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【2026年最新】佐賀県が47位、茨城県との差はわずか0.1点

園田 薫 園田 薫 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
目次

2026年10月に公表された「地域ブランド調査2026」では、佐賀県が47位、茨城県が46位となった。佐賀県の15.1点に対し、茨城県は15.2点。両県の差は0.1点しかない。

注目したいのは、最下位の佐賀県だけでなく、その周辺の順位も大きく動いていることだ。

2026年の下位5県は次のとおり。

- 43位:徳島県
- 44位:埼玉県(16.7点)
- 45位:群馬県(16.4点)
- 46位:茨城県(15.2点)
- 47位:佐賀県(15.1点)

特に前年47位だった埼玉県は、16.7点まで評価を上げて44位に浮上した。一方、前年45位だった佐賀県は2ランク下落している。

ここで見逃せないのが、2026年は47都道府県のうち28県で魅力度が前年より上昇し、全国平均も28.5点と過去最高になった点だ。

つまり、佐賀県の順位下落は単純に全国的な地域評価が悪化した結果ではない。ほかの県の評価が伸びるなかで、佐賀県の伸びが追いつかなかったという側面もある。

ブランド総合研究所の公表資料では、佐賀県は2024年以来、2年ぶり3度目の最下位となった。

【歴代最下位を比較】2023~2026年はどの県が47位だった?

魅力度ランキング最下位

都道府県魅力度ランキングの最下位は、毎年同じ県に固定されているわけではない。

過去の結果を並べると、佐賀県、茨城県、埼玉県が入れ替わるように最下位を経験している。

調査年 最下位の都道府県 魅力度 注目ポイント
2023年 茨城県 13.7点 佐賀県は46位
2024年 佐賀県 14.9点 2年ぶりに最下位
2025年 埼玉県 13.7点 初めて47位に転落
2026年 佐賀県 15.1点 2年ぶり3度目の最下位

2023年:茨城県が最下位、佐賀県は46位

2023年は茨城県が13.7点で47位となった。

前年47位だった佐賀県は13.8点で46位に上昇。最下位の座が両県の間で入れ替わった。

この結果からも、ランキングの順位は固定的な地域評価ではなく、調査年度ごとの回答傾向によって変化することが分かる。

2024年:佐賀県が再び最下位に

2024年は佐賀県が14.9点で47位となった。

前年の13.8点からは1.1点上昇している。それでも順位は最下位だった。

この点は重要だ。点数が上がったからといって、必ずしも順位が上がるわけではない。ほかの都道府県の点数との相対比較が順位を決めるためだ。

2025年:埼玉県が初めて47位に

2025年は埼玉県が13.7点で初の最下位となった。

前年46位から順位を一つ落とし、佐賀県は15.4点で45位に上昇。茨城県は14.3点で46位だった。

埼玉県の最下位は大きな話題となったが、翌年の2026年には16.7点まで上昇し、44位に回復している。

2026年:佐賀県が最下位に返り咲く

2026年は佐賀県が15.1点で47位となった。

前年45位から2ランク下落したものの、2024年の14.9点より点数自体は高い。

ここから読み取れるのは、最下位という順位と、地域に対する評価の絶対的な変化は必ずしも一致しないということだ。

【調査方法を解説】91項目で何を測定しているのか?

魅力度ランキングを正しく理解するには、調査を実施するブランド総合研究所の評価方法を知る必要がある。

2026年の調査は、第21回「地域ブランド調査2026」として実施された。

2006年に始まった地域ブランド調査は、都道府県については2009年から調査を開始しており、2026年で18回目となる。

調査対象と回答者

2026年の調査概要は以下のとおり。

調査項目 2026年の内容
調査主体 株式会社ブランド総合研究所
調査名称 地域ブランド調査2026
調査対象 全国1,000市区町村・47都道府県
調査方法 インターネット調査
有効回答数 31,666人
回答者の年齢 20代~70代
調査期間 2026年6月23日~7月17日
都道府県の平均回答者数 約949人
調査項目 全91項目

回答者は男女別、年代別、地域別にほぼ同数ずつ集められ、日本全体の人口構成に近づくように再集計されている。

また、1人の回答者は都道府県の調査票で11または12の都道府県について回答する仕組みだ。

したがって、47都道府県すべてについて、すべての回答者が同じ条件で評価しているわけではない。

魅力度15.1点は何を意味する?

ここは誤解されやすい部分だ。

魅力度は、対象地域について「どの程度魅力的に思うか」を尋ね、5段階で評価する方式を採用している。

点数の基本的な算出方法は次のとおり。

- 「とても魅力的」:100点
- 「やや魅力的」:50点
- 「どちらでもない」:0点
- 「あまり魅力を感じない」:0点
- 「まったく魅力的でない」:0点

計算式は以下になる。

魅力度=100点×「とても魅力的」の回答割合+50点×「やや魅力的」の回答割合

このため、佐賀県の15.1点は、県民の満足度が15.1%という意味ではない。また、佐賀県に魅力が15.1%しか存在しないという意味でもない。

あくまで全国の回答者が地域名から受ける魅力の評価を数値化したものだ。

91項目にはどんな評価が含まれる?

魅力度だけを調べているわけではない。

2026年の調査では、地域ブランドの認知やイメージ、観光・居住・産品購入への意欲など、合計91項目を設定している。

主な指標は次のとおりだ。

指標 測定する内容
魅力度 地域をどの程度魅力的に感じるか
認知度 地域名や地域そのものを知っているか
情報接触度 テレビ、新聞、SNSなどで情報に触れているか
観光意欲度 旅行や観光で訪れたいか
居住意欲度 その地域に住みたいか
産品購入意欲度 地域の食品や特産品を購入したいか
地域イメージ 歴史、文化、自然、産業などへの印象

ここで押さえておきたいのは、91項目すべてを単純に合計した数字が魅力度15.1点になるわけではないという点だ。

魅力度は独立した評価指標であり、ほかの項目は地域のブランド力を多角的に把握するための材料となる。

ランキングを分析する際には、総合的な順位と個別指標を分けて見る必要がある。

【最下位の理由を検証】佐賀県はなぜ魅力が伝わらないのか?

2026年の佐賀県について、ブランド総合研究所の地域分析が示した課題は、観光資源の不足というよりも、情報発信と認知の弱さにある。

特に注目したいのは、佐賀県の情報接触度が47位だったことだ。

理由1:情報接触度が全国47位

情報接触度とは、消費者がその地域に関する情報にどの程度触れているかを測る指標だ。

2026年の佐賀県は、次のような結果だった。

- 情報接触度:47位
- ネット動画・SNS・ネットニュースなどの接触度:47位
- 旅行・グルメに関する記事やガイドブックの接触度:47位
- 観光意欲度:45位

特に旅行関連の情報への接触が弱い。

観光地や特産品が存在していても、その情報を知らない人が多ければ、旅行先の候補として挙がりにくい。

佐賀県の場合、こうした情報との接点の少なさが、魅力度の低さにつながっている可能性がある。

ブランド総合研究所の分析でも、情報接触度の低さは佐賀県の大きな課題として取り上げられている。

理由2:福岡県・長崎県の知名度に挟まれている

佐賀県は九州の北西部に位置し、福岡県と長崎県に隣接している。

福岡県には博多、天神、太宰府など、全国的に知名度の高い観光・商業エリアがある。

長崎県にも、長崎市の歴史的な街並みやハウステンボスなど、観光目的地として広く知られるスポットがある。

一方、佐賀県にも有田焼や伊万里焼、唐津、武雄温泉などの資源があるが、それらが「佐賀県の魅力」として全国に十分認識されているとは限らない。

ブランド総合研究所の地域分析では、両県の強いイメージに挟まれ、佐賀県の印象がかすみやすいことも要因の一つとして指摘されている。

ここで問題になるのは、観光資源の数ではなく、地域名と観光資源がどれだけ結びついて認識されているかということだ。

理由3:有田焼・伊万里焼の知名度が県全体の評価につながっていない

佐賀県を代表する伝統産業といえば、有田焼や伊万里焼だ。

世界的にも知られる陶磁器の産地であり、地域の歴史や文化を語るうえで欠かせない存在である。

ところが、2026年の地域ブランド調査では、興味深い結果が出ている。

- 有田町の「優れた伝統的技術がある」評価:全国2位
- 伊万里市の同評価:全国3位
- 佐賀県全体の同評価:全国11位

つまり、個別の産地としては高く評価されているのに、県全体の評価になると順位が下がっている。

この差は、地域ブランドを考えるうえで重要だ。

有田焼を知っていても、それが佐賀県の産業であることを認識していない人がいれば、県全体のブランド力には十分反映されない。

加えて、佐賀県のネットショッピングにおける情報接触度は13位と比較的高い。

陶磁器などの商品情報は届いている一方で、旅行や観光に関する情報は46~47位と低迷している。

モノの魅力は伝わっていても、現地を訪れる魅力が十分に伝わっていない。

これが佐賀県の結果から読み取れる大きな特徴だ。

理由4:実は高評価を得ている分野もある

最下位という順位だけを見ると、佐賀県のすべてが低評価だと誤解しやすい。

しかし、個別の調査結果には高く評価された項目もある。

- アマチュアスポーツのチームや選手の認知度:6位
- 「安らぐ」という地域イメージ:7位
- 環境にやさしい地域:8位
- 優れた伝統的技術がある:11位

こうした結果は、佐賀県に魅力がないという見方とは一致しない。

むしろ、特定の分野では高い評価を受けているのに、県全体の魅力として認識されるまでには至っていないことを示している。

最下位の背景を理解するには、こうした個別指標の差を見逃してはいけない。

【佐賀県の魅力を再発見】最下位でも訪れたい観光スポットと地域資源

ランキングの結果とは別に、佐賀県には歴史、自然、伝統工芸、温泉など、多彩な観光資源がある。

実際、佐賀県の公式観光サイト「あそぼーさが」でも、県内各地の観光スポットが紹介されている。



1.

弥生時代の大規模な環濠集落を体感できる歴史スポット。日本の古代史に関心がある人にとって見どころが多い。


2.

日本三大稲荷の一つとして知られる神社。色鮮やかな社殿と境内の景観が特徴だ。


3.

日本を代表する陶磁器の産地。窯元や器を扱う店舗を巡りながら、伝統技術と地域文化に触れられる。


4.

「秘窯の里」として知られる陶磁器の産地。山あいの窯元や独特の景観も魅力だ。


5.

自然の地形を生かした庭園。四季の景観を楽しめる武雄エリアの代表的な観光スポットだ。


6.

日本三大松原の一つ。松林と海岸の景観が楽しめる唐津の代表的な自然資源だ。


観光地だけではない佐賀県の魅力

佐賀県の魅力は、観光スポットだけに限らない。

- 陶磁器文化: 有田焼、伊万里焼など、世界的に知られる伝統工芸。
- 歴史: 吉野ヶ里遺跡など、日本の古代史に関わる文化資源。
- 祭り: 唐津くんちなど、地域に根付いた伝統行事。
- 自然: 虹の松原、七ツ釜などの景勝地。
- 温泉: 武雄温泉など、ゆったりとした滞在を楽しめる温泉地。

これらを見れば、15.1点という数字だけで佐賀県の魅力を評価することが難しいのは明らかだ。

必要なのは、個々の観光資源を佐賀県という地域ブランドに結びつけ、全国の消費者に伝えることだろう。

【プロの結論】最下位の真相は「魅力不足」より「認知と発信の課題」

2026年の結果から、地域ブランドの評価について押さえておきたい要点は3つある。

1. 最下位は地域の価値を決定するものではない

魅力度ランキングが示しているのは、全国の消費者が地域名から受ける印象だ。

実際にその地域を訪れた人の満足度や、住民の幸福度、地域経済の強さを直接測定しているわけではない。

佐賀県のように、伝統産業や観光資源に恵まれながら情報接触度が低い県もある。

2. 県全体と市町村単位の評価を分けて考える

有田町や伊万里市の伝統技術に対する評価が高いことは、県全体のランキングだけでは見えない事実だ。

地域を評価する際は、都道府県単位の順位だけでなく、市町村や観光資源、産業別のデータも確認したい。

3. 最下位からの脱出には継続的な情報発信が必要

2025年に最下位だった埼玉県は、2026年には44位へ上昇した。

ブランド総合研究所の分析では、最下位になったことによる話題性や情報発信、県民の関心の高まりが順位改善に影響した可能性が指摘されている。

ただし、一度順位が上がっただけで地域ブランドが定着したとは限らない。

観光客が実際に訪れ、地域の魅力を体験し、SNSや口コミなどを通じて情報が広がる。その積み重ねが長期的な評価につながる。

【よくある質問】魅力度ランキング最下位に関するFAQ

Q1:2026年の都道府県魅力度ランキング最下位はどこ?

A1:佐賀県です。ブランド総合研究所の地域ブランド調査2026で47位となり、魅力度は15.1点でした。46位の茨城県は15.2点で、点差は0.1点です。

Q2:2025年の魅力度ランキング最下位はどこだった?

A2:埼玉県です。2025年は13.7点で初めて47位となりました。翌2026年には16.7点で44位まで上昇しています。

Q3:佐賀県が魅力度ランキング最下位になった理由は?

A3:主な課題として、情報接触度の低さが挙げられています。2026年は情報接触度が47位、観光意欲度が45位でした。福岡県や長崎県の知名度に挟まれていることも、佐賀県のイメージが伝わりにくい要因の一つと分析されています。

2026年の都道府県魅力度ランキング最下位は、佐賀県の47位・15.1点だった。

46位の茨城県とはわずか0.1点差であり、前年に47位だった埼玉県は44位へ上昇している。

今回の調査で明らかになった佐賀県の課題は、観光資源や伝統産業が不足していることではなく、それらの魅力が全国の消費者に十分届いていないことだ。

有田焼や伊万里焼、吉野ヶ里歴史公園、祐徳稲荷神社、虹の松原など、佐賀県には全国に発信できる地域資源が数多く存在する。

また、アマチュアスポーツの認知度6位、「安らぐ」イメージ7位など、個別指標では高い評価も得ている。

魅力度ランキング47位は、佐賀県に魅力がないという判定ではない。全国的な認知や情報接触、観光への関心という面で課題があることを示す結果だ。

2027年以降、佐賀県が観光情報の発信や地域ブランドの浸透にどのように取り組むのか。最下位からの巻き返しだけでなく、県が持つ本来の魅力がどこまで全国に伝わるかに注目したい。

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園田 薫
SEOスペシャリスト 園田 薫
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