ホーム 芸能ニュース・ゴシップ 【歌詞を一節ずつ解説】かごめかごめには何が隠されている?

【歌詞を一節ずつ解説】かごめかごめには何が隠されている?

藤森 綾 藤森 綾 • 更新: • 公開: • 読了約 21 分
目次

最初に、現在広く知られている歌詞を確認しておきましょう。地域や伝承によって細かな違いはありますが、一般的には次の形で歌われています。

かごめ かごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀がすべった
後ろの正面だあれ

この歌詞を一つの物語として読むと、籠に閉じ込められた鳥が外へ出る時を待ち、夜明けとも夜ともつかない時間に、鶴と亀が何かを起こし、最後に背後の人物を尋ねるという、不思議な情景になります。

ただし、各フレーズを歴史的な意味として確定できるわけではありません。言葉の由来と実際の遊び方を照らし合わせると、次のように整理できます。

①「かごめ かごめ」は囲めという意味?

「かごめ」の語源には、主に次の説があります。

  • 囲め説:「囲む」の異形である「かごむ」に由来するという解釈。周囲の子どもたちが輪を作る遊び方とよく一致します。
  • 屈め説:「かがめ」が変化した言葉とする説。中央の子どもがしゃがむ動作に結び付きます。
  • 籠目説:竹籠などの編み目を意味する「籠目」に由来するという解釈です。
  • 鳥に関係する説:鳥の呼び名などとの関連を考える説もあります。

柳田國男は1942年刊行の『こども風土記』で、「かごめ」を「身を屈めよ」という意味に解釈しました。中央にいる子どもがしゃがむ動作と、歌のリズムが結び付いているという考え方です。

一方、現在の一般的な遊び方を考えれば、「囲め」という解釈にも自然さがあります。辞書の『精選版 日本国語大辞典』も複数の語源説を紹介しており、語源が完全に決着したわけではありません。

興味深いのは、どちらの説を採用しても、歌の冒頭が実際の遊びの動作と深く関係している点です。難解な暗号というより、身体の動きを伴う遊びの言葉だった可能性を考える手掛かりになります。

②「籠の中の鳥はいついつ出やる」の意味

籠の中の鳥は、文字どおりなら鳥籠に入れられた鳥です。「いついつ出やる」は、いつになったら外へ出られるのか、という問いかけとして理解できます。

実際の遊びでは、輪の中央で目を覆ってしゃがんでいる子どもが、籠の中の鳥に見立てられます。周囲を囲まれ、自由に動けない状況が歌詞のイメージと重なります。

一方、この鳥を自由を奪われた人間の象徴とする解釈もあります。遊女や身売りされた女性を表しているという説がその代表例です。

ただし、鳥が特定の人物や身分を表すと確認できる作者の説明や、成立当時の確実な記録はありません。遊びの情景から生まれた比喩なのか、別の意味が先にあったのかは、現在も決着していない問題です。

③「夜明けの晩に」はなぜ矛盾している?

「夜明け」と「晩」は、通常なら異なる時間帯を指します。そのため、夜明けの晩という表現には不思議な印象があります。

この部分について柳田國男は、あり得ない言葉を使って子どもたちをはぐらかし、一斉に座る動作につなげる表現として説明しています。

つまり、必ずしも天文学的な時刻や、特定の歴史的事件を指しているとは限りません。遊び歌には、意味の整合性よりも語感やリズム、動作とのタイミングを優先した言葉が残ることがあります。

「夜明けの晩」を特定の事件が起きた夜や、処刑の時刻と結び付ける解釈もありますが、歴史的な裏付けは別問題です。言葉の矛盾だけから、恐ろしい出来事を断定することはできません。

④「鶴と亀がすべった」は縁起の悪い出来事?

日本では鶴と亀は長寿や吉祥を象徴する組み合わせです。「鶴は千年、亀は万年」という言い回しにも、そのイメージが表れています。

そのため、縁起のよい二つの生き物が「すべった」という歌詞を、幸運が崩れたことや、何らかの不吉な事件を暗示する表現と読む人もいます。

しかし、ここで重要なのが古い歌詞の存在です。江戸時代の記録には、現在の「鶴と亀がすべった」とは異なる「つるつるつっぺえった」という表現が残されています。

つまり、昔から鶴と亀が登場していたとは限りません。もともとの音や言葉が伝承の過程で変化し、後世に「鶴」と「亀」という分かりやすい言葉として受け取られた可能性があります。

この点を踏まえると、鶴と亀に暗号のような意味を与える解釈には慎重さが必要です。縁起のよい象徴として読むことはできますが、それが歌の原意だったと証明されているわけではありません。

⑤「後ろの正面だあれ」の本当の意味

この歌で最も印象的なのが、最後の「後ろの正面だあれ」という一節です。

正面とは通常、目の前や顔を向けている方向を指します。一方、後ろはその反対側です。二つの言葉が組み合わさっているため、初めて聞く人には矛盾した表現に感じられます。

しかし、遊びの構造を理解すると、その意味はかなり明確になります。

中央の子どもは目を隠してしゃがみ、周囲の子どもたちは輪になって回ります。歌が終わると全員が止まり、中央の子どもは自分の真後ろにいる人物を当てます。つまり、「後ろの正面」とは、中央にいる子どもを基準にした背後の人物を尋ねる言葉です。

柳田國男も『こども風土記』で、この部分が必ずしも歌の本体に含まれていたわけではないことを記しています。地域によっては「うしろにいる者だァれ」と歌ったり、最後の問いかけ自体を省略したりする例がありました。

この記録は重要です。「後ろの正面」という言葉を、幽霊や死者、背後から襲われた人物の視点だけで解釈する必要はありません。少なくとも遊びの中では、背後にいる子どもの名前を当てるための実用的な問いかけだったのです。

【成立年代と歴史を検証】かごめかごめの由来は江戸時代にさかのぼる

かごめかごめ歌詞の意味

かごめかごめは、特定の作詞家が作った近代の童謡ではありません。子どもたちの間で歌い継がれ、地域ごとに歌詞や遊び方が変化してきた伝承歌です。

国立国会図書館のレファレンス協同データベースに登録された足立区立中央図書館の調査事例では、江戸時代後期には現在とほぼ同じ歌詞で遊ぶ形が存在していたことが紹介されています。また、作者を特定できる資料は見つかっていません。

江戸時代から現代までの歴史

成立の背景を理解するには、現在の歌詞だけでなく、古い採録資料や民俗学者の記録を比較することが大切です。

時代・年代 確認できる内容 歴史的な意味
18世紀中頃 江戸中期には遊び歌として歌われていたとされる 伝承の歴史を考える重要な時期
18世紀後半 釈行智が採録した童謡集に類似する歌詞が登場 「つるつるつっぺえった」など現在と異なる表現
文政3年(1820年)前後 江戸時代の童謡・遊びに関する記録が残る 歌詞と遊び方の変遷を調べる手掛かり
1942年 柳田國男が『こども風土記』で遊び方や歌詞を考察 「屈め」説や「後ろの正面」の地域差を紹介
2022年 足立区立中央図書館が歴史と作者について調査 江戸後期の記録と作者不詳であることを整理
2026年 全日本民医連の連載記事が古い歌詞と解釈を紹介 遊女説などの新たな読み解きも取り上げられる

この年表で特に注目したいのは、江戸時代の古い歌詞と現在の歌詞が同じではない点です。

2026年5月29日公開の全日本民主医療機関連合会「いつでも元気」の記事では、江戸時代後期の僧・釈行智が採録した童謡集に、次のような歌詞が記録されていたと紹介されています。

つるつるつっぺえった
なべのなべのそこぬけ
そこぬいてたーぁもれ

現在よく知られる「鶴と亀がすべった」「後ろの正面だあれ」とは、かなり違った内容です。

この異文から分かるのは、かごめかごめが最初から現在の形で固定されていたわけではないということです。言葉の聞き取り方や地域ごとの遊び方によって、歌詞が少しずつ変化してきたと考える余地があります。

なお、文政3年(1820年)前後の記録については、足立区立中央図書館の調査が関連資料を紹介しています。18世紀の採録と19世紀初頭の記録を区別して読むことで、成立した時期と、現存資料で確認できる時期を混同せずに済みます。

参考となる資料は、国立国会図書館のレファレンス協同データベース、柳田國男の『こども風土記』、辞書・百科事典の「かごめかごめ」の項目です。

【怖い都市伝説を検証】妊婦・遊女・処刑説は本当なのか?

かごめかごめが怖い歌として語られる理由は、歌詞の不思議さだけではありません。籠に閉じ込められた鳥、夜明けの晩、滑る鶴と亀、背後にいる人物という断片をつなぎ合わせると、悲劇的な物語を想像できるからです。

インターネット上では、いくつもの怖い解釈が紹介されています。代表的なものを整理します。

① 妊婦が姑に突き落とされるという説

よく知られているのが、妊娠した女性が姑に突き落とされ、流産してしまうという説です。

この解釈では、籠の中の鳥を胎児、籠を胎内に見立てます。「いついつ出やる」は出産を待つ気持ち、「鶴と亀がすべった」は流産を暗示する表現とされます。

そして「後ろの正面だあれ」は、自分を突き落とした人物が誰なのかを問いかける言葉として解釈されます。

物語としては非常に印象的ですが、実際にこのような事件を歌ったことを示す江戸時代の資料や、伝承の成立を説明する確実な記録は確認されていません。歌詞の各部分を妊娠や流産に当てはめた解釈の一つです。

② 遊女や身売りされた女性の悲しい歌という説

もう一つの有名な説が、遊郭に閉じ込められた遊女や、身売りされた女性の境遇を歌ったものだという解釈です。

この説では、籠の中の鳥は自由を奪われた女性を意味します。「いついつ出やる」は、いつになれば自由になれるのかという願いです。

2026年5月29日の全日本民医連の記事でも、籠の中の鳥を身売りされた女性に重ねる説が紹介されています。加えて、古い歌詞に登場する「鍋の底抜け」という表現を手掛かりに、遊女の境遇を描いた歌だったのではないかという読み解きも提示されています。

ただし、これは歌詞の異文や当時の言葉の使われ方から組み立てた解釈です。かごめかごめが遊女によって作られた、あるいは遊郭で生まれたと歴史的に確定したわけではありません。

③ 処刑を待つ罪人の歌という説

処刑説では、籠の中の鳥を牢屋に閉じ込められた罪人に見立てます。

「いついつ出やる」は釈放される時を待つ言葉、「鶴と亀がすべった」は処刑が迫る不吉な出来事、「後ろの正面だあれ」は処刑人や自分を陥れた人物を尋ねる言葉とされます。

目隠しをして中央に座る遊びの様子が、処刑を待つ人物の姿を連想させることも、この説が広まった理由の一つと考えられます。

しかし、実際の処刑制度や刑場の記録と、この歌を直接結び付ける歴史資料はありません。遊びの構図から生まれた怖い解釈として受け止めるのが妥当です。

④ 徳川埋蔵金や秘密の暗号という説

加えて、かごめかごめの歌詞には徳川埋蔵金の場所や、特定の神社に隠された秘密が暗号として記されているという説もあります。

「籠目」を幾何学的な模様に置き換えたり、鶴と亀を特定の場所や人物に対応させたりする解釈です。籠目模様や六芒星などの図形を組み合わせて、隠された場所を推測する話もあります。

ただし、こうした暗号説には、歌詞がその目的で作られたことを示す一次資料がありません。図形や言葉を自由に対応させれば、さまざまな物語を作れてしまうため、歴史的な証拠とは区別する必要があります。

都市伝説と歴史的事実の違い

それぞれの説を比較すると、どこまでが確認できる情報なのかが分かります。

  • 妊婦・流産説:歌詞に当てはめた物語的解釈。成立を裏付ける記録はない。
  • 遊女・身売り説:2026年の論考でも紹介された解釈。歌の起源として確定してはいない。
  • 処刑説:目隠しや籠のイメージを重ねた説。歌との直接的な歴史的関係は確認されていない。
  • 埋蔵金・暗号説:図形や象徴を組み合わせた俗説。暗号として作られた証拠はない。

怖い解釈そのものを否定する必要はありません。民俗文化の楽しみ方としては興味深いものです。ただし、都市伝説として面白いことと、歴史的に本当であることは別です。

【わらべうたの歴史】かごめかごめはどのように生まれた?

かごめかごめの成立を考えるうえで、歌詞だけでなく、子どもたちがどのように遊んでいたかを知ることも重要です。

わらべうたは、楽譜や作者名が残る近代の歌曲とは異なり、口伝えで広がってきた歌です。地域ごとに言葉や旋律、動作が変化し、同じ遊びでも異なる歌詞が使われることがあります。

柳田國男が注目した「中の中の小仏」

民俗学者の柳田國男は、『こども風土記』で、かごめかごめと似た構造を持つ「中の中の小仏」や「地蔵遊び」を紹介しています。

これらは、子どもたちが輪を作り、中央に一人を座らせ、歌や掛け声に合わせて遊ぶものです。地域によっては、中央の子どもに地蔵が乗り移ると考え、その子に質問をする遊び方もありました。

また、柳田は、こうした遊びの背後に、神を人に寄せて託宣を聞く「神寄せ」の習俗との関連を見ています。

ただし、これは同じような遊びの構造や習俗に着目した民俗学的な考察です。かごめかごめが神事から直接生まれたと確定するものではありません。

わらべうたはなぜ歌詞が変化するのか

わらべうたには、伝承の過程で言葉が変化するという特徴があります。

文字で固定された歌ではないため、子どもたちは耳で聞いた音を自分たちの知っている言葉に置き換えることがあります。意味が分からない言葉が、似た発音の身近な言葉に変わっていくこともあります。

「つるつるつっぺった」が「鶴と亀がすべった」に聞き取られる変化は、こうした伝承の面白さを考える材料になります。

柳田國男も、遊びの動作と歌が一体になって伝わることを重視していました。歌詞だけを切り離して読むと難解に感じられる部分も、実際の動きを踏まえることで理解しやすくなります。

【遊び方を解説】かごめかごめはどうやって遊ぶ?

かごめかごめは、歌詞の意味を知るだけでなく、実際に遊んでみると構造がよく分かる伝承遊びです。

基本的な遊び方は次のとおりです。

  1. 中央に一人が座る:鬼役の子どもが輪の中央にしゃがみ、両手で目を覆います。
  2. 周囲に輪を作る:ほかの子どもたちは手をつなぎ、中央の子を囲みます。
  3. 歌いながら回る:全員で「かごめかごめ」を歌いながら、一定の方向に回ります。
  4. 歌の終わりで止まる:最後の「後ろの正面だあれ」に合わせて動きを止めます。
  5. 後ろの人を当てる:中央の子どもは、自分の真後ろに立っている人の名前を答えます。
  6. 役割を交代する:正解した場合は、当てられた子が次の鬼役になります。

地域や家庭によって、目を覆う方法や役割の交代ルールには違いがあります。柳田國男の記録にも、目隠しを使う遊び方や、最後の掛け声を変える地域の例が登場します。

この遊びの面白さは、中央の子どもが視覚に頼らず、周囲の動きや音、位置関係から相手を推測するところにあります。最後の問いかけが印象的なのも、誰が背後にいるのか分からないという緊張感が生まれるからです。

また、輪になって回る動作と、最後に全員が静止する瞬間が、歌のリズムと密接に結び付いています。歌詞の意味が分からなくても、遊びとして成立する理由がここにあります。

【プロの結論】かごめかごめの本当の意味を見極める3つの視点

かごめかごめの歌詞を読み解く際には、どの解釈が正しいかを急いで決めるよりも、歴史資料と後世の解釈を分けて考えることが大切です。

特に押さえておきたいのは、次の3点です。

1. 歌詞の成立と現在の解釈は別の問題

江戸時代の記録に現在と異なる歌詞が残っていることは、伝承の過程で表現が変化してきたことを示しています。

現在の歌詞だけを前提に、すべての言葉に一つの暗号的な意味を与えるのは慎重であるべきです。古い表現を比較することで、後世に生まれた解釈と、昔から存在した言葉を区別できます。

2. 遊びの動作から読むと意味が見えてくる

「かごめ」は囲め、あるいは屈めという解釈があり、「後ろの正面」は中央の子どもの背後にいる人物を当てる問いかけとして理解できます。

こうした解釈は、実際の遊び方と整合しています。歌詞の一節だけを取り出すより、歌と動作を一緒に見る方が、伝承文化としての姿をつかみやすくなります。

3. 怖い説は証拠の有無で評価する

妊婦説、遊女説、処刑説などは、歌詞に込められた物語として興味深いものです。しかし、説を紹介する記事が存在することと、その説が歴史的に証明されたことは同じではありません。

情報を見極めるときは、次の基準が役立ちます。

  • 江戸時代の採録資料に実際にその歌詞があるか。
  • 解釈を裏付ける当時の文献や記録があるか。
  • 後世の研究者による考察なのか、インターネット上の都市伝説なのか。

この基準で見ると、最も確かなのは、かごめかごめが江戸時代には存在した人当て遊びの歌であり、長い伝承の中で歌詞や遊び方が変化してきたという点です。

一つの正解を無理に決めないことが、かえってこの歌の歴史を正しく理解する近道になります。

【かごめかごめの歌詞の意味】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:かごめかごめの本当の意味は何ですか?
A1:作者や原型が特定されていないため、歌全体の意味について定説はありません。現在の遊び方からは、中央の子どもを囲み、最後に背後の人物を当てる遊び歌として理解できます。

Q2:「後ろの正面だあれ」は幽霊を意味していますか?
A2:幽霊を意味するという歴史的な証拠はありません。遊びでは中央の子どもの真後ろに立っている人物を当てるための問いかけです。柳田國男の『こども風土記』にも、背後の人物を当てる遊びとして記録されています。

Q3:「鶴と亀がすべった」は何を意味しますか?
A3:長寿や縁起のよい象徴である鶴と亀が滑ったという不思議な表現ですが、古い記録には「つるつるつっぺえった」という異なる歌詞があります。現在の表現がどのような経緯で定着したのか、確定した説明はありません。

Q4:かごめかごめは江戸時代から存在したのですか?
A4:はい。江戸時代にはすでに歌われていたことが、童謡集や民俗資料から分かっています。18世紀中頃から後半にかけての伝承や採録が紹介されており、江戸時代後期には現在に近い形の遊びも存在していました。

Q5:かごめかごめは本当に怖い歌なのですか?
A5:歌詞には不思議な表現がありますが、歴史的には子どもたちの遊びに使われたわらべ歌です。妊婦や処刑人、遊女などをめぐる怖い説はありますが、歌の本来の意味として証明されたものではありません。

Q6:かごめかごめの作者は誰ですか?
A6:作者は不詳です。特定の人物が作詞したという記録はなく、子どもたちの間で口伝えに広がり、地域ごとに変化してきた伝承歌と考えられています。

かごめかごめの歌詞には、「籠の中の鳥」「夜明けの晩」「鶴と亀がすべった」「後ろの正面だあれ」など、現代の感覚では不思議に感じられる表現が並んでいます。

しかし、江戸時代の古い記録を調べると、現在とは違う歌詞が存在し、地域によって遊び方も異なっていたことが分かります。柳田國男の『こども風土記』も、歌詞と動作が一体となった伝承遊びとして、この歌を記録しています。

妊婦説や遊女説、処刑説などの怖い解釈には想像をかき立てる魅力があります。一方で、歴史資料から確認できるのは、江戸時代から続く遊び歌としての姿と、長い年月をかけた歌詞の変化です。

かごめかごめの本当の面白さは、一つの答えに収まらないところにあります。古い言葉の響き、子どもたちの遊び、地域ごとの伝承、そして後世の人々が重ねてきた解釈。それらが幾重にも重なって、現在まで歌い継がれてきたのです。

怖い都市伝説だけに注目するのではなく、わらべうたとしての歴史や文化的背景も知ることで、かごめかごめはさらに奥深い歌として楽しめます。

同じカテゴリの記事

藤森 綾
コンテンツディレクター 藤森 綾
プロフィールを見る →

人物プロフィールの事実確認を担当。公式プロフィール、過去報道、本人発信を突き合わせ、更新日を明記して掲載します。

おすすめの関連記事