2026年11月現在、東京の国家公務員宿舎は、過去の大規模な削減計画を経て、必要性の高い地域への再配置と老朽化した建物の改修・建て替えが進められている。特に東京23区では宿舎の需要が供給を上回り、独身・単身赴任者向け住宅や、災害などの緊急時に職員が参集するためのBCP用宿舎の確保が課題となっている。
財務省や関東財務局の公表資料、2026年の整備計画・入札情報を照合すると、新宿区の市ケ谷住宅、千代田区の九段住宅(仮称)、葛飾区の小菅第2住宅、北区の桐ケ丘住宅・十条住宅など、具体的な所在地や整備規模が確認できる。一方、現在稼働している全宿舎の住所を網羅した最新の一般公開一覧と、建設・廃止予定の一覧は区別して読む必要がある。
【2026年最新】東京23区の国家公務員宿舎はどれくらい不足している?

東京の国家公務員宿舎を理解するうえで、最初に確認したいのが財務省の設置戸数と需給調査である。
財務省が公表した令和6年度の調査では、国家公務員宿舎の全国の設置戸数は160,278戸。そのうち、合同宿舎は69,112戸、省庁別宿舎は91,166戸となっている。調査時点は2024年9月1日であり、2026年時点で参照できる公表統計として重要な基礎資料だ。
特に東京23区の需給状況は厳しい。同年度の調査では、必要戸数22,140戸に対し、設置戸数は18,276戸だった。つまり、3,864戸が不足している。
この不足は一時的なものではない。財務省の2022~2024年度の調査でも、東京23区は継続して宿舎の供給不足地域となっている。2024年度の不足戸数は、仙台市や札幌市などの地方拠点都市と比較しても大きい。
背景には、2011年以降の宿舎削減と、その後の国家公務員の勤務形態・配置の変化がある。
かつては、世帯用住宅を中心に宿舎が配置されていた地域でも、現在は若手の独身職員や単身赴任者、緊急参集が必要な職員向けの住宅が不足するケースがある。単純に住宅の総数を増やすだけでは解決しない問題だ。
財務省の2021年公表資料でも、2009年から2020年までに東京23区の宿舎設置戸数は4,895戸減少し、そのうち独身用宿舎は1,993戸減少したと報告されている。
2026年の整備方針では、こうした地域別・住戸タイプ別のミスマッチを解消するため、独身・単身者向け住宅の整備や、霞が関に勤務するBCP職員向け宿舎の確保が重視されている。
【所在地一覧】東京23区で確認できる国家公務員宿舎名と整備計画
ここでは、2026年に公表された財務省・関東財務局の資料や入札公告、整備事業の情報から確認できる宿舎を整理する。
表中では、現在の宿舎として維持管理・修繕資料に登場する施設と、今後建設される予定の施設を分けている。建設計画の戸数は完成済みの実績ではなく、計画上の数字である。
東京の既存宿舎・維持管理対象として確認できる施設| 宿舎名 | 所在地 | 分類・2026年の状況 |
|---|---|---|
| 合同宿舎西大久保住宅 | 新宿区大久保3丁目 | 合同宿舎。関東財務局が国有財産として管理。解体予定なしとの公表あり。 |
| 新井住宅 | 中野区新井3丁目 | 2026年に2027年度の室内改修設計業務を公告。 |
| 高井戸住宅 | 杉並区高井戸東4丁目 | 2026年に2027年度の室内改修設計業務を公告。 |
| 西原住宅 | 渋谷区西原1丁目 | 2026年に共用部照明器具の改修設計業務を公告。 |
| 西が丘第2住宅 | 北区西が丘3丁目 | 2026年に消防設備改修の設計業務を公告。 |
| 石神井住宅 | 練馬区石神井町4丁目 | 2026年に建物健全性調査を実施。対象の1号棟はRC造3階建て21戸。 |
これらは、2026年の関東財務局の調達情報や国有財産関連資料に登場する施設である。特に西大久保住宅については、関東財務局が所在地を新宿区大久保3丁目と公表し、解体工事を行う予定はないと説明している。
新井住宅、高井戸住宅、西原住宅、西が丘第2住宅などについても、2026年の設計・改修関連の公告から施設名を確認できる。ただし、修繕対象として掲載されていることと、現在新規入居者を募集していることは別の話だ。
2026年時点で公表されている新規整備・建て替え計画| 住宅名 | 所在地 | 計画戸数・規模 | 整備状況 |
|---|---|---|---|
| 小菅第2住宅(仮称) | 葛飾区小菅1丁目 | 446戸 | 法務省宿舎と一体的に整備。合同宿舎部分は2035年度完成予定。 |
| 桐ケ丘住宅(仮称) | 北区桐ケ丘地区 | 110戸 | PFI事業の入札不調を受け、事業方式を再検討。2030年度完成予定。 |
| 十条住宅(仮称) | 北区十条地区 | 269戸 | 新規合同宿舎。2031年度完成予定。 |
| 市ケ谷住宅 | 新宿区市谷本村町 | 合同宿舎約450戸 | 防衛省の省庁別宿舎約500戸と一体整備。合計約950戸。 |
| 九段住宅(仮称) | 千代田区九段南2丁目 | 戸数未公表 | 緊急参集要員向けの新宿舎を計画。旧宿舎の解体設計などを実施。 |
小菅第2住宅、桐ケ丘住宅、十条住宅の計画戸数は、財務省が2025年6月17日に公表した合同宿舎の新規建設事案一覧に基づく。その後、2026年3月の報道では、PFI方式の入札不調などを受けて完成時期が見直され、小菅第2住宅は2035年度、桐ケ丘住宅は2030年度、十条住宅は2031年度とされた。
市ケ谷住宅は、2026年7月24日付の建設専門紙・建通新聞が計画総戸数約950戸と報じた案件である。九段住宅についても、2026年8月の報道と関東財務局の入札公告から、再整備に向けた具体的な準備が確認できる。
したがって、上記の一覧は東京に存在する国家公務員宿舎の完全な現役住所録ではなく、2026年の公的資料で所在地・名称・計画状況を確認できる代表的な施設をまとめたものとなる。
【管理体制を比較】合同宿舎と省庁別宿舎は何が違う?
国家公務員宿舎を調べる際に混乱しやすいのが、合同宿舎と省庁別宿舎の違いだ。両者は同じ国家公務員宿舎法の枠組みに属するが、管理主体や利用対象に違いがある。
合同宿舎は財務省・財務局が中心となって管理合同宿舎は、複数の省庁の職員が利用するために設置された宿舎である。
財務省理財局が全国的な宿舎政策を取りまとめ、各地域では財務局などが国有財産の管理や整備事業を担当する。関東地方の場合、関東財務局が東京を含む管内の合同宿舎の整備・管理関連業務を担っている。
合同宿舎の特徴は、特定の省庁だけに利用者が限定されないことだ。入居できるかどうかは職務上の必要性や各省庁の配分などによって判断される。
省庁別宿舎は各省庁の業務上の必要性に応じて設置省庁別宿舎は、各省庁がそれぞれの職務上の事情に応じて設置・維持管理する住宅である。
例えば、防衛省では緊急時の参集や防衛施設の運営に対応できる人員の居住場所が必要となる。法務省でも、刑事施設などに勤務する職員の職務上の事情を踏まえた宿舎が存在する。
2026年の市ケ谷住宅計画では、財務省の合同宿舎と防衛省の省庁別宿舎を同じ敷地内で整備する。これは両者の違いを理解するうえで分かりやすい事例だ。
管理主体と利用対象の関係- 財務省理財局:国家公務員宿舎全体の制度・政策、国有財産の管理方針を取りまとめる。
- 関東財務局:関東地域の合同宿舎や国有財産の管理、整備・改修関連業務を担当する。
- 防衛省:防衛省の業務上必要な省庁別宿舎を管理する。
- 法務省:刑事施設などの職務上の事情を踏まえた省庁別宿舎を管理する。
- その他の省庁:それぞれの業務上の必要性に応じて宿舎を設置・維持管理する。
つまり、東京の宿舎を探す場合、財務省・関東財務局の資料だけでは省庁別宿舎をすべて把握できない。防衛省や法務省など、各省庁が公表する施設情報も確認する必要がある。
【廃止・跡地活用・再整備】2011年の削減計画から2026年の新設計画へ
東京の国家公務員宿舎が大きく変化した転換点は、2011年12月に財務省が策定した「国家公務員宿舎の削減計画」だった。
全国約21.8万戸から約16.3万戸へ削減2011年の削減計画では、国家公務員宿舎を真に公務上必要なものに限定し、当時約21.8万戸あった宿舎を約16.3万戸まで減らす方針が示された。
削減目標は約5.6万戸、割合にして約25.5%。全国10,684住宅のうち、合計5,046住宅を廃止する計画となった。
廃止宿舎の跡地は売却などによって有効活用する方針が採られ、財務省の公表資料によれば、2016年度末までに削減計画は達成された。跡地売却などによる財源も、当初の概算約1,700億円を上回る約2,939億円に達したと報告されている。
ただし、削減そのものが完了したからといって、東京の宿舎問題が解消したわけではない。人口や職員配置、行政機能の変化によって、地域ごとの需要と供給に新たな偏りが生まれた。
千代田区・中央区・港区の一般宿舎は原則廃止都心部の宿舎政策にも大きな変更があった。
財務省の2024年公表資料によると、千代田区・中央区・港区では、危機管理要員などが入居する施設を除き、宿舎はすべて廃止された。
これは、地価の高い都心部に一般職員向けの宿舎を維持することへの批判や、職務上の必要性を重視する政策転換を反映したものだ。
ただし、都心3区における宿舎がすべてなくなったという意味ではない。緊急参集要員など、職務上の必要性が認められる住宅は例外として扱われる。
九段住宅(仮称):千代田区で緊急参集要員向け宿舎を再整備2026年に注目される案件の一つが、千代田区九段南2丁目の新宿舎計画だ。
建通新聞の2026年8月24日付報道によると、財務省は緊急参集要員向けの国家公務員宿舎の整備を検討している。
対象となる敷地には、次の旧宿舎が存在している。
- 旧九段住宅:合同宿舎、鉄筋コンクリート造5階建て20戸、1982年完成。
- 旧農水省三番町住宅:省庁別宿舎、鉄筋コンクリート造2階建て2棟8戸、1980年完成。
両施設などを取り壊して用地を確保し、新たな宿舎を整備する構想だ。
関東財務局は2026年5月22日、旧九段住宅と旧農水省三番町住宅の建物解体撤去工事に関する設計業務を公告した。設計業務の履行期限は2027年1月15日とされている。
加えて、2026年9月には九段住宅(仮称)の測量・地盤調査関連の入札も進められた。建通新聞の9月3日付報道では、9階建て、延べ床面積約8,103平方メートル、整備費約55億円規模の計画が報じられている。建設工期は2029~2031年度が見込まれている。
なお、新宿舎の計画戸数は公表資料から確定できない。旧住宅の28戸をそのまま新住宅の戸数と考えることもできない。
市ケ谷公務員宿舎再整備計画:約950戸の大規模整備もう一つの重要案件が、新宿区市谷本村町における市ケ谷公務員宿舎の再整備だ。
整備予定地は、警視庁第5機動隊庁舎跡地で、防衛省本省に隣接する約15,647平方メートルの土地である。
財務省の2026年2月27日の国有財産分科会では、市ケ谷の敷地を活用し、防衛省の省庁別宿舎と財務省の合同宿舎を整備する方針が説明された。
その後、2026年7月24日付の建通新聞は、計画戸数が次のように変更されたと報じている。
- 防衛省の省庁別宿舎:約500戸
- 財務省の合同宿舎:約450戸
- 合計:約950戸
当初の防衛省宿舎約300戸から約500戸へ増やした理由は、防衛本省に近接する立地を生かし、緊急参集要員をできるだけ多く受け入れるためとされる。
建設工事は2030年度から開始し、2037年度末までに全工程を完了する予定と報じられている。
この計画は、東京の国家公務員宿舎が単なる福利厚生施設から、行政機能を維持するための拠点へと役割を変えていることを示している。
小菅・桐ケ丘・十条住宅も建設時期を見直し新規の合同宿舎については、PFI方式による入札不調が整備スケジュールに影響した。
財務省の2026年2月27日の国有財産分科会議事録では、2025年度に入札公告を行った宿舎整備のPFI事業4件について、いずれも契約成立に至らなかったことが説明されている。
背景として挙げられたのは、民間事業者への情報提供不足、事業方式の設定、検討期間の不足、資材費・労務費の上昇などだ。
そのため、事業者との対話や費用比較を進め、PFI方式に限定せず、通常方式も含めて適切な整備方法を選択する方針となった。
2026年時点の主な完成予定は、小菅第2住宅が2035年度、桐ケ丘住宅が2030年度、十条住宅が2031年度となっている。
このように、東京の宿舎政策は一律の削減から、必要な場所への再配置・建設・改修へと重点を移している。
【家賃・入居条件】国家公務員宿舎の使用料はいくら?誰が入居できる?
国家公務員宿舎を調べる読者が気になるのは、一般の賃貸マンションと比較した場合の家賃と入居資格だろう。
まず押さえたいのは、国家公務員宿舎で支払う金額は、法律上「宿舎使用料」と呼ばれることだ。
宿舎使用料は一律ではない国家公務員宿舎法第15条では、有料宿舎の使用料を月額とし、標準的な建設費用の償却額、修繕費、地代、火災保険料などを基礎として算定する仕組みを定めている。
実際の使用料は、次のような条件によって変わる。
- 住宅の延べ床面積
- 建物の構造や築年数
- 所在地の地域区分
- 経年による使用料の調整
- 修繕やリノベーションの実施状況
国家公務員宿舎法施行令では、東京都の特別区は有料宿舎の所在地区分における一級地に分類される。
したがって、東京23区の宿舎使用料は、全国共通の一律料金ではない。床面積や建物の条件などを踏まえて決まるため、「東京の国家公務員宿舎はすべて月額いくら」という単純な比較はできない。
2026年の使用料制度にも変更2026年には、修繕済み宿舎と未修繕宿舎の使用料の公平性を調整する制度改正も進められている。
財務省が2026年4月2日に発出した通達では、一定の基準を満たす特定修繕を実施した有料宿舎について、2027年3月1日から使用料の調整を行うことが定められた。
具体的には、住戸内の設備・内装を全面的に改修した場合には建築年月日を25年後ろ倒し、水回り設備など所定の改修を行った場合には15年後ろ倒しとして使用料を調整する仕組みだ。
これは、改修によって居住性が改善した住宅と、従来の設備のままの住宅との間で生じる不公平感を是正するための対応である。
最新の使用料については、財務省の「国家公務員等の有料宿舎の使用料の算定について」と各省庁の宿舎担当部門が案内する個別の使用料を確認する必要がある。
国家公務員宿舎に入居できる5つの職員類型国家公務員宿舎は、一般の国家公務員すべてに無条件で貸与される住宅ではない。
財務省が2024年に公表した制度解説では、入居が認められる職員の類型として、次の5つが整理されている。
- 離島・山間へき地勤務者:職場への通勤が可能な場所に住宅を確保することが難しい職員。
- 転居を伴う転勤が多い職員:全国的な人事異動などに対応する必要がある職員。
- 官署の近接地に居住する必要がある職員:危機管理要員、刑務官、一部の自衛官など、勤務上の事情から職場の近くに住む必要がある職員。
- BCPに基づく緊急参集要員:災害、テロ、経済危機などの発生時に迅速に登庁する必要がある職員。
- 深夜・早朝勤務が必要な本府省職員:国会対応、法案作成、予算業務などに従事する職員。
この5類型に該当することが、入居資格を判断する際の基本的な考え方となる。
また、実際の貸与は各省庁の維持管理機関が職務上の必要性や公平性を踏まえて判断する。希望した住宅に必ず入居できる制度ではなく、原則として勤務先による指定や調整が行われる。
したがって、民間企業に勤める一般の人や、国家公務員であっても対象類型に該当しない人が、一般の賃貸住宅のように申し込める制度ではない。
【公式資料の確認先】所在地・戸数・廃止情報を調べる方法
国家公務員宿舎の所在地や管理状況を正確に調べたい場合は、目的に応じて確認先を使い分けることが大切だ。
1. 財務省:宿舎の制度・削減計画・全国統計財務省は、国家公務員宿舎の制度全体を所管する中心的な機関である。
特に確認したい資料は次のとおり。
- 国家公務員宿舎の削減計画
- 国家公務員宿舎の設置戸数の推移
- 国家公務員宿舎の需要と供給の状況
- 合同宿舎の新規建設事案一覧
- 国家公務員等の有料宿舎の使用料の算定について
廃止宿舎の一覧は、過去に廃止が決定された施設を調べる際に役立つ。ただし、2011年の削減計画に掲載された住宅名を、2026年現在の現役宿舎一覧として扱うことはできない。
2. 関東財務局:東京の合同宿舎と整備・改修情報東京の国家公務員合同宿舎について詳しく調べるなら、関東財務局の公表情報が重要になる。
特に注目したいのは、次の情報だ。
- PFI方式による公務員宿舎整備事業
- 小菅第2住宅・桐ケ丘住宅などの整備事業
- 2026年度の入札公告・落札結果
- 宿舎の修繕・解体・建て替えに関する調達情報
- 活用可能な庁舎等及び宿舎の物件一覧
関東財務局の2026年10月更新ページでは、国有財産の貸付けや有効活用を検討するための情報も公開されている。ただし、これは活用可能な物件の一覧であり、東京の現役宿舎をすべて網羅した一覧ではない。
3. 各省庁の人事・宿舎担当部門防衛省、法務省、農林水産省などの省庁別宿舎については、各省庁の担当部門が管理する情報を確認する。
実際の入居資格、使用料、貸与手続きについて知りたい場合も、勤務先の人事担当や宿舎担当への問い合わせが基本となる。
合同宿舎と省庁別宿舎では管理主体が異なるため、住宅名だけで管理先を判断しないことが大切だ。
【プロの結論】宿舎一覧は4つの状態に分けて判断する東京の国家公務員宿舎を調べる際、最も注意したいのは、現存する住宅と将来の建設計画を同じ一覧で混同しないことだ。
資料を読む際は、次の4つを区別すると情報の誤認を防ぎやすい。
- 現存・維持管理中:修繕や設備更新などの情報が出ている住宅。
- 新規整備・建て替え計画:予算計上や設計、入札が進んでいる住宅。
- 廃止決定:削減計画などで廃止対象となった住宅。
- 跡地活用:売却、貸付け、行政施設への転用などが検討・実施される土地。
また、戸数についても、現在の設置戸数、計画戸数、完成戸数を区別する必要がある。市ケ谷住宅の約950戸は将来の計画規模であり、2026年現在の入居可能戸数ではない。
国家公務員宿舎一覧東京に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京23区の国家公務員宿舎をすべて確認できる一覧表はありますか?
A1:財務省や関東財務局、各省庁が公表する資料から、住宅名や所在地を確認できる。ただし、現役宿舎の全所在地を網羅した一般向けの一括一覧と、廃止・建設計画の一覧は別物である。2026年の最新情報を確認する場合は、関東財務局の入札・整備情報と各省庁の公表資料を併用する必要がある。
Q2:国家公務員宿舎は一般の人でも入居できますか?
A2:原則として一般の人が自由に申し込める住宅ではない。国家公務員宿舎法の目的に沿って、職務上の必要性が認められる国家公務員などに貸与される。入居対象者は離島・山間へき地勤務者、転居を伴う転勤が多い職員、緊急参集要員などの類型に基づいて判断される。
Q3:国家公務員宿舎の家賃・使用料はどこで確認できますか?
A3:財務省の「国家公務員等の有料宿舎の使用料の算定について」や国家公務員宿舎法施行令・施行規則を確認する。実際の月額は住宅の面積、構造、所在地、築年数、修繕状況などで変わるため、具体的な金額は各省庁や宿舎の維持管理機関に問い合わせる必要がある。
2026年の東京の国家公務員宿舎は、2011年の大規模削減計画を経て、地域ごとの需給のミスマッチを解消する段階に入っている。
財務省の最新公表統計では、東京23区の宿舎は必要戸数22,140戸に対して設置戸数18,276戸で、3,864戸不足している。こうした状況を受け、小菅第2住宅、桐ケ丘住宅、十条住宅、市ケ谷住宅などの新規整備が進められている。
また、九段住宅(仮称)のように、都心部でも一般的な福利厚生ではなく、緊急参集や行政機能の維持を目的とした再整備が進む事例もある。
今後の注目点は、計画された住宅が実際に完成する時期、整備後の戸数、独身・単身者向け住宅の供給状況、そして改修による使用料の変更だ。
東京の国家公務員宿舎一覧を正確に把握するには、単なる住宅名の羅列ではなく、所在地・管理主体・現存状況・計画戸数・完成予定時期を組み合わせて確認することが欠かせない。
公的資料を基準に情報を読み解けば、東京の宿舎がどこにあり、なぜ廃止・新設・再整備されているのか、その全体像が見えてくる。