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【検診・円錐切除術・HPVワクチン】早期発見と予防のために知っておきたいこと

波多野 遼 波多野 遼 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
目次

芸能人の経験からも分かるように、子宮頸がんは自覚症状がない段階で見つかることがあります。

そのため、検診とワクチンの役割を正しく理解しておく必要があります。

子宮頸がん検診は細胞診とHPV検査の2種類

子宮頸がんの検診には、主に次の方法があります。

1.子宮頸部細胞診

子宮頸部の細胞を採取し、異常な細胞がないかを調べる検査です。

厚生労働省が推奨する従来の検診方法で、20歳以上の女性は2年に1回の受診が基本です。

2.HPV検査単独法

子宮頸部の細胞を採取して、子宮頸がんの原因となるHPVへの感染を調べます。

2024年4月から、厚生労働省の要件を満たした自治体では、30歳以上を対象に5年に1回のHPV検査単独法を導入できるようになりました。

ただし、すべての自治体で実施されているわけではありません。実施する検査方法は自治体によって異なります。

HPV検査で陽性になった場合も、直ちにがんと診断されるわけではありません。細胞診などの追加検査や、必要に応じた経過観察が行われます。

円錐切除術とは?治療後の妊娠・出産への影響

円錐切除術は、子宮頸部の一部を円錐状に切除する手術です。

切除した組織を病理検査することで、病変の範囲やがんの有無を詳しく調べられます。

高度異形成や上皮内がんなどでは、病変を取り除く治療としても行われます。

主な特徴は次のとおりです。

- 子宮の大部分を残せる。
- 病変の範囲を詳しく確認できる。
- CIN3では病変を取り除く治療になる。
- 手術後の妊娠・出産に影響する場合がある。

特に注意したいのが、妊娠・出産への影響です。

円錐切除術では子宮頸部の一部を切除するため、術後に妊娠した場合、早産などのリスクが高まることがあります。

一方、高度異形成の場合には、病変の状態などを確認したうえでレーザー治療が選択されることもあります。

休井美郷さんがレーザー治療を選択した背景にも、将来の妊娠・出産への希望がありました。

ただし、円錐切除術とレーザー治療のどちらが適切かは、病変の範囲や病理診断によって異なります。

HPVワクチンの予防効果と2026年の接種制度

HPVワクチンは、子宮頸がんの主な原因となるHPVへの感染を防ぐための予防接種です。

2026年4月以降、日本の定期接種で公費対象となるワクチンは9価ワクチン(シルガード9)です。

主な制度は次のとおりです。

- 定期接種の対象: 小学6年生から高校1年生相当の女子
- 接種費用: 対象者は公費負担
- 接種回数: 接種開始年齢などにより2回または3回
- ワクチンの種類: 9価HPVワクチン

9価ワクチンは、HPV16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型などへの感染を予防します。

厚生労働省によると、子宮頸がんの原因の約80~90%を占めるHPV型への感染を防ぐ効果が期待されています。

一方、対象年齢を過ぎた人が任意接種を受ける場合は、原則として自己負担です。費用は医療機関によって異なるため、事前の確認が必要です。

また、過去にHPVへ感染した人からウイルスを排除する治療薬ではありません。

ワクチン接種と定期検診は、どちらか一方ではなく、両方を組み合わせることが大切です。

【プロの結論】芸能人が子宮頸がんを公表する理由と、その経験から学べること

子宮頸癌芸能人

芸能人が病気を公表することには、本人の治療経過を伝える以上の意味があります。

子宮頸がんや高度異形成は、プライベートな問題として公表をためらう人も少なくありません。それでも自分の経験を発信する人がいるのは、同じ病気で悩む人や、検診を受ける機会を逃している人に情報を届けたいという思いがあるためです。

公表理由は芸能人によって異なる

原千晶さんの場合、2度目のがん治療後に公表したことで、同じ経験を持つ女性からメッセージが届きました。

その反応は、原さん自身にとっても大きな支えになったといいます。現在の「よつばの会」の活動にも、こうした経験が生かされています。

休井美郷さんは、当初は公表するつもりがなかったとマイナビウーマンのインタビューで説明しています。

しかし、診察を受けた医師の机に、月のうち29日間に子宮頸がんの手術予定が記されていたことを知り、多くの女性が同じ病気と向き合っていることを実感したそうです。

その経験から、情報を発信する必要性を感じるようになりました。

また、新垣優香さんも2026年1月、自身の経験を公表した理由として、女性に病気や検査への意識を持ってほしいという思いを挙げています。

公表後の反響から見える社会的な意義

3人の発信に共通しているのは、病気を個人だけの問題として終わらせず、検診や早期発見の必要性を伝えていることです。

特に休井さんのケースは、若い世代にとって身近な人の体験として受け止められやすい内容でした。

一方、古村さんの発信は、再発を繰り返しながら治療を続ける人の生活や、長期的な療養の現実を伝えています。

原さんの活動は、治療後の患者支援や同じ病気を経験した人同士の交流という視点を加えています。

こうした公表に対しては、早期発見の大切さを知るきっかけになったという反応が報道されています。

ただし、芸能人の経験がすべての患者に当てはまるわけではありません。病状や治療方法、生活への影響は人によって異なります。

病気に関する情報を見極める3つのポイント

インターネットで子宮頸がんに関する情報を調べる際には、次の点を確認してください。

① 診断名を確認する

高度異形成、上皮内がん、浸潤性子宮頸がんは、それぞれ異なる医学的な位置づけがあります。

② 検査結果と確定診断を区別する

HPV陽性、細胞診異常、要精密検査という結果だけで、がんの確定診断にはなりません。

③ 治療経過と現在の状況を分けて考える

過去に手術を受けた人が現在も治療中とは限りませんし、検査で陽性になった人が必ず再発しているわけでもありません。

芸能人の闘病情報は、検診を考えるきっかけとして参考になりますが、自分自身の病気を判断する材料としてそのまま当てはめるべきではありません。

【子宮頸がんを公表した芸能人】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:子宮頸がんを公表した芸能人には誰がいますか?
A1:代表的な人物には古村比呂さん、原千晶さんがいます。また、休井美郷さんは子宮頸部高度異形成を公表しています。2026年には新垣優香さんも子宮頸がんの一歩手前とされる状態で手術を受けたことを公表しました。

Q2:高度異形成と子宮頸がんは同じ病気ですか?
A2:同じではありません。高度異形成は子宮頸がんになる前の病変です。CIN3には従来の分類で上皮内がんとされる病変も含まれますが、周囲の組織に浸潤したがんとは区別されます。

Q3:HPV検査で陽性になったら子宮頸がんですか?
A3:いいえ。HPV陽性はウイルスへの感染を示す検査結果であり、がんの確定診断ではありません。必要に応じて細胞診や組織診などの精密検査を受け、医師の判断を仰ぐ必要があります。

2026年11月現在、子宮頸がんや関連する病変を公表した芸能人のなかでも、古村比呂さん、原千晶さん、休井美郷さんの3人は、それぞれ異なる経験を発信しています。

古村さんは再発を繰り返しながら治療を続け、2026年10月には39回目の抗がん剤治療を報告しました。原さんは自身の2度のがん経験を生かし、患者会「よつばの会」で支援活動を続けています。休井さんは高度異形成の治療を経験し、2026年3月には再びHPV陽性判定を受けたことを公表しました。

3人の経験から分かるのは、子宮頸がんにはさまざまな病期や治療経過があり、早期発見がその後の選択肢に大きく関係するということです。

HPVワクチンによる予防、20歳からの定期検診、異常が見つかった場合の適切な精密検査。この3つを知っておくことが、自分の健康を守るための基本になります。

芸能人の公表を単なるニュースとして受け止めるのではなく、検診や予防について考えるきっかけにしたいところです。

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波多野 遼
トレンドリサーチャー 波多野 遼
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映画・ドラマの公開情報を追う担当。配給会社のプレスシートと公式サイトの記載を基準に、あらすじと出演情報をまとめます。

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