「まいうー」の誕生について、石塚本人が詳しく語ったのが、2024年5月31日に公開された日本唐揚協会運営の「食の窓口」のインタビューだ。ここで石塚は、自分が考案した言葉ではないと明言している。
「まいう~」は僕が作った言葉じゃないんですよ。
石塚の説明によれば、最初に言葉が登場したのは1999年、テレビ朝日系の深夜番組『あ・た、り』だった。同番組では石塚英彦、パパイヤ鈴木、カワイ麻弓の3人が、コント仕立ての設定で食リポをするコーナーに出演していた。
カワイ麻弓が演じた「生意気な女優」がきっかけカワイ麻弓が担当したのは、芸能界の事情に詳しく、業界用語を使いこなす高飛車な女優というキャラクターだった。
例えば、タクシーを「シータク」と呼ぶような、言葉を独特の順番に入れ替える業界人風の話し方である。そのキャラクターが食事をした際に発したのが「まいうー!」だった。
石塚はインタビューで、カワイの言い方や、そのときのふてぶてしい表情が非常に面白かったと振り返っている。言葉そのものだけでなく、キャラクターと表情がセットになったことで、強い印象を残したのだ。
石塚英彦とパパイヤ鈴木が使い続けて全国区へ面白いのは、番組のコーナーが終わっても3人の間で言葉が残ったことだ。
収録終了後も石塚とパパイヤ鈴木が食事のたびに「まいうー」と口にするようになり、やがて2人のグルメ活動を象徴する言葉へと発展した。
その後、同じ制作チームによるテレビ東京系の深夜番組『debuya』でも使用。さらに2003年に始まった『元祖!でぶや』で、石塚とパパイヤ鈴木のコンビによる食べ歩きとともに広く知られるようになった。
つまり、カワイ麻弓がテレビ番組内で使ったことが誕生のきっかけであり、石塚とパパイヤが繰り返し使用したことが定着の大きな要因だった。
実はカワイ麻弓も言葉そのものの発明者とは限らないここには、もう一つ興味深いエピソードがある。
石塚は同じインタビューで、「まいうー」のルーツは昔の芸能界で使われていた業界用語だと説明している。加えて、俳優・ミュージシャンのミッキー・カーチスと食事をした際、彼から「懐かしいねぇ、それ!」と言われたという。
石塚は冗談交じりに、もっと昔から使っていたのはミッキー・カーチスさんかもしれないと語っている。
このエピソードから分かるのは、カワイ麻弓が1999年の番組で使ったことと、言葉自体が生まれた時期は必ずしも同じではないという点だ。カワイはテレビにおける「まいうー」の誕生のきっかけを作った人物であり、言葉の歴史的な発明者と断定するのは正確ではない。
「まいうー」は、昔からあった業界用語の文化と、テレビ番組のキャラクター演出、そして石塚の個性が結び付いて生まれたフレーズなのである。
【本当の意味】「まいうー」は単なる「うまい」の逆さ言葉ではない

「まいうー」の一般的な理解は、「うまい」を業界用語風に変形した言葉というものだ。実際、1999年の番組でも、カワイ麻弓の業界人風のキャラクターと結び付いて使われていた。
しかし、石塚英彦本人が説明する意味は、もう一段深い。本人にとって「まいうー」は、料理の味を評価するだけの言葉ではなく、食に関わる人たちへの感謝を伝える表現でもある。
2024年のテレビ出演で明かした「ありがとう」の意味2024年7月2日深夜放送のテレビ朝日系『耳の穴かっぽじって聞け!』では、石塚がグルメロケに対する考え方を語った。
Sirabeeの2024年7月3日の報道によれば、石塚はグルメロケで最も大切なのは感謝の気持ちだと説明。農家や牧場、漁港を訪れ、生産者が食材を育てる苦労や、漁師が危険を伴いながら魚を獲る姿を見てきた経験を挙げた。
加えて、食材を使って試行錯誤を重ねる料理人の仕事にも触れ、料理が完成するまでに多くの人が関わっていることを強調している。
その考え方を端的に表したのが、次の言葉だ。
「『まいうー』はありがとう、サイン色紙は感謝状です」
これは単なる語呂合わせではない。料理を作る人、食材を育てる人、店を運営する人など、食事を届けてくれる人々への感謝を「まいうー」に込めているという意味だ。
「うまい」と「ありがとう」はどう違うのか石塚の考え方を整理すると、2つの表現には次のような違いがある。
石塚は、味の好みは人それぞれであり、100人いれば100通りの好みがあるという考えも示している。全員が同じ料理をおいしいと感じるわけではないからこそ、料理の味を一方的に評価するより、料理を届けてくれた人への敬意を大切にしているのだ。
辞書にない「ずいまー」という言葉にも注目同じ番組で石塚が語ったのが「ずいまー」という表現だ。
一般的には「まずい」を逆さ言葉風にした言い方として受け取れるが、石塚は生産者や料理人の努力を知った自分の辞書には、その言葉はないという趣旨を語った。
もちろん、料理の味には個人差がある。石塚自身も味の好みがあることを認めている。それでも、食材を育てる人や料理を作る人の仕事に敬意を払う姿勢は変わらない。
ここに、長年グルメタレントとして活動してきた石塚ならではの哲学が表れている。
【関係者・番組相関】石塚英彦、カワイ麻弓、パパイヤ鈴木の関係を整理
「まいうー」の由来を理解するには、3人の役割を区別することが大切だ。言葉を最初に番組内で使った人物、面白さを見いだした人物、そして全国的な知名度へつなげた人物は、それぞれ異なる。
この関係性は、石塚本人の2024年のインタビュー、2019年の『ボクらの時代』に関する報道、テレビ東京の番組情報などから整理できる。
ホンジャマカ石塚英彦の芸能活動とグルメタレントへの転身石塚英彦は1962年2月6日生まれ、神奈川県横浜市出身。お笑いコンビ「ホンジャマカ」のメンバーとして、恵俊彰とともに活動している。所属事務所はワタナベエンターテインメントだ。
グルメロケが本格的な仕事になったきっかけについても、本人は「食の窓口」のインタビューで詳しく説明している。
最初のグルメロケは1996年。当時34歳だった石塚は、豪邸を訪問して生活や食事を紹介するロケ番組に出演していた。その撮影で食事をする姿が生き生きしていたことから、制作側が石塚の食べる姿に注目したという。
当時、相方の恵俊彰は司会の仕事が増えており、石塚は自分に何ができるかを考えていた時期だった。いわゆるコンビの個別活動が進むなかで、食べることが好きという本人の特性が仕事につながっていった。
本人の回想によると、当初は豪邸紹介の一要素だった食事が、次第に番組の中心になり、ほかの番組からもグルメロケの依頼が来るようになった。
【2026年最新】石塚英彦は現在もテレビ出演中?よじごじDaysと石ちゃんねる
2026年11月2日時点で、石塚英彦はテレビやインターネットを通じてグルメ情報を発信している。
かつての『元祖!でぶや』のような食べ歩きバラエティだけでなく、情報番組の司会や自身のYouTubeチャンネルなど、活動の場を広げているのが特徴だ。
『よじごじDays』では金曜日のMCを担当2026年のテレビ出演で注目したいのが、テレビ東京の情報番組『よじごじDays』だ。
同番組は、生活に役立つ情報や話題のスポット、旬の食材、料理などを紹介する平日午後の番組。石塚は曜日別MCのうち、金曜日を担当している。
テレビ東京の公式番組情報では、2026年10月30日放送回で石塚がMCとして出演。加えて、11月6日放送予定の「紅葉渓谷から光の花畑へ!秋の日帰りバス旅」でもMCとして名前が掲載されている。
11月6日の放送予定は15時40分から16時54分。秋の北関東を巡るバスツアーを紹介する内容で、食の魅力を伝える石塚の持ち味とも相性のよい企画だ。
公式YouTube「石ちゃんねる」は2021年に開設もう一つの活動の柱が、公式YouTubeチャンネル「石ちゃんねる」である。
同チャンネルは2021年6月11日にサイバーエージェントから開設が発表された。石塚がこれまでロケでお世話になった飲食店に恩返しをしたいという思いが、チャンネル開設の背景にあった。
開設時の発表では、飲食店の料理を取り寄せたり、テイクアウトしたりして紹介する企画のほか、石塚の趣味やチャレンジ企画なども配信予定と説明されていた。
単にテレビの食リポを動画に置き換えるのではなく、これまで関わってきた飲食店とのつながりを生かして発信するところに特徴がある。
2024年にはパパイヤ鈴木と『元祖!でぶや』時代を振り返る「石ちゃんねる」の人気企画として見逃せないのが、パパイヤ鈴木との再会動画だ。
2024年1月6日には、パパイヤ鈴木をゲストに迎えた「元祖!でぶや復活!パパイヤ鈴木と想い出のお店で再会SP」が公開された。
かつて長年共演した2人が、思い出の飲食店「ゴールドラッシュ」でハンバーグを食べながら当時を振り返る内容だ。テレビ番組で築いたコンビの関係が、YouTubeという新しい媒体でも生かされている。
「まいうー」という言葉の誕生に関わった2人が、年月を経ても食を通じて共演している点は興味深い。
石塚英彦の2026年の主な活動を整理FMヨコハマの公式プロフィールでも、石塚は『よじごじDays』の金曜MCやYouTube、SNSでの活動が紹介されている。2024年には、かながわ観光親善大使にも就任した。
なお、出演番組の放送日時や担当曜日は改編によって変わる可能性がある。テレビ出演を確認する際は、番組表や放送局の最新情報を見るのが確実だ。
【プロの結論】「まいうー」が長く愛される理由は石塚英彦の人柄と食への敬意にある
「まいうー」が長年にわたって石塚英彦の代名詞として残っている理由は、単に語感が面白いからではない。
その背景には、言葉の誕生、番組を通じた反復、石塚自身のキャラクター、そして食に携わる人々への感謝という複数の要素がある。
1. 言葉の誕生に複数の人物が関わっている石塚が一人で考案したわけではなく、カワイ麻弓の発言がきっかけとなり、パパイヤ鈴木とともに使い続けたことで定着した。この複数人による成立過程が、誕生秘話として興味を引く理由でもある。
2. 食べる姿とリアクションが言葉の価値を高めた同じ「おいしい」という意味でも、誰がどんな表情で発するかによって印象は変わる。石塚の笑顔や食べる姿と「まいうー」の組み合わせは、視聴者に分かりやすい楽しさを伝えてきた。
3. 感謝という意味がフレーズに奥行きを与えた2024年に本人が説明した「ありがとう」という意味は、長年のグルメロケを通じて得た経験に基づいている。生産者や料理人との出会いを重ねた結果、料理のおいしさだけでなく、それを届ける人々への感謝を表す言葉になった。
ここが、単なる一発ギャグや流行語と大きく違うところだ。
テレビで生まれた言葉が、本人の仕事観や人生観と結び付いたことで、長く使い続けられるフレーズへと成長したのである。
【よくある質問】石塚英彦の「まいうー」に関するFAQ
Q1:まいうーを最初に考えたのは石塚英彦ですか?
A1:いいえ。石塚本人は2024年のインタビューで、自分が作った言葉ではないと説明しています。1999年のテレビ朝日系『あ・た、り』でカワイ麻弓が使ったことが、テレビでの誕生のきっかけです。石塚とパパイヤ鈴木がその後も使い続けて広まりました。
Q2:まいうーの本当の意味はありがとうですか?
A2:石塚本人は2024年のテレビ出演で「まいうーはありがとう」と説明しています。辞書的な意味が「ありがとう」というわけではなく、食材を育てる人や料理人、飲食店など、食に関わる人々への感謝を表す本人独自の考え方です。
Q3:カワイ麻弓はどんな人物ですか?
A3:1999年の『あ・た、り』で石塚英彦やパパイヤ鈴木と共演した女性タレントです。番組内で業界用語を使う高飛車な女優という設定を演じ、そのキャラクターで「まいうー」と発言しました。
Q4:石塚英彦とパパイヤ鈴木は現在も交流がありますか?
A4:少なくとも2024年1月には、石塚の公式YouTube「石ちゃんねる」でパパイヤ鈴木との再会企画が公開されています。『元祖!でぶや』時代の思い出の店を訪れる内容でした。
Q5:石塚英彦は2026年現在、テレビに出演していますか?
A5:はい。テレビ東京『よじごじDays』で金曜日のMCを担当しています。2026年11月6日の番組公式情報にもMCとして掲載されています。
Q6:石塚英彦の公式YouTubeチャンネルの名前は何ですか?
A6:「石ちゃんねる」です。2021年に開設された公式チャンネルで、グルメ情報や飲食店との交流などを中心に動画を配信しています。
Q7:まいうーは業界用語の逆さ言葉ですか?
A7:業界用語風に「うまい」を変形させた表現として使われています。石塚本人も「シータク」などの言葉と同じ業界用語の文化に触れています。ただし、言葉そのものの起源を1999年の番組だけに限定することはできません。
石塚英彦の代名詞「まいうー」は、本人が最初に考案した言葉ではなかった。1999年のテレビ朝日系『あ・た、り』でカワイ麻弓が使ったことがきっかけとなり、石塚とパパイヤ鈴木が使い続けたことで、全国的に知られるフレーズへと成長した。
また、言葉のルーツには昔の芸能界の業界用語があり、単純にカワイ麻弓が発明したとするのも正確ではない。テレビ番組での誕生と、言葉自体の歴史は分けて考える必要がある。
そして、石塚本人が語った「まいうーはありがとう」という意味には、長年のグルメロケで出会った生産者や料理人、飲食店への感謝が込められている。
2026年も『よじごじDays』の金曜MCや公式YouTube「石ちゃんねる」などで活動を続ける石塚英彦。かつて深夜番組のコントから生まれた一言は、今では食の楽しさと感謝を伝える言葉になった。
「まいうー!」という短い言葉の裏側には、共演者との出会い、テレビの歴史、そして食を届ける人々への敬意がある。それこそが、このフレーズが長く愛され続けている最大の理由なのだ。
主な参考資料:日本唐揚協会「食の窓口」2024年5月31日、FRIDAY 2024年11月28日、Sirabee 2024年7月3日、テレビ東京公式番組情報、ワタナベエンターテインメント公式プロフィール、サイバーエージェント公式発表。