2026年11月現在、幅広い世代から支持を集めるロックバンド、Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)。2026年1月からはフェーズ3に突入し、9月30日には約3年ぶりとなる6枚目のオリジナルアルバム『POPS』をリリースした。そんな彼らの名前には、どのような意味が込められているのだろうか。
実は、バンド名の由来は英語の直訳だけでは理解できない。大森元貴が明かした命名のきっかけは、メンバーが集まったファミリーレストランでの何気ない会話だった。「Mrs.」に込めた中性的なイメージや、青リンゴを初心の象徴とする解釈にも、命名当初の発想と後から加わった意味という違いがある。インタビューや公式情報をもとに、その真相を整理する。
【意味を先に解説】Mrs. GREEN APPLEは直訳すると何?

Mrs. GREEN APPLEを英語として分解すると、次のようになる。
- Mrs.:既婚女性に対する敬称。日本語では「夫人」「ミセス」など。
- GREEN:緑色の、緑の。
- APPLE:リンゴ。
GREEN APPLEは日本語で「青リンゴ」を意味する。そのため、単純に単語を組み合わせれば「ミセス・グリーンアップル」、直訳的には「青リンゴ夫人」という表現になる。
ただし、これがバンド名に込められた本来の意味というわけではない。
Mrs. GREEN APPLEは、特定の女性や人物を表現した名前ではなく、複数の言葉を組み合わせて生まれたバンド独自のネーミングである。
GREEN APPLEはなぜ青リンゴなのかGREEN APPLEは、英語で青リンゴを指す言葉だ。
日本語の「青リンゴ」は、一般的に緑色の果皮を持つリンゴを表す。必ずしも熟していないリンゴだけを指すわけではない。
しかし、Mrs. GREEN APPLEの名前について語られる際には、熟す前の青リンゴというイメージが重要になる。
そこから生まれたのが、初心を忘れずに活動し続けたいという考え方だ。
大森元貴は2019年のソフトバンクニュースのインタビューで、バンド名の由来について、次のように説明している。
いつまでも熟さずに青りんごのような気持ちでやっていきたい、という思いや、バンド名の響きでつけました。
この発言からも、青リンゴという言葉が単なる果物の名前を超え、バンドの姿勢を表す象徴になっていることが分かる。
ただし、初心を忘れないという意味と、最初に名前を決めた理由は区別して考える必要がある。ここが、ミセスの命名エピソードを理解するうえで大切なポイントだ。
【命名秘話】大森元貴が明かしたファミレスでのバンド名決定エピソード
Mrs. GREEN APPLEの名前が誕生した場所は、東京のファミリーレストランだった。
現在では大規模なライブや数々の音楽賞で知られる彼らだが、バンド名を考えていた当時は、これから音楽活動を本格化させようとしていた若いメンバーたちだった。
食べ物の名前を入れたいという発想2018年2月、J-WAVEの番組「GROOVE LINE」に大森元貴と藤澤涼架が出演した際、バンド名の由来について質問を受けている。
大森によれば、高校生の頃、ファミリーレストランでメニューを眺めながら、バンド名に使える言葉を考えていたという。
そこで出てきた条件が、食べ物の名前を入れることだった。
食べ物は誰にでもなじみがあり、聞いたときに具体的なイメージを思い浮かべやすい。覚えてもらいやすい名前にしたいという考えもあった。
その話し合いの中で、メンバーの一人から「GREEN APPLE」という案が出た。
このエピソードは、2017年8月18日公開の雑誌『CREA』の大森へのインタビューでも詳しく語られている。
GREEN APPLEを提案したのは当時のベーシスト『CREA』のインタビューでは、ファミリーレストランでメニューを見ていたとき、当時のベーシストが「GREEN APPLE」を提案したと大森が説明している。
つまり、GREEN APPLEという言葉を最初に提案したのは大森ではなく、当時のメンバーだった。
その後、大森が名前にもう一つの言葉を加えることを考えた。
そこで登場したのが「Mrs.」だった。
なぜMrs.を付け加えたのか大森によれば、GREEN APPLEだけでは爽やかすぎる印象があったという。
そこで、もう少し大人っぽさや中性的な雰囲気を加えたいと考えた。
その結果、Mrs.という言葉が採用された。
2017年の『CREA』では、大森が当時の自分なりのファッション性や、言葉のアンバランスさも面白いと感じていたことを明かしている。
また、「Mr.」を選ばなかった理由として、すでにMr.Childrenという有名なバンドが存在していたことにも触れている。
加えて、バンド名は略して呼ばれることも大切だと考え、「ミセス」と呼ばれることも意識していたという。
この話からは、単に格好いい英語を組み合わせたのではなく、音の響き、覚えやすさ、見た目の印象まで考えて名前を決めたことが伝わってくる。
2025年にもファミレスでの命名エピソードが語られた2025年12月20日放送の日本テレビ系『Google Pixel presents ANOTHER SKY』でも、メンバー3人がバンド名を決めた場所について振り返っている。
大森は、Mrs. GREEN APPLEという名前を東京のファミリーレストランで決めたことを改めて紹介した。
若井滉斗も、スタジオ帰りにメンバーで食事をしながらライブの反省や今後の活動について話す機会が多かったと振り返っている。
名前が誕生した場所は、彼らにとって単なる飲食店ではなく、バンドの方向性を話し合う日常的な場所でもあった。
命名の背景を知ると、世界的な規模へと活動を広げた現在のMrs. GREEN APPLEにも、結成当初の等身大の空気が残っていることが感じられる。
【Mrs.の本当の意味】既婚女性への敬称なのになぜバンド名に使った?
Mrs. GREEN APPLEの名前で、特に疑問を持たれやすいのが「Mrs.」という部分だ。
英語の授業などでMrs.を習った人なら、既婚女性に対して使う敬称というイメージを持っているだろう。
実際、小学館の『プログレッシブ英和中辞典』でも、Mrs.は既婚女性に対する敬称として説明されている。
では、なぜ男性メンバーを中心とするロックバンドが、この言葉を採用したのだろうか。
Mrs.は英語では既婚女性への敬称英語における代表的な敬称には、次のような違いがある。
| 敬称 | 基本的な意味 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| Mr. | 男性への敬称 | 男性の名前の前に付ける |
| Mrs. | 既婚女性への敬称 | 既婚女性の名前の前に付ける |
| Miss | 未婚女性への敬称 | 未婚女性の名前の前に付ける |
| Ms. | 婚姻状況を問わない女性への敬称 | 女性の名前の前に付ける |
ここで注意したいのは、Mrs.とMs.は別の言葉だということだ。
Mrs.そのものが英語で中性的な敬称を意味するわけではない。
大森元貴が求めたのは中性的で柔らかいイメージ大森は2015年の音楽専門メディア『Skream!』のインタビューで、Mrs.を付けた理由について質問されている。
その際、自身の雰囲気にも触れながら、バンド全体に柔らかい印象を持たせたかったという趣旨を説明した。
また、2017年の『CREA』では、Mrs.を選んだ理由として中性的なイメージを挙げている。
ここで重要なのは、Mrs.という英単語の辞書的な意味と、大森がバンド名に持たせたかった印象は別だということだ。
つまり、既婚女性という意味をバンドの設定にしたのではない。
あえて一般的な使われ方とは異なる言葉を取り入れることで、男性的なロックバンドという固定的なイメージに収まらない、柔らかく独特な雰囲気を表現しようとしたのである。
Mr.ではなくMrs.を選んだもう一つの理由もう一つ見逃せないのが、Mr.Childrenの存在だ。
大森は『CREA』のインタビューで、Mr.という言葉を避けた理由として、Mr.Childrenがすでに存在していたことを挙げている。
加えて、Mrs. GREEN APPLEという名前には、言葉の組み合わせが持つアンバランスさもある。
爽やかな青リンゴに、女性への敬称であるMrs.を付ける。
この組み合わせは、一般的な英語表現としては少し不思議だ。しかし、その違和感こそが名前の個性になっている。
結果的に「ミセス」という短い呼び名も定着し、バンドのブランドを印象づける要素になった。
【名前の由来を時系列で検証】青リンゴと初心は後付けだった?
Mrs. GREEN APPLEの名前について、最も誤解されやすいのが「初心を忘れない」という意味の位置付けだ。
現在では、青リンゴは初心を忘れないという象徴として広く知られている。
しかし、命名当初からその意味が明確に決められていたわけではない。
これまでのインタビューや報道を時系列で整理すると、名前が生まれた経緯と、後から語られるようになった意味の関係が見えてくる。
Mrs. GREEN APPLEの命名に関する主な出来事| 時期 | 出来事・発言 | 分かること |
|---|---|---|
| 2013年 | Mrs. GREEN APPLE結成 | 大森元貴を中心にバンドがスタート |
| 2015年2月 | Skream!のインタビュー | Mrs.による柔らかい印象について大森が説明 |
| 2017年8月 | CREAのインタビュー | ファミレスでの会議、GREEN APPLEの提案者、Mrs.の採用理由が明らかに |
| 2018年2月 | J-WAVE「GROOVE LINE」 | 食べ物を使った覚えやすい名前という発想を説明 |
| 2019年10月 | ソフトバンクニュースのインタビュー | 熟さず青リンゴのような気持ちで活動したいという思いを紹介 |
| 2023年7月 | バラエティー番組での説明 | 初心を忘れないという意味は後付けだったと紹介される |
| 2025年12月 | ANOTHER SKY出演 | 東京のファミリーレストランで名前を決めたことを改めて回顧 |
| 2026年1月 | フェーズ3開幕 | 結成時からの名前を受け継いで新たな活動へ |
※2013年の結成やメジャーデビューなどはユニバーサル ミュージックの公式プロフィール、命名に関する経緯は各インタビュー・報道に基づく。
初心を忘れないという意味は後から加わった2023年7月のテレビ番組出演をめぐって、大森がバンド名に込められた「初心を忘れない」という意味は後付けだったと説明したことが話題になった。
ABEMA TIMESの2025年の記事でも、命名時には響きが重視され、その後に青リンゴの象徴的な意味が加わったという経緯が紹介されている。
ここで押さえておきたいのは、後付けだからといって、その意味に価値がないわけではないという点だ。
バンド名は最初に決めた瞬間だけで意味が固定されるものではない。
活動を続ける中で、名前に対する考え方やメンバー自身の思いが変化することもある。
実際、2019年のインタビューでは、すでに青リンゴのような気持ちで活動し続けたいという考えが語られている。
つまり、命名時の動機と、活動を通して形成された象徴的な意味は、時間軸を分けて理解すると矛盾しない。
後付けという言葉だけで誤解しないためにネット上では、バンド名の由来について「初心を忘れないために青リンゴを選んだ」という説明だけが広まることもある。
しかし、それだけでは命名の実際の経緯が十分に伝わらない。
整理すると、次のようになる。
- 最初の発想:食べ物の名前を使って覚えやすくしたい。
- GREEN APPLEの採用:ファミレスでの話し合いでメンバーから提案された。
- Mrs.の追加:大森が中性的で柔らかい印象を加えるために提案した。
- 後から語られた象徴:青リンゴのように熟さず、初心を忘れないという思い。
この4段階を理解すれば、名前の由来に関する情報が整理しやすくなる。
【2026年最新】フェーズ3でも受け継がれるMrs. GREEN APPLEの名前
Mrs. GREEN APPLEの名前は、結成から10年以上が経過した現在も変わっていない。
2020年7月にはフェーズ1の完結と活動休止が発表され、その後、約1年8カ月の活動休止期間を経て2022年3月にフェーズ2が始動した。
2025年にはメジャーデビュー10周年を迎え、ベストアルバム『10』や記念ライブなど、さまざまな企画を展開した。
そして、2025年10月16日の公式発表で、2025年12月31日をもってフェーズ2を完結し、2026年1月1日からフェーズ3を開始することが明らかになった。
フェーズ3のデザインにも初期衝動を継承フェーズ3の開幕に合わせて発表された新しいバンドデザインは、フェーズ1とフェーズ2のロゴを組み合わせたものだ。
大森は、これまで築いてきたものを守りながら、現在のMrs. GREEN APPLEを大切にする期間にしたいという考えを説明している。
これは、青リンゴに重ねられた初心という解釈とも興味深い接点を持っている。
もちろん、フェーズ3の開始そのものがバンド名の由来を変更したわけではない。
しかし、過去の初期衝動を大切にしながら新しい表現へ進むという姿勢は、名前に後から加わった象徴的な意味とも重なる。
2026年9月にはアルバム『POPS』をリリース2026年9月30日には、6枚目のオリジナルフルアルバム『POPS』が発売された。
前作『ANTENNA』以来、約3年ぶりとなるオリジナルフルアルバムで、新曲9曲を含む全16曲を収録している。
このリリースはフェーズ3における新たな展開の一つだ。
結成当初、ファミリーレストランで考えられた名前が、現在では大規模な音楽活動を展開するバンドの象徴になっている。
それでも、Mrs. GREEN APPLEという名前自体は変わらず使われ続けている。
名前の意味を知ったうえで現在の活動を見ると、単なる英語の組み合わせではなく、長い活動の中で意味を積み重ねてきたブランドとして理解できる。
【プロの結論】ミセスグリーンアップルの名前の真相は「響き」と「後から育った意味」
Mrs. GREEN APPLEの名前を理解するうえで、最も大切なのは「命名のきっかけ」と「現在語られる意味」を混同しないことだ。
最初から壮大な哲学を込めて作られた名前というより、覚えやすい食べ物の名前を探し、そこに中性的な印象を加えるという発想から生まれた。
そして活動を続ける中で、青リンゴは初心を忘れない姿勢を表す象徴として語られるようになった。
この経緯には、バンド名の意味が一度決めたら終わりではなく、活動や経験によって深まっていくという面白さがある。
名前の由来を調べるときは、次の3点を判断基準にすると理解しやすい。
1. 命名の事実を知りたい場合: 2017年のCREAや2018年のJ-WAVEでの大森の発言を確認する。
2. Mrs.の英語としての意味を知りたい場合: 既婚女性への敬称という辞書的な意味と、バンドが意図した中性的な印象を分けて考える。
3. 青リンゴの象徴を知りたい場合: 命名当初の理由ではなく、活動を通して後から語られるようになった初心の解釈として理解する。
名前の誕生には日常的な会話があり、その後にはバンドとしての成長があった。
ファミレスで生まれたMrs. GREEN APPLEという名前が、2026年のフェーズ3でも受け継がれている。その歩みこそが、この名前に重ねられた意味をより豊かなものにしている。
【ミセスグリーンアップルの意味】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:Mrs. GREEN APPLEを日本語に訳すとどういう意味ですか?
A1:GREEN APPLEは青リンゴ、Mrs.は既婚女性への敬称です。直訳的には「青リンゴ夫人」となりますが、バンド名としては特定の人物を指すものではありません。
Q2:Mrs. GREEN APPLEの名前を付けたのは大森元貴ですか?
A2:大森元貴は名前の決定に大きく関わっています。ただし、GREEN APPLEという言葉を最初に提案したのは当時のベーシストで、Mrs.を付け加えたのが大森です。
Q3:Mrs.はなぜ女性への敬称なのに男性メンバーのバンドに使われているのですか?
A3:大森がバンドに柔らかく中性的なイメージを持たせたかったためです。メンバーの性別や結婚状況を表現するために使われた言葉ではありません。
Q4:青リンゴには初心を忘れないという意味があるのですか?
A4:はい。青リンゴのように熟さず、いつまでも初心を忘れないという思いが語られています。ただし、この意味は命名当初から決められていたものではなく、後から加わった解釈です。
Q5:Mrs. GREEN APPLEの名前はファミレスで決まったのですか?
A5:はい。メンバーが東京のファミリーレストランで食事をしながら名前を考えたことを、大森元貴が複数のインタビューや2025年のテレビ番組で明かしています。
Mrs. GREEN APPLEの名前は、単純に「青リンゴ夫人」と訳すだけでは、その魅力を理解できない。
誕生のきっかけは、ファミリーレストランでの話し合いだった。覚えやすい食べ物の名前としてGREEN APPLEが選ばれ、大森元貴が柔らかく中性的な印象を加えるためにMrs.を提案した。
その後、青リンゴのように熟さず、初心を忘れずに活動し続けたいという意味が語られるようになった。
名前の由来は日常的な発想から生まれ、その意味は活動を通して育っていった。
これが、ミセスグリーンアップルの名前の真相を理解するための要点だ。
2026年のフェーズ3でも受け継がれるMrs. GREEN APPLEという名前。ファミレスで生まれた何気ない組み合わせが、今では彼らの音楽と歩みを象徴する存在になっている。
主な参照資料: 『CREA』(2017年)、J-WAVE「GROOVE LINE」(2018年)、ソフトバンクニュース(2019年)、Skream!(2015年)、ABEMA TIMES(2025年)、ユニバーサル ミュージック公式プロフィール、Mrs. GREEN APPLE公式発表、ORICON NEWS。