2019年放送・NHK連続テレビ小説第100作
『なつぞら』で鳴海唯が演じた柴田明美は、北海道・十勝で牧場を営む柴田家の次女です。主人公・奥原なつ(広瀬すず)が育った家庭の一員であり、明美にとってなつは本当の姉のような存在でした。
明美は幼少期から登場する人物で、成長に合わせてキャストが交代しています。子ども時代を吉田萌果、成長後の一時期を平尾菜々花が演じ、大学生になった明美を鳴海唯が引き継ぎました。
鳴海が初登場したのは、第109回・2019年8月5日放送分です。第19週からの登場で、なつが柴田家に帰ってくる場面などを通じて、成長した明美の姿が描かれました。
柴田明美と柴田夕見子の違い検索時に混同されやすいのが、柴田明美と柴田夕見子の関係です。2人は同じ柴田家の姉妹ですが、鳴海唯が演じたのは夕見子ではありません。
夕見子は柴田家の長女で、福地桃子が演じました。一方、明美は柴田家の次女で、鳴海唯が演じています。
明美は末っ子らしい親しみやすさを持ちながら、家事を手伝うしっかりした一面もある人物です。鳴海は、先に明美を演じていた平尾菜々花の映像を見て、話す速さや人物の特徴を研究したとオリコンのインタビューで明かしています。
特に、先行する子役の演技を引き継ぐという難しさは、単に台詞を覚えるだけでは解決できません。視聴者がすでに知っている人物像を壊さず、成長した姿として自然につなげる必要があったからです。
【オーディションの真相】柴田夕見子役に落選して明美役をつかんだ経緯

鳴海唯の『なつぞら』出演には、興味深い経緯があります。最初に挑戦したのは柴田明美役ではなく、柴田家の長女・夕見子役でした。
2019年8月15日付のオリコンニュースのインタビューによると、『なつぞら』は鳴海にとって初めて受けたドラマのオーディションでした。当時は本格的な演技経験がまだ浅く、ほかの参加者の演技力や経験に圧倒されたと振り返っています。
最初の挑戦は夕見子役だった最初のオーディションでは、参加者が5人ずつのグループに分かれ、ペアになって役を入れ替えながら演技をする形式だったと報じられています。
鳴海は最終候補まで残りましたが、結果は不合格。夕見子役には、すでに民放ドラマのレギュラー出演経験があった福地桃子が選ばれました。
この結果を受け、鳴海は自身の経験不足を痛感したといいます。しかし、そこで俳優への挑戦を終わらせるのではなく、次の機会に生かそうと考えました。
数カ月後、明美役のオーディションに再挑戦夕見子役の選考から数カ月後、大学生になった明美役のオーディションの話が舞い込みます。
鳴海は前回の反省を踏まえ、台本を徹底的に読み込みました。オリコンのインタビューでは、どこから読んでも台詞を言えるほど覚え、相手の演技や言い回しに対応できる余裕を作ることを意識したと説明しています。
また、テレビ朝日系のウェブメディア「logirl」の2025年7月のインタビューでは、友人に自宅に泊まってもらい、夜遅くまで相手役を手伝ってもらったことも明かしています。本人にとって、それまでで最も時間をかけたオーディションだったそうです。
そして、再挑戦の結果、見事に明美役を獲得しました。
オーディションをめぐる疑問と事実最初の不合格を経験したからこそ、次の選考では準備を尽くす。その積み重ねが、テレビドラマ初出演につながりました。
ここで押さえておきたいのは、夕見子役に落ちたことと、明美役に選ばれたことは別々の選考結果だという点です。「夕見子役を演じた」という情報は誤りであり、正しくは「夕見子役のオーディションに落選した後、明美役を獲得した」です。
【プロフィール】鳴海唯の生年月日・出身地と女優になるまでの道のり
(なるみ・ゆい)
1998年5月16日生まれ
2026年11月2日時点・28歳
兵庫県西宮市出身/身長156cm
鳴海唯は、芸能事務所フラームに所属する女優です。所属事務所の公式プロフィールには、生年月日が1998年5月16日、出身地が兵庫県西宮市、身長が156cmと掲載されています。
小学生の頃に女優を志すきっかけを得る鳴海が女優という仕事に興味を持ったきっかけは、子どもの頃に見たドラマ『のだめカンタービレ』でした。
テレビ朝日系「logirl」の2025年7月のインタビューでは、小学生の頃に作品を見て女優という職業を知り、憧れを抱いたと語っています。
一方、中学・高校時代はすぐに芸能活動を始めたわけではありません。オリコンの取材では、バレーボール部に所属したり、高校でバンドのボーカルを務めたりするなど、一般的な学生生活を送っていたことが紹介されています。
大学1年生で転機となった『ちはやふる-結び-』大きな転機は、大学1年生だった2018年です。
鳴海は広瀬すず主演の映画『ちはやふる-結び-』にエキストラとして参加しました。競技かるたの全国大会の観客役として撮影現場を経験し、同世代の俳優たちの演技を間近で見たことで、自分も本格的に俳優を目指したいという気持ちが強くなったといいます。
その後、東京の俳優養成所に合格。大学を中退して上京する決断をしました。最初は父親も反対していたものの、本人の本気の思いを受け止め、挑戦を認めたというエピソードもオリコンのインタビューに掲載されています。
上京後は養成所に通いながら、宅配便の仕分けや清掃などのアルバイトを経験。生活を支えながら演技を学ぶ日々を送りました。
この経歴から見えてくるのは、鳴海のキャリアが幼少期から芸能界で順調に進んできたわけではないということです。憧れを持ちながらも一歩を踏み出せなかった時期を経て、映画の撮影現場で感じた悔しさを行動に変えたことが、後の朝ドラ出演につながっています。
【出演歴・年表】『なつぞら』から映画初主演、大河ドラマ、『あんぱん』まで
鳴海唯の出演歴を振り返ると、朝ドラでのテレビドラマデビューを起点に、映画、民放連続ドラマ、大河ドラマ、配信作品へと活動の幅を広げてきたことが分かります。
この年表は、所属事務所のプロフィールや作品情報、NHKオンデマンド、各作品の公式発表、インタビュー記事をもとに整理しています。
【映画初主演・大河・再朝ドラ】鳴海唯の代表作と役柄の変化
『偽りのないhappy end』で映画初主演
2021年12月17日公開
鳴海唯:エイミ役
仲万美とのW主演作品。
『なつぞら』での出演後、鳴海が映画初主演を務めたのが、松尾大輔監督の『偽りのないhappy end』です。
同作は、妹が行方不明になった女性エイミとヒヨリが、それぞれの妹の行方を追うミステリータッチのヒューマンドラマ。鳴海はエイミを演じ、仲万美がヒヨリを担当しました。エイミの妹ユウ役には河合優実が出演しています。
この作品について注意したいのは、鳴海単独の主演ではなく、仲万美とのW主演である点です。映画公式サイトでも2人が主演として紹介されています。
朝ドラでは既存の人物像を引き継ぐ立場でしたが、映画では物語の中心となるエイミを演じています。作品を背負う経験を得たことは、俳優としての重要なステップでした。
『どうする家康』では本多忠勝の娘・稲を演じる2023年放送
鳴海唯:稲役
松本潤主演・古沢良太脚本の大河ドラマ。
2023年には、NHK大河ドラマ『どうする家康』に出演しました。演じたのは、本多忠勝(山田裕貴)の娘・稲です。
稲は、父親譲りの頑固さと度胸を持つ女性として描かれています。徳川家と真田家の関係をつなぐため、真田昌幸の嫡男・信幸に嫁ぐことになります。
特に注目されたのは、真田家の内部で敵味方が分かれる中、夫の信幸を支えながら沼田城を守る場面です。2023年11月放送の第42回では、稲が真田昌幸や信繁に立ち向かう姿が描かれ、作品内でも印象的な活躍を見せました。
この出演は鳴海にとって大河ドラマ初出演であり、時代劇への初挑戦でもありました。
『なつぞら』では現代に近い時代の若い女性を演じていましたが、『どうする家康』では戦国時代の女性として、武家の誇りや家族への思いを表現しました。役柄の時代背景や人物像が大きく異なる作品に挑戦した点も、キャリアの広がりを示しています。
『あんぱん』で琴子役として再び朝ドラ出演
2025年放送
鳴海唯:琴子役
2025年には、NHK連続テレビ小説『あんぱん』に琴子役で出演しました。
琴子は、主人公・若松のぶ(今田美桜)が関わる高知新報の同僚です。鳴海は、のぶや嵩(北村匠海)らと関わる新聞社のパートで物語に参加しました。
NHKオンデマンドの第83回では、琴子が高知新報の編集室を片づける場面が紹介されています。また、第120回では琴子からの手紙が物語の展開に関わります。
鳴海は2025年7月の「logirl」のインタビューで、琴子は一見明るい人物である一方、なぜそのように振る舞うのかという背景を考えながら役作りをしたと語っています。
加えて、土佐弁の習得にも苦労したそうです。普段の台詞の暗記に加えて、言葉の音やイントネーションまで覚える必要があり、通常よりも準備に時間をかけたと振り返っています。
『なつぞら』で朝ドラに初出演してから約6年。再びNHKの朝ドラに出演したことは、鳴海にとっても特別な経験だったようです。
【2026年現在】鳴海唯の活動状況と今後の出演予定
2026年11月2日時点で、鳴海唯はテレビドラマ、映画、配信作品などで活動を続けています。特に注目したいのが、テレビ東京系ドラマ『赤灯えれじい』でのW主演です。
『赤灯えれじい』で黒崎煌代とW主演
2026年10月8日スタート
鳴海唯:秋山智子(チーコ)役
共演:黒崎煌代
『赤灯えれじい』は、きらたかしの同名漫画を原作とする青春ラブコメディーです。大阪を舞台に、不器用な男性サトシと、気が強く喧嘩っ早い女性チーコの恋愛模様を描いています。
鳴海が演じる秋山智子、通称チーコは、金髪のヤンキー女性。交通誘導のアルバイト先で黒崎煌代演じるサトシと出会い、正反対の性格でありながら少しずつ関係を深めていきます。
テレビ東京の公式発表によると、2026年10月8日から毎週木曜深夜に放送。Disney+でも国内見放題独占配信されています。
朝ドラでの明美役や大河ドラマの稲役とは異なり、今作では金髪のヤンキー女性という個性的な役柄を担当しています。連続ドラマのW主演という点でも、キャリアの新たな段階に入った作品です。
2026年秋から2027年にかけての出演情報所属事務所フラームの公式情報では、2026年秋以降にも複数の出演予定が発表されています。
- 映画『さとこはいつも』:2026年9月18日公開。
- Netflix映画『余命一年、男をかう』:2026年11月5日配信予定。鳴海は瀬名の妹・那智役。
- 映画『九条の大罪』:2027年1月8日公開予定。マッチングアプリ詐欺の容疑者・太田瑠衣役。
- NHK連続テレビ小説『巡(まわ)るスワン』:2027年前期、春放送予定。
とりわけ注目したいのが、2027年前期の朝ドラ『巡るスワン』です。『なつぞら』『あんぱん』に続く朝ドラ出演予定となり、NHKの連続テレビ小説とのつながりが続いていきます。
ただし、所属事務所が公表している出演予定と、役名や出演場面などの詳細情報は区別する必要があります。『巡るスワン』については、出演予定が告知されていることを確認できますが、ここで挙げた情報だけでは役柄の詳細までは分かりません。
2026年は連続ドラマのW主演、映画出演、Netflix作品への参加と、活動領域が広がっています。2027年に向けても、映像作品を中心に出演機会が続く見通しです。
【プロの結論】鳴海唯の『なつぞら』出演が女優人生に残したもの
鳴海唯の『なつぞら』出演を振り返る際、最も注目すべきなのは、柴田明美役を獲得するまでの過程です。
最初の夕見子役のオーディションでは不合格。それでも選考で感じた力不足を受け止め、次の明美役のオーディションでは台本を徹底的に読み込み、友人の協力も得ながら準備を重ねました。
この経緯は、単なる新人女優の抜擢エピソードではありません。最初の挑戦で得た課題を次の機会に持ち込み、実際に役をつかんだという、俳優としての出発点を示す出来事です。
また、『なつぞら』での出演時間は決して長くありませんでした。2025年の「logirl」の取材でも、鳴海本人が出演は短かったと振り返っています。それでも地方で「明美ちゃんだよね」と声をかけられた経験があり、朝ドラの視聴者への浸透力を実感したそうです。
ここから見えてくるのは、俳優のキャリアを評価する際、出演時間や主演・助演という肩書だけでは測れないということです。
『なつぞら』での人物像の引き継ぎ、『偽りのないhappy end』での映画初主演、『どうする家康』での時代劇への挑戦、『あんぱん』での再朝ドラ出演、そして『赤灯えれじい』での連続ドラマW主演。それぞれの作品で求められる役柄が異なり、演技の幅を広げてきました。
鳴海唯の出演作をこれから追うなら、次の3つの視点が参考になります。
- 朝ドラでの成長を見たい人: 『なつぞら』と『あんぱん』を比較すると、約6年間の経験の積み重ねを感じられます。
- 演技の幅を知りたい人: 『偽りのないhappy end』と『どうする家康』を見比べると、現代劇と時代劇での表現の違いが分かります。
- 現在の活躍を追いたい人: 『赤灯えれじい』や2026年以降の出演予定に注目すると、主演女優としての新たな挑戦を確認できます。
【鳴海唯と『なつぞら』】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:鳴海唯は『なつぞら』で何役を演じましたか?
A1:柴田家の次女・柴田明美役です。成長した大学生の明美として、第109回の2019年8月5日放送分から登場しました。
Q2:鳴海唯は柴田夕見子役のオーディションを受けたのですか?
A2:はい。最初は夕見子役に挑戦しましたが、最終候補まで残って不合格となりました。その後、数カ月後に明美役のオーディションを受けて合格しています。夕見子役を演じたのは福地桃子です。
Q3:鳴海唯のテレビドラマ初出演はいつですか?
A3:2019年のNHK連続テレビ小説『なつぞら』です。2019年8月に柴田明美役で出演しました。
Q4:鳴海唯の映画初主演作は何ですか?
A4:2021年12月17日公開の『偽りのないhappy end』です。仲万美とのW主演で、鳴海はエイミ役を演じました。
Q5:鳴海唯は『どうする家康』で何役でしたか?
A5:本多忠勝の娘・稲役です。2023年放送のNHK大河ドラマで、大河ドラマ初出演を果たしました。
Q6:鳴海唯は『あんぱん』で何役を演じましたか?
A6:琴子役です。主人公・若松のぶが関わる高知新報の同僚として出演しました。2025年の朝ドラ出演は『なつぞら』に続く2度目でした。
Q7:鳴海唯は2026年現在も女優活動を続けていますか?
A7:はい。2026年はテレビ東京系『赤灯えれじい』で黒崎煌代とW主演を務めています。Netflix映画『余命一年、男をかう』や、2027年前期のNHK朝ドラ『巡るスワン』への出演も予定されています。
鳴海唯が『なつぞら』で演じたのは、柴田家の次女・柴田明美です。柴田夕見子役のオーディションに落選した後、明美役に再挑戦して合格したという経緯がありました。
1998年5月16日生まれ、兵庫県西宮市出身の鳴海は、大学を中退して上京し、俳優養成所で演技を学んだ後、2019年にテレビドラマ初出演を実現しました。
その後は映画『偽りのないhappy end』でW主演、大河ドラマ『どうする家康』で稲役、朝ドラ『あんぱん』で琴子役と、着実に出演歴を重ねています。
2026年には『赤灯えれじい』で連続ドラマW主演を務め、2027年前期の『巡るスワン』にも出演予定です。
『なつぞら』の柴田明美役は、鳴海唯のキャリアを語るうえで欠かせない原点です。最初のオーディションでの不合格を次の挑戦につなげた経験は、その後の幅広い役柄への挑戦にも通じています。今後、どのような人物を演じ、新しい一面を見せてくれるのか、引き続き注目したい女優の一人です。