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改選議席とは?参議院の124議席と非改選議席の違い・数え方を2026年最新解説

藤森 綾 藤森 綾 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
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「改選議席とは何を意味するのか」「参議院選挙で改選議席と非改選議席はどう違うのか」と疑問に感じる人は少なくありません。選挙報道では「改選議席124」「与党が改選議席の過半数を目指す」といった表現が頻繁に登場しますが、数字の意味を正しく理解していないと、選挙結果や政党の勢力図を読み違えてしまいます。

改選議席とは、選挙によって新たに議員を選び直す対象となる議席のことです。2026年現在、参議院の定数は248人で、議員の任期は6年。憲法の規定により3年ごとに半数の124議席が改選されます。その内訳は選挙区74議席、比例代表50議席です。この記事では、非改選議席との違い、議席数の数え方、選挙結果の読み方、過半数の意味まで、2026年の制度情報に沿って詳しく解説します。

【まず結論】改選議席とは?選挙で新たに選び直す議席の意味を解説

改選議席とは

改選議席とは、議員の任期満了に伴い、選挙によって新しい議員を選ぶ対象となる議席を指します。「改選」の「改」は改める、「選」は選ぶという意味です。

簡単にいえば、今回の選挙で誰が議員になるかを決め直す席が改選議席です。

例えば、参議院選挙で改選議席が124と発表された場合、原則として124人分の議員を新たに選ぶ選挙が行われることを意味します。

ただし、124議席すべてが空席になっているわけではありません。任期を終える議員がいる一方、任期がまだ残っている議員もいます。そのため、参議院選挙では改選議席と非改選議席を分けて考える必要があります。

改選議席という言葉が選挙報道で使われる理由

選挙報道で改選議席が重視されるのは、各政党が今回の選挙でどれだけ議席を維持できるか、新たに獲得できるかを判断する基準になるからです。

例えば、ある政党が改選議席を40議席持っていたとします。その政党が選挙で30議席を獲得した場合、今回の選挙では改選対象だった40議席のうち30議席を確保したことになります。

一方、今回の選挙で対象にならなかった非改選議席は、そのまま党の議席として残ります。したがって、選挙後の政党の総議席数を知るには、獲得議席だけでなく非改選議席も合わせて確認する必要があります。

【参議院の半数改選】定数248人のうち3年ごとに124議席を選び直す仕組み

参議院の改選議席を理解するうえで欠かせないのが、半数改選という独特の制度です。

日本国憲法第46条では、参議院議員の任期を6年とし、3年ごとに議員の半数を改選すると定めています。

つまり、参議院では248人全員を一度に選び直すのではなく、議員を2つのグループに分け、3年ずつずらして選挙を行います。

なぜ参議院は半数ずつ改選するのか

最大の理由は、議院の継続性を維持するためです。

もし248人全員を同じタイミングで選び直すと、選挙のたびに議員が一斉に入れ替わる可能性があります。経験を積んだ議員がまとめて退任すれば、国会審議や政策決定の継続性にも影響しかねません。

そこで参議院は、3年ごとに半数ずつ選び直す制度を採用しています。

参議院の公式資料でも、半数改選の目的として議院の継続性を保ち、国会機能の空白化を防ぐことが説明されています。

参議院の議席数はどう分かれている?

2026年現在の参議院議員の定数は248人です。選挙制度の内訳は、選挙区選出議員148人、比例代表選出議員100人となっています。

それぞれの半数が3年ごとの改選対象になるため、次のような構成になります。

  • 参議院全体の定数:248人
  • 選挙区選出議員:148人
  • 比例代表選出議員:100人
  • 1回の通常選挙における改選議席:124議席
  • 1回の通常選挙における非改選議席:124議席

この数字は、2018年の公職選挙法改正によって参議院の定数が6人増加し、2022年の通常選挙から248人になったことを踏まえたものです。

なお、参議院議員は任期6年であり、衆議院のような解散制度はありません。そのため、衆議院選挙のように全議員の任期が解散によって一斉に終了することもありません。

【数字で比較】改選議席・非改選議席・獲得議席の違いを一覧で整理

選挙報道で混同しやすいのが、改選議席、非改選議席、獲得議席という3つの用語です。どれも議席数を表す言葉ですが、示しているタイミングと意味が異なります。

特に重要なのは、改選議席は選挙前に決まっている対象数であり、獲得議席は選挙後に確定する結果だという点です。

3つの議席用語の違い
用語・対象 議席数・意味 ほかの議席との関係
参議院の総定数 248議席 参議院全体の議員定数
改選議席 124議席 3年ごとの通常選挙で選び直す対象
非改選議席 124議席 今回の通常選挙では選び直さない議席
選挙区の改選議席 74議席 選挙区選出148議席の半数
比例代表の改選議席 50議席 比例代表100議席の半数
獲得議席 選挙結果によって変動 政党や候補者が実際に獲得した議席
改選議席と非改選議席の違い

改選議席は今回の選挙で議員を選び直す対象です。一方、非改選議席は任期が残っているため、今回の選挙では当選者を決め直しません。

例えば、ある政党が参議院に合計80議席を持ち、そのうち40議席が改選対象、残る40議席が非改選だったとします。

この政党が今回の選挙で30議席を獲得した場合、選挙後の総議席数は次のようになります。

非改選40議席+今回の獲得30議席=選挙後の70議席

つまり、改選議席40議席をすべて失うわけではなく、選挙で獲得した議席に置き換わるという考え方です。

改選議席と獲得議席の違い

改選議席と獲得議席は、選挙の前と後を区別すると理解しやすくなります。

  • 改選議席:選挙前に決まっている、選び直す対象となる議席数。
  • 獲得議席:選挙後に各政党や候補者が実際に得た議席数。

例えば、ある政党の改選議席が25議席で、今回の選挙で18議席を獲得した場合、7議席を減らしたことになります。

反対に、改選議席が15議席で、選挙後に25議席を獲得すれば、10議席増やしたことになります。

ただし、選挙後の議席数を正しく把握するには、今回の獲得議席だけでなく、非改選議席も加算する必要があります。

【改選議席の数え方】選挙区74議席・比例代表50議席の内訳

参議院の改選議席124は、選挙区と比例代表の2種類に分かれています。

それぞれの議席数は、選挙区74議席、比例代表50議席です。この内訳は、参議院全体の定数を半分にした数字に基づいています。

選挙区選挙は74議席

選挙区選挙は、原則として都道府県を単位として候補者を選ぶ仕組みです。ただし、鳥取県と島根県、徳島県と高知県は、それぞれ2県を合わせて1つの選挙区としています。

選挙区選出議員の定数は148人で、その半数に当たる74人が3年ごとの改選対象です。

有権者は投票用紙に候補者1人の氏名を記入します。各選挙区で得票数の多い候補者から順番に、その選挙区の改選定数までが当選します。

比例代表選挙は50議席

比例代表選挙は、全国を1つの選挙区として実施される選挙です。

比例代表選出議員の定数は100人で、その半数となる50人が3年ごとに改選されます。

有権者は、政党などの名称または比例代表候補者の個人名を書いて投票します。政党の総得票数に応じて政党ごとの獲得議席数が決まり、その後、原則として個人名の得票数が多い候補者から当選します。

ただし、特定枠を設けた政党については、特定枠の候補者が優先されます。

改選議席を計算する方法

参議院の改選議席数は、次の計算で求められます。

選挙区148議席÷2=74議席

比例代表100議席÷2=50議席

74議席+50議席=124議席

このように、選挙区と比例代表それぞれの定数を半分にして合計すれば、通常選挙の改選議席数が分かります。

なお、補欠選挙が同時に実施される場合は、通常の改選議席とは別に選挙対象となる議席が加わることがあります。

実例として、2025年7月20日投開票の第27回参議院議員通常選挙では、通常の改選124議席に加え、東京都選挙区の補欠選挙1議席も同時に行われました。東京都の通常改選6議席と補欠選挙1議席を合わせ、同選挙区では7議席が選挙対象となりました。

このため、選挙結果を確認するときは、通常の改選議席と補欠選挙の議席を区別することが大切です。

【参議院選挙の議席配分】選挙区と比例代表では当選の決まり方が違う

改選議席の総数が124と分かっても、各政党が何議席を獲得するかは選挙前には決まっていません。

選挙区と比例代表では、議席を配分する仕組みが異なるためです。

選挙区は候補者個人の得票数で決まる

選挙区では、各都道府県などに割り当てられた改選定数に応じて当選者が決まります。

例えば、ある選挙区の改選定数が2議席であれば、原則として得票数が上位2人の候補者が当選します。

そのため、同じ政党の候補者であっても、選挙区によって当落が分かれます。全国的な政党支持率だけでは、選挙区ごとの結果を完全には予測できません。

比例代表は政党の得票数に応じて議席を配分する

比例代表では、政党名で投票された票と候補者個人名で投票された票を合算し、政党ごとの総得票数を算出します。

その総得票数を基に、ドント式という計算方法で各政党の議席数を決定します。

ドント式は、各政党の得票数を1、2、3、4と順番に割り、その商が大きい順に議席を配分する方式です。

例えば、A党が100万票、B党が60万票を獲得した場合、次のような数値が算出されます。

  • A党:100万、50万、約33万、25万……
  • B党:60万、30万、20万、15万……

これらの数値を大きい順に並べ、比例代表の改選定数に達するまで議席を配分します。

その後、各政党の獲得議席数の範囲内で、特定枠の候補者を優先し、その他の候補者は個人名の得票数が多い順に当選します。

このように、参議院の比例代表は政党への支持と候補者個人への支持の両方が反映される制度です。

【改選議席の過半数とは?】124議席の過半数と参議院全体の過半数は別物

選挙報道で特に注意したいのが「改選議席の過半数」という表現です。

この言葉は、参議院全体の過半数とは意味が異なります。

改選議席124の過半数は63議席

通常の参議院選挙で改選対象となる124議席について、その過半数を計算すると次のようになります。

124÷2=62

62議席はちょうど半数です。過半数は半分を超える数なので、改選議席124の過半数は63議席になります。

つまり、政党や連立政権が「今回の改選議席の過半数を獲得する」と目標を掲げた場合、通常の124議席を基準とすれば63議席以上の獲得を目指すという意味です。

参議院全体の過半数は125議席

一方、参議院全体の定数は248議席です。

その過半数は、次のように計算できます。

248÷2=124

124議席は半数にすぎないため、定数248を基準にした過半数は125議席です。

参議院全体で与党が過半数を確保しているかどうかを判断する場合は、改選議席だけでなく非改選議席も合わせた総議席数を確認します。

選挙後の議席数を読む計算式

選挙後の政党の勢力を判断するには、次の式が基本になります。

選挙後の総議席数=非改選議席+今回の獲得議席

例えば、ある政党が非改選議席を60議席持ち、今回の選挙で65議席を獲得した場合、選挙後の総議席数は125議席です。

定数248を基準とすれば、過半数に到達した計算になります。

ただし、実際の国会運営では、会派への所属、連立関係、無所属議員の協力なども影響します。単純な政党別の議席数だけでなく、参議院の会派構成にも目を向ける必要があります。

【2026年最新】参議院選挙の制度と2025年選挙後のスケジュール

2026年11月現在、参議院の定数248人、任期6年、3年ごとの半数改選という基本制度に変更はありません。

直近の通常選挙は2025年7月20日に実施された第27回参議院議員通常選挙です。次の通常選挙は、2022年に選出された議員の任期満了に伴い、2028年に予定されています。

2025年の選挙後は2つの任期グループに分かれる

2025年の選挙が終わると、参議院議員は引き続き2つの任期グループに分かれます。

  • 2022年の通常選挙で選出された議員:任期満了日は2028年7月25日。
  • 2025年の通常選挙で選出された議員:任期満了日は2031年7月28日。

このように、2025年に当選した議員と2022年に当選した議員では、次に任期満了を迎える時期が異なります。

2026年は参議院の通常の半数改選が行われる年ではありません。次回の通常選挙の投票日は、2026年11月時点では確定していません。

2026年に知っておきたい参議院選挙制度のポイント

選挙制度を理解するうえでは、次の4点を押さえておくと、今後の選挙報道を読みやすくなります。

  • 定数248人:参議院全体の議員数の上限。
  • 半数改選124人:3年ごとに選び直す通常選挙の対象数。
  • 選挙区74人・比例代表50人:124議席の内訳。
  • 任期6年:当選した議員は原則として6年間在職する。

また、選挙区の候補者選びと比例代表の政党・候補者選びでは、票の集計方法が異なります。比例代表には特定枠という制度もあるため、単に政党名の得票数だけで当選者が決まるわけではありません。

2026年の選挙報道を理解する際には、改選議席の数字だけでなく、選挙区と比例代表の内訳、任期満了の時期、選挙後の総議席数をセットで見ることが大切です。

【改選議席の意味】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:改選議席とは簡単にいうと何ですか?

A1:選挙で新たに議員を選び直す対象となる議席のことです。参議院では3年ごとに124議席が改選されます。

Q2:参議院の改選議席はなぜ124議席なのですか?

A2:参議院の定数が248人で、憲法第46条により3年ごとに議員の半数を改選するためです。248人の半数が124人になります。

Q3:改選議席と非改選議席は何が違いますか?

A3:改選議席は今回の選挙で選び直す対象、非改選議席は任期が残っていて今回の選挙では選び直さない議席です。

Q4:選挙区74議席と比例代表50議席は何を意味しますか?

A4:124議席の内訳です。選挙区選出議員148人の半数が74人、比例代表選出議員100人の半数が50人となります。

Q5:改選議席と獲得議席は同じ意味ですか?

A5:違います。改選議席は選挙前に決まっている選挙対象の議席数で、獲得議席は選挙後に政党や候補者が実際に得た議席数です。

Q6:改選議席124の過半数はいくつですか?

A6:63議席です。62議席はちょうど半数なので、半数を超えるには63議席以上が必要です。

Q7:参議院全体の過半数はいくつですか?

A7:定数248人を基準にすると125議席です。改選議席の過半数63議席とは異なる数字なので注意しましょう。

Q8:2026年に参議院選挙はありますか?

A8:2026年は通常の半数改選が行われる年ではありません。次回の通常選挙は、2022年に選出された議員の任期満了に伴い2028年に予定されています。具体的な投票日は別途公示されます。

改選議席とは、選挙で新たに議員を選び直す対象となる議席のことです。参議院では、議員の任期が6年で、3年ごとに半数を改選する制度が採用されています。

2026年現在の参議院の定数は248人で、通常選挙における改選議席は124議席です。その内訳は選挙区74議席、比例代表50議席となっています。

選挙結果を正しく理解するには、次の3つを区別が必要です。

  • 改選議席:今回の選挙で選び直す対象となる議席。
  • 非改選議席:今回の選挙では選び直さず、任期が残っている議席。
  • 獲得議席:選挙の結果、政党や候補者が実際に得た議席。

加えて、改選議席124の過半数は63議席ですが、参議院全体の過半数は125議席です。この2つを混同しないことが、選挙報道を正しく読み解くポイントになります。

選挙結果を見るときは、獲得議席だけで判断するのではなく、非改選議席を加えた政党別の総議席数まで確認しましょう。改選議席の仕組みを理解すれば、政党の勢力変化や国会運営への影響も、数字に基づいて判断できるようになります。

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