侵犯認定は、それぞれ別の問題だという点です。前者は政治資金の管理と党内処分、後者は民族的マイノリティーに対する表現や人権上の問題として扱われました。
両方の問題が選挙期間中に繰り返し取り上げられたことは、杉田氏の政治的評価を考えるうえで重要な背景となっています。
【2026年の選挙戦】杉田水脈が大阪5区で訴えた政策と争点
2026年の杉田氏の選挙戦は、過去に出馬してきた比例中国ブロックとは異なり、大阪の小選挙区で有権者から直接支持を得る戦いでした。
大阪5区では、自公連立の解消などによって選挙の構図が変化しました。MBSの選挙取材によれば、従来は公明党が候補者を立てていた同選挙区で、自民党が約30年ぶりに候補者を擁立。杉田氏が急きょ選ばれました。
食料品の消費税ゼロを前面に打ち出す杉田氏が選挙期間中に強調した政策の一つが、食料品の消費税ゼロです。
「絶対にこれをやり切れるのは高市自民党、高市自民党しかありません」
これは2026年2月4日に配信されたMBSの候補者取材で紹介された発言です。食料品の負担軽減を、政党の実行力と結びつけて訴えていました。
外国人による不動産取得への規制も主張もう一つの争点は、外国人による不動産取得への対応でした。
杉田氏は、マンションや商店街の店舗などが外国人に購入されていることへの懸念を取り上げ、新しい法律を整備する必要性を主張しました。
加えて、外交・安全保障政策や憲法改正も継続して掲げていたテーマです。2025年参院選から続く政治姿勢を、2026年の衆院選でも前面に出した形でした。
大阪5区の選挙構図と地元での支持基盤杉田氏にとって難しかったのは、政策を訴えるだけでなく、大阪5区の有権者との関係を短期間で築く必要があったことです。
MBSの取材では、杉田氏が兵庫県出身で、選挙区に地盤がない状態からの挑戦だったことが紹介されています。自民党が約30年間候補者を擁立してこなかった選挙区であり、地元に根付いた政治組織を持つ候補者とは条件が異なっていました。
対する梅村聡氏は日本維新の会の前職で、2024年の衆院選でも大阪5区から当選していました。2026年選挙でも93,472票を獲得し、連続当選を果たしています。
このように、2026年の大阪5区は、政策の違いだけでなく、候補者の知名度、地域での活動実績、政党の組織力が問われる選挙でもありました。
【落選理由と評判】杉田水脈が選挙で苦戦した背景を検証
杉田氏の落選理由を一つに絞ることはできません。2025年参院選から2026年衆院選までの結果と選挙区の状況を比較すると、複数の要因が重なったと考えられます。
理由1:大阪5区における地域基盤の不足最初に考えられるのが、地元での支持基盤です。
比例代表では、政党の得票や比例名簿の順位が当選に大きく関係します。一方、小選挙区では候補者本人が地域で支持を広げ、ほかの候補者より多くの票を獲得しなければなりません。
杉田氏は過去3回の衆院選で比例代表から当選してきました。2026年は大阪5区での初めての本格的な小選挙区選挙となり、長年地域活動を続けてきた候補者と同じ条件で戦うことになりました。
理由2:現職・梅村聡氏との得票差梅村氏との45,421票という差も見逃せません。
梅村氏は2024年の衆院選でも大阪5区で勝利しており、2026年は現職として再選を目指す立場でした。地域での認知度や過去の選挙実績という点で、杉田氏とはスタート地点が異なっていました。
杉田氏が48,051票を獲得したことは一定の支持を示していますが、梅村氏の得票数には届きませんでした。
理由3:政治資金問題と過去の発言をめぐる批判2024年の政治資金不記載問題と党役職停止6か月の処分、さらに過去の投稿をめぐる人権侵犯認定は、選挙戦でも繰り返し注目されてきました。
2025年参院選で落選した後、2026年には自民党公認で衆院選に再挑戦しましたが、過去の問題に対する有権者の評価がどの程度変化したのかは、得票結果だけでは測れません。
特に政治資金の透明性や人権問題を重視する有権者にとっては、候補者の政策だけでなく、これまでの政治活動に対する説明や対応も判断材料になったと考えられます。
杉田水脈の評判は賛否が分かれる杉田氏の政治姿勢には、保守的な価値観や安全保障政策、憲法改正などを支持する層がいる一方、過去の発言や政治資金問題を厳しく評価する層もいます。
支持する側は、外交・安全保障や日本の伝統的価値観を重視する政治家として評価する傾向があります。一方、批判する側は、民族や人権をめぐる発言、政治資金の説明責任を重視しています。
したがって、ネット上の賛否だけで杉田氏の評判を一方向に判断することは適切ではありません。実際の選挙結果、党の公認判断、報道された問題、本人の発信を分けて見る必要があります。
2025年参院選と2026年衆院選の連続落選は、少なくとも国政選挙で議席を回復するには、政策への支持だけでなく、政治家としての信頼回復や地域での支持拡大も課題になっていることを示しています。
【2026年11月現在】杉田水脈の現在と今後の政界復帰の可能性
2026年11月現在、杉田氏は衆議院議員ではなく、元衆議院議員として政治活動を続けています。
本人の公式サイトでも肩書は「元衆議院議員」となっており、政治的な発信や講演活動などが掲載されています。
落選後も政治的な発信と講演活動を継続公式サイトには、2026年10月の台湾有事に関する動画発信やパラオ視察の報告などが掲載されています。
また、2026年11月28日には札幌市で「緊迫する国内外の情勢について」をテーマとした特別講演会が予定されています。
これらの活動から、議員の職を失った後も、外交・安全保障や国内政治に関する言論活動を続けていることが分かります。
自民党から再び公認される可能性は?今後の政界復帰を考えるうえで、重要になるのが自民党との関係です。
杉田氏は2025年参院選と2026年衆院選の両方で自民党公認候補として出馬しました。したがって、少なくとも両選挙では党との関係を維持し、国政復帰を目指していたことが分かります。
ただし、2026年11月時点で次回選挙への具体的な出馬が確定したわけではありません。今後の展開を左右する要点は、次の3つです。
- 党内での評価:過去の政治資金問題や選挙結果を踏まえ、自民党がどのような候補者公認方針を取るか。
- 地元での支持基盤:大阪5区での活動を継続するのか、別の地域や比例代表を目指すのか。
- 政治的信頼の回復:過去の問題への説明や対応を通じて、有権者の理解をどこまで得られるか。
特に2026年の衆院選では、48,051票を獲得しながらも比例復活できませんでした。次の国政選挙を目指す場合、単に知名度を維持するだけでなく、選挙区で勝てる支持基盤を構築できるかが大きな課題となりそうです。
【杉田水脈の選挙】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:杉田水脈は2026年の衆院選で何票獲得しましたか?
A1:2026年2月8日の衆院選大阪5区で48,051票を獲得しました。日本維新の会の梅村聡氏が93,472票で当選し、杉田氏は落選しました。
Q2:杉田水脈は比例復活で当選しましたか?
A2:いいえ。比例近畿ブロックにも重複立候補しましたが、自民党の比例当選者10人に入らず、比例復活はありませんでした。
Q3:杉田水脈は2025年の参院選でも落選したのですか?
A3:はい。2025年7月20日の参院選比例代表で77,040票を獲得しましたが、自民党の比例当選枠に届かず落選しました。
杉田水脈氏の選挙歴を振り返ると、2012年、2017年、2021年の衆院選で3回当選した一方、2024年は政治資金問題を背景に出馬を断念し、2025年参院選、2026年衆院選では連続して落選しました。
特に2026年の大阪5区では48,051票を獲得したものの、梅村聡氏との差は45,421票。比例代表にも重複立候補していましたが、比例復活には至りませんでした。
選挙結果から読み取れるのは、杉田氏が政治的な発信力や一定の支持を維持している一方、国政議席の回復には課題が残っているということです。
【プロの結論】杉田水脈氏の今後を判断する際は、得票数だけでなく、比例代表と小選挙区の違い、過去の党処分、地域での支持基盤、本人の政治的発信を総合的に見ることが大切です。
2026年11月現在、杉田氏は講演や情報発信を通じて政治活動を継続しています。次回の国政選挙に再挑戦するのか、それとも言論活動を中心に活動するのか。今後の自民党の公認方針と本人の動向が注目されます。