2026年の有馬記念を前に、過去の配当を振り返ると、直近10年間でも払戻金には大きな差がある。2025年はミュージアムマイルが優勝し、3連単は13万1,710円。一方、2024年はレガレイラの勝利で19万6,520円、2016年はサトノダイヤモンドが勝って3,940円だった。いずれも100円あたりの払戻金であり、同じ有馬記念でも着順と人気の組み合わせによって結果は大きく変わる。
この記事では、JRAの公式レース結果を基に、2016年から2025年までの有馬記念の単勝・馬連・馬単・3連複・3連単を一覧比較する。加えて、枠連やワイドの配当、歴代最高配当、人気別の傾向まで整理し、2026年の有馬記念に向けて知っておきたい数字を解説する。
【2026年最新】有馬記念の過去配当は2025年までの10年間が比較の基準

2026年11月2日時点で、最新の開催済み有馬記念は2025年12月28日に行われた第70回大会である。2026年の第71回有馬記念は12月27日に中山競馬場の芝2,500メートルで開催予定となっている。そのため、2026年の予想材料として過去10年を比較する場合は、2016~2025年の結果が対象になる。
有馬記念は、年末の中央競馬を締めくくるGⅠレースだ。ファン投票で選ばれた馬をはじめ、その年の競馬シーンを代表する実力馬が集まり、人気と実績のある馬同士が激突する。
ただし、人気馬が勝つことと、馬券の配当が安くなることは必ずしも同じではない。勝ち馬が上位人気でも、2着や3着に人気薄が入れば、馬連や3連系の配当は大きく上昇する。
実際、2025年は3番人気のミュージアムマイルが勝ったものの、12番人気のコスモキュランダが2着に入ったことで、馬連は2万2,520円、3連単は13万1,710円となった。
2026年の有馬記念を考える際にも、勝ち馬の人気だけでなく、2着・3着にどのような人気の馬が入ったのかを確認することが重要だ。JRAの開催案内でも、2026年の舞台は中山芝2,500メートルと発表されている。
【完全一覧】有馬記念の過去10年の単勝・馬連・馬単・3連複・3連単配当
2016年から2025年までの有馬記念について、勝ち馬と主要5券種の払戻金をまとめた。金額はすべて100円あたりで、JRAの公式レース結果に掲載された払戻金を基準としている。
| 年 | 勝ち馬(人気) | 単勝 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | ミュージアムマイル(3番人気) | 380円 | 22,520円 | 29,210円 | 16,580円 | 131,710円 |
| 2024年 | レガレイラ(5番人気) | 1,090円 | 20,470円 | 33,100円 | 20,850円 | 196,520円 |
| 2023年 | ドウデュース(2番人気) | 520円 | 2,730円 | 4,380円 | 8,050円 | 42,110円 |
| 2022年 | イクイノックス(1番人気) | 230円 | 1,320円 | 1,770円 | 2,520円 | 9,740円 |
| 2021年 | エフフォーリア(1番人気) | 210円 | 1,740円 | 2,070円 | 1,440円 | 7,180円 |
| 2020年 | クロノジェネシス(1番人気) | 250円 | 10,330円 | 11,360円 | 7,370円 | 50,150円 |
| 2019年 | リスグラシュー(2番人気) | 670円 | 2,990円 | 6,130円 | 10,750円 | 57,860円 |
| 2018年 | ブラストワンピース(3番人気) | 890円 | 940円 | 2,400円 | 4,910円 | 25,340円 |
| 2017年 | キタサンブラック(1番人気) | 190円 | 3,170円 | 3,810円 | 5,420円 | 25,040円 |
| 2016年 | サトノダイヤモンド(1番人気) | 260円 | 440円 | 770円 | 1,050円 | 3,940円 |
出典:JRA「有馬記念」各年の公式レース結果・払戻金。2016年から2025年までの10開催を比較したもの。
この一覧から分かるのは、2024年と2025年の配当が直近10年の中でも突出していることだ。特に3連単は、2024年が19万6,520円、2025年が13万1,710円と、2年連続で10万円を超えた。
一方、2016年は単勝260円、馬連440円、3連複1,050円、3連単3,940円と、比較的順当な結果だった。人気上位3頭で決着したことが、低配当につながっている。
なお、過去10年の3連単の中央値は3万3,725円。2025年の13万1,710円は、その約3.9倍にあたる。平均値だけでは見えにくい配当水準を把握するうえで、中央値も参考になる。
【2025年有馬記念の払戻金】ミュージアムマイルが勝利したレースの全配当
2025年12月28日に開催された第70回有馬記念は、3歳馬ミュージアムマイルが優勝した。騎手はC.デムーロ。勝ち馬は3番人気で、単勝の払戻金は380円だった。
注目されたのは2着に12番人気のコスモキュランダが入ったことだ。3着には2番人気のダノンデサイルが入り、人気上位と伏兵が組み合わさる決着になった。
JRA公式結果に記載された2025年の全券種の払戻金は次のとおりだ。
- 単勝:4番ミュージアムマイル 380円
- 複勝:4番 170円、10番 1,070円、9番 150円
- 枠連:2-5 600円
- ワイド:4-10 4,150円、4-9 310円、9-10 3,240円
- 馬連:4-10 22,520円
- 馬単:4-10 29,210円
- 3連複:4-9-10 16,580円
- 3連単:4-10-9 131,710円
特に目を引くのが、単勝380円に対して馬連が2万2,520円、3連単が13万1,710円という差だ。勝ち馬自体は3番人気であり、単勝だけを見ると大きな波乱とは感じにくい。しかし、2着に12番人気の馬が入ったことで、組み合わせを当てる馬券の配当は一気に上がった。
この結果は、単勝人気と連系馬券の配当を同じ基準で考えてはいけないことを示している。勝ち馬を当てる難しさと、上位3頭の組み合わせを正確に当てる難しさは別物だ。
また、2025年の3連単は311番人気。単勝3番人気の馬が勝利しても、2着に12番人気が入れば、3連単では高配当になる。JRA公式の2025年結果には、各券種の払戻金と人気順位が記録されている。
【有馬記念の歴代配当ランキング】3連単最高は2024年、最低は2016年
有馬記念の過去10年で3連単の配当を比較すると、最高と最低には約50倍の差がある。
過去10年の3連単高配当ランキング2016~2025年の3連単上位は次の3開催だ。
- 1位:2024年 196,520円(レガレイラ優勝)
- 2位:2025年 131,710円(ミュージアムマイル優勝)
- 3位:2019年 57,860円(リスグラシュー優勝)
2024年の19万6,520円は548番人気という高配当だった。レガレイラが5番人気で優勝し、2着に10番人気のシャフリヤール、3着に2番人気のダノンデサイルが入った。
勝ち馬だけでなく、2着に人気薄が入ったことが配当を押し上げた大きな要因だ。特にシャフリヤールは10番人気だったため、人気上位馬を中心に考えていた購入者にとっては予想の難しい組み合わせとなった。
過去10年の3連単最低配当は2016年反対に、最も低いのは2016年の3,940円だった。
この年はサトノダイヤモンドが1番人気で優勝。2着は2番人気のキタサンブラック、3着は3番人気のゴールドアクターだった。人気順どおりの上位3頭で決着し、3連単は3番人気という非常に堅い結果になった。
2024年の196,520円と2016年の3,940円を比べると、差は192,580円。どちらも同じ有馬記念でありながら、上位3頭の人気の組み合わせによって、払戻金は大きく変化している。
有馬記念の3連単は歴代最高も別に存在するここで注意したいのが、「過去10年の最高」と「有馬記念の歴代最高」は同じ意味ではないことだ。
有馬記念の長期的な記録では、2008年の3連単985,580円が歴代最高として知られている。勝ったのは1番人気のダイワスカーレットだったが、2着に14番人気のアドマイヤモナーク、3着に7番人気のエアシェイディが入った。
この2008年の払戻金には、JRAプレミアムによる上乗せが含まれている。通常の払戻金923,050円に62,530円が加算され、最終的に985,580円となった。したがって、2024年の196,520円は2016~2025年の10年間での最高額であり、長期的な歴代最高額とは区別する必要がある。
【券種別に比較】単勝・馬連・馬単・3連複・ワイド・枠連の配当の違い
有馬記念の払戻金を正しく比較するには、それぞれの券種で何を的中させる必要があるのかを理解しておきたい。同じレースでも、的中条件が異なれば配当の水準も大きく変わる。
単勝配当:優勝する馬を当てる単勝は、1着になる馬を予想する最も基本的な馬券だ。直近10年では、最も高かったのが2024年のレガレイラの1,090円、最も低かったのが2017年のキタサンブラックの190円だった。
2025年のミュージアムマイルは380円。3番人気での勝利だったため、単勝は比較的落ち着いた金額になった。
馬連配当:1着と2着の2頭を順不同で当てる馬連は1着と2着に入る2頭を、着順に関係なく当てる券種だ。過去10年の最高は2025年の22,520円、最低は2016年の440円だった。
2025年はミュージアムマイルとコスモキュランダの組み合わせが的中対象。勝ち馬が3番人気でも、2着に12番人気が入ったことで、馬連は2万円を超えた。
馬単配当:1着と2着の着順まで当てる馬単は、1着と2着を着順どおりに当てる馬券だ。馬連より的中条件が厳しく、同じ2頭の組み合わせでも順番を間違えると的中しない。
過去10年の最高は2024年の33,100円。2025年も29,210円と高い水準だった。2着に人気薄が入ると、馬単も大きく上昇する傾向が見られる。
3連複配当:上位3頭を順不同で当てる3連複は1着・2着・3着に入る3頭を順不同で当てる券種だ。3連単より着順の指定がない分、的中条件は緩やかになる。
直近10年の最高は2024年の20,850円、最低は2016年の1,050円。2025年は16,580円だった。3連単ほどではないものの、人気薄が上位に入ると配当が大きくなる。
3連単配当:上位3頭を着順どおりに当てる3連単は1着・2着・3着の順番まで正確に当てる券種である。直近10年では2024年の196,520円が最高、2016年の3,940円が最低となった。
2025年も131,710円と高額だった。3頭の組み合わせだけでなく、着順まで一致させる必要があるため、3連複と比較して配当が大きくなりやすい。
ワイド配当:選んだ2頭がともに3着以内に入れば的中ワイドは、選んだ2頭がどちらも3着以内に入れば的中する。1着と2着の組み合わせに限定されない点が特徴だ。
2025年の有馬記念では、4-10が4,150円、4-9が310円、9-10が3,240円だった。3通りの組み合わせでも、馬の人気や組み合わせによって払戻金に差が生じている。
2024年は8-16が4,450円、1-8が720円、1-16が1,900円。10番人気のシャフリヤールが絡んだ組み合わせが高めの配当になった。
枠連配当:1着と2着の枠番号を当てる枠連は、1着と2着に入る馬が所属する枠番号を順不同で当てる馬券だ。馬番そのものではなく、枠の組み合わせを予想する。
2025年の枠連は2-5で600円。2024年は4-8で6,980円だった。2024年は2着に10番人気のシャフリヤールが入り、枠連も高配当となった。
このように、券種を比較するときは金額だけでなく、的中条件の違いも考慮する必要がある。単勝は勝ち馬を当てる馬券、馬連・馬単は1着と2着、3連複・3連単は上位3頭を対象とする馬券だ。
【人気別配当傾向とプロの結論】有馬記念は上位人気でも高配当になる
過去10年の勝ち馬は9頭が3番人気以内2016~2025年の勝ち馬を人気順で整理すると、1番人気が5勝、2番人気が2勝、3番人気が2勝、5番人気が1勝という結果になった。
つまり、10開催中9開催で3番人気以内の馬が優勝している。勝ち馬だけに注目すれば、上位人気が中心となっていることが分かる。
しかし、ここで見落とせないのが2着と3着の人気だ。
2020年は1番人気のクロノジェネシスが優勝した一方、2着には11番人気のサラキアが入った。3連単は50,150円となり、勝ち馬が1番人気でも高配当になった。
2024年は5番人気のレガレイラが勝ち、10番人気のシャフリヤールが2着。2025年も3番人気のミュージアムマイルが勝利し、12番人気のコスモキュランダが2着に入っている。
つまり、有馬記念の高配当を生み出す要因は、必ずしも人気薄の馬が優勝することではない。人気上位馬が勝ち、2着や3着に伏兵が入るだけでも、連系馬券の配当は大きく変わる。
有馬記念の配当傾向から読み取れる3つの特徴1つ目は、単勝の人気と3連単の配当が必ずしも連動しないこと。
2025年は3番人気のミュージアムマイルが勝ったが、3連単は13万1,710円だった。勝ち馬の人気だけを見て、レース全体が堅い決着だったと判断するのは適切ではない。
2つ目は、2着の人気薄が配当に与える影響が大きいこと。
2024年のシャフリヤールや2025年のコスモキュランダのように、人気が低い馬が2着に入ると、馬連・馬単・3連複・3連単の配当が上昇しやすい。特に3連単は着順の指定もあるため、組み合わせ次第で大きな差が生じる。
3つ目は、人気上位馬だけで決着した年は配当が落ち着きやすいこと。
2016年のサトノダイヤモンド、キタサンブラック、ゴールドアクターによる上位人気決着は、その代表例だ。3連単は3,940円で、直近10年の最低額となった。
【プロの結論】配当を比較するときは勝ち馬より上位3頭の組み合わせを見る過去の有馬記念の配当を分析するうえで、最も大切なのは勝ち馬の人気だけで判断しないことだ。
単勝配当は優勝馬の人気を反映するが、馬連や馬単は2着馬との組み合わせ、3連複や3連単は3着までの馬の組み合わせに左右される。
過去10年のデータでは、3連単の中央値は33,725円。最高は196,520円、最低は3,940円だった。10万円を超えたのは2024年と2025年の2回である。
2026年の有馬記念に向けて過去配当を参考にするなら、次の3点を判断基準にするとよい。
- 勝ち馬の人気:上位人気が中心という過去の傾向を確認する。
- 2着候補の人気:人気薄が2着に入った場合の配当変化を意識する。
- 券種ごとの的中条件:馬連・馬単・3連複・3連単の違いを理解して比較する。
ただし、過去の高配当が次の年にも再現されるわけではない。配当は出走馬の構成や最終的な投票状況によって変わるため、過去の数字は傾向を理解する材料として活用するのが適切だ。
【有馬記念の過去配当】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2025年の有馬記念の払戻金はいくらでしたか?
A1:ミュージアムマイルが優勝し、単勝380円、馬連22,520円、馬単29,210円、3連複16,580円、3連単131,710円でした。3連単は311番人気の組み合わせでした。
Q2:有馬記念の過去10年で3連単の最高配当と最低配当はいくらですか?
A2:2016~2025年の最高は2024年の196,520円、最低は2016年の3,940円です。最高額と最低額には192,580円の差があります。
Q3:有馬記念の3連単の歴代最高配当はいくらですか?
A3:2008年の985,580円です。ダイワスカーレットが優勝し、2着に14番人気のアドマイヤモナーク、3着に7番人気のエアシェイディが入りました。この金額はJRAプレミアムによる上乗せ後の払戻金です。通常の払戻金は923,050円でした。
2016~2025年の有馬記念を振り返ると、3連単の最高配当は2024年の196,520円、最低配当は2016年の3,940円だった。2025年もミュージアムマイルの優勝で131,710円となり、2年連続で10万円を超える結果となった。
一方、勝ち馬の人気だけを見ると、過去10年のうち9年は3番人気以内の馬が優勝している。人気上位馬が強さを見せる一方、2着や3着に人気薄が入ることで高配当が生まれるのが、有馬記念の配当を読み解くポイントだ。
2026年の有馬記念は12月27日に開催予定。過去10年の配当一覧を確認するときは、単勝だけでなく、馬連・馬単・3連複・3連単、さらにワイドや枠連の違いにも注目したい。勝ち馬の人気と上位3頭の組み合わせを分けて分析することが、過去データを正しく活用するための基本となる。
主な公式資料: JRA「有馬記念」2016~2025年の各年レース結果、2026年有馬記念開催案内、2008年JRAプレミアム払戻金記録。