ヒカキンの変顔について、最も重要な手掛かりとなるのが、2019年5月24日に公開されたピルクルとのコラボ企画に関するインタビューだ。
日清ヨークの企画紹介記事では、HIKAKIN本人が普段の動画で使う変顔について、次のように説明したと紹介されている。
「HikakinTV内で使っている変顔は実は3パターン」
出典:2019年5月24日公開のピルクル×HIKAKINコラボ企画インタビュー
つまり、ヒカキンの顔芸は思いつきで毎回まったく違う顔を作っているだけではない。本人の中に、繰り返し使う定番の表情が存在している。
ただし、インタビューで具体的に名前が挙げられたのは、お気に入りの「きょとんとした変顔」のみ。残り2種類の正式名称や、それぞれの表情の詳細な定義は記事に記載されていない。
3パターンと関連する顔芸を整理| 分類 | 表情・呼び方 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 基本パターンの1つ | きょとん顔 | 本人のお気に入り。ピルクル第1弾パッケージにも採用 |
| 基本パターンの2つ目 | 詳細非公表 | 本人の説明では基本3種類のうちの1つ |
| 基本パターンの3つ目 | 詳細非公表 | 本人の説明では基本3種類のうちの1つ |
| 関連する顔芸 | ガチャピン顔 | iPhone XのFace ID企画などで登場 |
| 派生表現 | VTuber版の変顔 | 3D・2Dアバターを通じて再現 |
ここで注意したいのは、ガチャピン顔やVTuber版を、そのまま本人が明かした基本3種類の内訳に加えないことだ。前者は特定の動画で確認できる顔芸、後者はデジタルアバターによる表情表現であり、分類の基準が異なる。
したがって、正確な答えは「HikakinTVで使う基本の変顔は3パターン。ただし、公開された本人コメントから名前まで特定できるのは、きょとん顔」となる。
【お気に入り】ヒカキンのきょとん顔が人気の理由とは?

ヒカキンの変顔の中でも、本人が最も気に入っていると明かしたのが「きょとん顔」だ。
大きく口を開けたり、顔全体を極端にゆがめたりする派手な顔芸とは異なり、きょとん顔は何かを不思議に思っているような、拍子抜けする表情が特徴として受け取られている。
興味深いのは、本人がこの表情を単なる動画内の一発ネタとして扱っていなかったことだ。2019年のインタビューでは、2018年に展開されたピルクル第1弾のパッケージにも、このお気に入りの表情を使用したと説明している。
きょとん顔が印象に残る3つのポイント- 意外性がある:大げさなリアクションを期待する場面で、あえて力の抜けた表情を見せる。
- 静止画でも伝わる:動画の一瞬を切り取った画像や商品パッケージでも、表情の面白さが伝わりやすい。
- 繰り返し使える:特定の企画だけに依存しないため、日常的な商品紹介やリアクション動画にも取り入れやすい。
特にYouTubeでは、動画を見ている最中だけでなく、サムネイルや短い切り抜き画像から視聴者の関心を引くことも重要だ。きょとん顔のように、一枚の画像だけで状況や感情を想像させる表情は、こうした視覚的な訴求と相性がいい。
2019年のピルクル企画では、本人のお気に入りが商品デザインにまで採用された。これは、HikakinTVの顔芸が動画の中だけで完結せず、本人を象徴するビジュアルとして展開されていたことを示す事例だ。
【ガチャピン顔】ヒカキンの変顔とFace IDの意外な関係
ヒカキンの変顔動画を振り返るうえで外せないのが、2017年のiPhone X開封企画だ。
新R25が2017年12月27日に掲載した記事「日本一おもしろくiPhoneを開封する男、その名はヒカキン。」では、iPhone Xの開封からFace IDの設定まで、動画内の表情やリアクションが静止画付きで詳しく紹介されている。
Face IDに変顔を登録するという発想iPhone Xに搭載されたFace IDは、顔を認識してロックを解除する機能だ。
ヒカキンは、この新機能を使って変顔を登録することに挑戦した。新R25の記事では、登録時に見せた表情を「ガチャピン」と表現。加えて、登録した顔と実際にロック解除を試すときの顔が異なるという、コミカルな展開も取り上げられている。
記事によると、最初に試した変顔では解除に失敗したものの、別の表情では認証に成功。編集部は、その表情を「ガチャピンフェイス」と呼んでいる。
このエピソードから、ヒカキンの変顔には、単に顔を崩すだけでなく、テクノロジーの新機能そのものを笑いに変える使い方があることが分かる。
ガチャピン顔の元ネタは何?「ヒカキンのガチャピン顔は、いつから始まったのか」「ガチャピンをモデルにした顔芸なのか」という疑問も生まれやすい。
確認できるのは、2017年のiPhone X開封記事で、新R25編集部がヒカキンの表情をガチャピンにたとえていることだ。また、同記事ではFace IDの登録時にもガチャピンという表現が使われている。
一方、ガチャピン顔を考案した具体的な時期や、最初に披露した動画、本人が語った命名の由来までは、この記録から特定できない。
そのため、ガチャピン顔はヒカキンの代表的な顔芸を表す呼び方として理解するのが適切だ。ガチャピンそのものの公式な物まね企画や、本人が認めた唯一の元ネタと混同する必要はない。
Face IDの変顔企画とiPhone 8への変更は別の話もう一つ整理しておきたいのが、ヒカキンがiPhone XからiPhone 8に戻した出来事だ。
2017年11月12日に公開された動画について、ASCII.jpなどの報道は、Face IDが日常生活で使いにくかったことを変更の理由として伝えている。外出時にキャップやマスクを着用することが多く、顔認証がうまく機能しなかったという事情だった。
つまり、変顔でFace IDを試した動画と、日常的なマスク着用などを理由にiPhone 8へ戻した出来事は、関連はあっても別のエピソードだ。
この2つが一緒に検索されることで話題が混ざりやすいが、Face ID企画の中心は変顔による認証の面白さ、機種変更の中心は普段の使い勝手だった。
ヒカキンの変顔は、個人の動画だけでなく、兄のセイキンとの共演や企業コラボレーションにも広がっている。
2026年時点で確認できる代表的な記録を、年代順に並べると次のようになる。
この年表から分かるのは、ヒカキンの顔芸が動画内のリアクションから、兄弟企画、商品デザイン、バーチャルキャラクターへと表現の場を広げてきたことだ。
セイキンとのチェキ変顔対決は2016年2016年4月30日、セイキンのYouTubeチャンネル「SeikinTV」で公開されたのが、「ヒカキン VS セイキン チェキで変顔対決!」だ。
タイトルどおり、兄弟2人がチェキを使って変顔対決をする企画である。HikakinTVだけでなく、セイキン側のチャンネルにも顔芸の記録が残っている点が興味深い。
チェキは撮影した写真がその場で形になるインスタントカメラだ。動画内で表情を変えて楽しむだけでなく、撮影結果が物として残るため、変顔を競う企画との相性もいい。
この動画は、ヒカキンとセイキンの兄弟共演における顔芸の代表的な記録の一つだ。動画の公開日やタイトルは、SeikinTVの公式投稿から確認できる。
なお、チェキ対決の具体的な勝敗や採点ルールを、基本3パターンの分類と結び付ける根拠はない。ここでは、兄弟が変顔をテーマにした企画を公開した事実に注目したい。
【ピルクル】ヒカキン変顔ロボはどんな企画から生まれた?
ヒカキンの変顔が動画の外へ飛び出した代表例が、日清ヨークの乳酸菌飲料「ピルクル」とのコラボレーションだ。
2018年に第1弾の「ピルクルHIKAKINパッケージ」が展開され、2019年には第2弾として「ピルクル おなかまヒーローズ」が登場した。
2019年5月24日公開の企画発表資料によると、第2弾ではヒカキンがヒーローに扮したデザインを採用。パッケージは合計12種類で、500ml商品には6種類のデザインが用意された。表と裏で異なる表情が使われた商品もあった。
変顔ロボが登場した動画2019年5月24日にHikakinTVで公開された動画のタイトルは、「ピルクルにヒカキン変顔ロボがいるんだけどwww」。
ピルクルとのコラボ企画を紹介する内容で、変顔を取り入れたヒカキンのビジュアルが注目を集めた。
この企画で面白いのは、本人の顔芸が単なる商品写真の装飾ではなく、ヒーローというキャラクター設定と組み合わされている点だ。変顔を含む表情の豊かさが、商品パッケージや広告のバリエーションにつながっている。
ピルクル企画で展開されたもの
当時の企画はパッケージだけではなかった。日清ヨークの発表資料には、以下の展開も記録されている。
- ヒカキンがヒーローになった限定パッケージ
- 後楽園周辺の駅貼りポスター
- 東京ドームシティ・LaQuaでのフォトブース
- ヒーローHIKAKINの特設ウェブサイト
- ヒカキン本人のアイデアを取り入れた音声演出
フォトブースは2019年5月24日から27日までの4日間限定で設置された。駅ポスターにも得意の変顔が使われ、動画の外でもヒカキンらしさを楽しめる仕掛けになっていた。
ここで重要なのは、2019年のコラボが、本人のお気に入りのきょとん顔や、HikakinTVで定番化していた顔芸を企業広告へ展開した事例でもあることだ。
【VTuber版】ヒカキンの変顔はバーチャルアバターにも登場
2021年8月、ヒカキンはVTuberとしての姿も披露した。ここでも変顔は重要な表現として引き継がれている。
マイナビニュースが2021年8月3日に報じた内容によると、VTuber版ヒカキンのキャラクターデザインを担当したのはイラストレーターの本田ロアロさん。
アバターには、通常のイケメン風の表情だけでなく、変顔バージョンも用意された。加えて、怒った顔や青ざめた顔にも切り替えられる仕様だった。
葛葉・渋谷ハルとの共演でデビュー2021年8月3日にVTuber姿を披露した動画では、人気VTuberの葛葉と渋谷ハルをゲストに迎え、VTuberについて質問する内容が展開された。
翌8月4日には、HikakinGamesで『Apex Legends』の新シーズンをプレイする配信も予定されていた。ファミ通も、ヒカキンがVTuber姿でゲーム実況にデビューする企画を報じている。
このVTuber版の特徴は、実際の顔を撮影して加工するのではなく、あらかじめ用意されたアバターの表情を切り替える点にある。
つまり、ヒカキンの顔芸は実写動画だけのものではなく、バーチャルキャラクターでも再現できる表現へと広がった。
視聴者にとっては、本人の顔を知っているからこそ、アバターの変顔にも親しみを感じやすい。実写で確立したキャラクター性をデジタル表現に移植した事例といえる。
【プロの結論】ヒカキンの変顔が長く愛される理由と見分け方
ヒカキンの変顔を振り返ると、単純に顔を大きく崩すことだけが面白さの理由ではないことが分かる。
その特徴は、主に3つの要素に整理できる。
1. 繰り返し使える定番の表情本人が基本の3パターンを明かしたことは、ヒカキンの顔芸に一定の型があることを示している。
動画を視聴する側にとっても、見慣れた表情が繰り返し登場することで、ヒカキンらしいリアクションとして認識しやすくなる。
2. 商品や企画に合わせて変化する柔軟性ピルクルのヒーロー企画では、顔芸が広告やパッケージに活用された。Face IDでは最新機能を試すための笑いに変わり、VTuber版ではアバターの表情として再現された。
同じ顔芸でも、使われる場所によって役割が変わっている。これがヒカキンの変顔の面白さを長く保つ要因の一つだ。
3. 静止画でも動画でも成立する視覚的な強さ変顔は動きのある動画だけでなく、チェキや商品パッケージ、広告ポスターでも成立する。表情そのものに特徴があるため、動画を見ていない人にも印象が伝わりやすい。
検索でヒカキンの変顔画像を探す場合は、2017年のiPhone X開封企画を取り上げた新R25の記事や、2019年のピルクルコラボのパッケージ写真が代表的な資料になる。動画のサムネイルや静止画を探す場合も、元の公式動画と照らし合わせると、編集された画像と実際の表情を区別しやすい。
変顔の元ネタや種類を調べるときの判断基準| 調べたい内容 | 判断のポイント |
|---|---|
| 基本の3パターン | 2019年の本人インタビューを基準にする |
| お気に入りの顔 | きょとん顔と本人が明かしている |
| ガチャピン顔 | 2017年のiPhone X開封記事で確認する |
| セイキンとの対決 | 2016年のSeikinTV公式動画を確認する |
| 変顔ロボ | 2019年のピルクルコラボ動画を確認する |
| VTuber版 | 2021年のアバター紹介・デビュー報道を確認する |
| 元ネタ | 類似した表情と本人が公表した由来を区別する |
特に注意したいのは、ネット上で「ヒカキンの歴代変顔」として紹介される画像のすべてが、本人公認の基本パターンというわけではないことだ。動画ごとの一時的なリアクションや、企画用の特殊メイク、アバターの表情なども含まれている。
本人のコメントを基準にするなら基本は3種類。そこにガチャピン顔や企業コラボ、VTuber版などの派生表現が加わるという整理が、最も分かりやすい。
【ヒカキンの変顔に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ヒカキンの変顔は全部で何種類ありますか?
HikakinTVで普段使っている基本の変顔は、本人の2019年のコメントによると3パターンです。ただし、歴代の動画で披露した一時的な顔芸やVTuber版などを含めた総数は公表されていません。
Q2:ヒカキンが一番好きな変顔は何ですか?
本人が最もお気に入りとして挙げたのは「きょとんとした変顔」です。2018年のピルクル第1弾パッケージにも採用されたと、2019年のインタビューで説明しています。
Q3:ヒカキンのガチャピン顔はどの動画で見られますか?
2017年のiPhone X開封企画が代表的です。Face IDの顔登録で変顔を披露し、新R25の記事でもガチャピンにたとえられた表情が紹介されています。
Q4:ヒカキンとセイキンの変顔対決はいつ公開されましたか?
2016年4月30日です。セイキンの公式チャンネルSeikinTVで「ヒカキン VS セイキン チェキで変顔対決!」という動画が公開されています。
Q5:ヒカキン変顔ロボとは何ですか?
2019年5月24日に公開されたHikakinTVのピルクルコラボ紹介動画のタイトルに登場する呼び名です。ピルクルのヒカキンコラボでは、ヒーロー姿や変顔を取り入れたパッケージなども展開されました。
Q6:VTuberヒカキンも変顔ができますか?
できます。2021年に披露されたVTuber版のアバターには、通常の表情のほか、変顔や怒った顔、青ざめた顔などが用意されていました。
Q7:ヒカキンの変顔の元ネタは何ですか?
ガチャピンに似た表情など、過去の動画や記事で確認できる特徴はありますが、基本3パターンすべての由来や考案時期をまとめた本人の公式説明は確認できません。特定のキャラクターが全種類の元ネタだとする根拠もありません。
ヒカキンの変顔は、本人が2019年のインタビューで明かした基本の3パターンが出発点となっている。その中でも一番のお気に入りは、意外にも派手な顔芸ではなく「きょとん顔」だった。
その後も、セイキンとのチェキ対決、iPhone XのFace ID企画、ピルクルとのコラボ、変顔ロボ、VTuber版のアバターなど、さまざまな形で顔芸が登場している。
歴代の変顔を振り返る際に押さえておきたいのは、基本3パターンと、企画ごとに生まれた派生表現を区別することだ。ガチャピン顔やVTuber版もヒカキンらしさを象徴する表現だが、本人が明かした基本3種類の正式な内訳とは別に考える必要がある。
2026年現在、過去の公開記録から見えてくるのは、ヒカキンの変顔が単なる一発芸ではなく、動画、写真、商品、バーチャル空間を横断するキャラクター表現として定着してきた姿だ。今後どのような新しい顔芸が登場するのかも、HikakinTVを楽しむうえでの見どころの一つになっている。