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なんでんかんでんラーメンは今どこで食べられる?2026年最新の復活と歴史を徹底解説

藤森 綾 藤森 綾 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

「なんでんかんでんラーメン」は、かつて東京の環七通りに行列と渋滞を生み出した博多豚骨ラーメンの名店です。1987年の創業から2012年の環七本店閉店、2018年の高円寺での復活、渋谷・西新宿への展開を経て、2026年には創業者の川原ひろし氏と川原光貴氏を中心にブランドの再始動が進んでいます。

2026年11月2日現在、実際にラーメンを食べられる場所として公式サイトが案内しているのは、楽久屋が運営する温浴施設4店舗です。2026年10月5日から12月28日までの期間限定で、とんこつラーメンなどを販売しています。一方、かつての環七本店や高円寺店、西新宿店が営業を再開したわけではありません。現在の提供場所、閉店の経緯、川原親子による再始動の全貌を整理します。

【2026年最新】なんでんかんでんラーメンは今どこで食べられる?

なんでんかんでんラーメン

最初に知っておきたいのは、2026年の「なんでんかんでん」は、従来型のラーメン専門店を全国に展開している段階ではないということです。

現在の公式サイトでは、ブランド再構築プロジェクトの一環として、温浴施設や飲食店などでのポップアップ、期間限定メニュー、事業パートナーとの共同出店を進めています。

そのなかで、2026年10月5日に始まったのが、株式会社楽久屋との期間限定コラボレーションです。公式発表によると、対象は以下の4施設です。

2026年の販売店舗一覧
  • 天然温泉 湯舞音 龍ケ崎店:茨城県龍ケ崎市
  • 天然温泉 湯舞音 袖ケ浦店:千葉県袖ケ浦市
  • 天然温泉 湯舞音 市原ちはら台店:千葉県市原市
  • 多摩境天然温泉 森乃彩:東京都町田市

販売期間は2026年10月5日(月)から12月28日(月)まで。ただし、販売状況などによって変更される場合があります。

コラボメニューと価格
メニュー 税込価格 特徴
とんこつラーメン 1,080円 基本の豚骨ラーメン
煮玉子とんこつラーメン 1,180円 煮玉子を追加した一杯
とんこつチャーシューメン 1,580円 チャーシューを楽しめる一杯
替え玉 200円 追加の麺

今回のコラボでは、なんでんかんでんの味をベースに、温浴施設向けの専用スープとタレを用意しています。コクのある豚骨スープと細麺を組み合わせ、きくらげ、青ねぎ、チャーシュー、海苔などをトッピングした構成です。

したがって、昔の環七本店の一杯をそのまま再現した商品というより、ブランドの味を基礎に、提供する施設に合わせて開発したコラボメニューと理解するのが適切です。

なお、施設内の食事処での提供となるため、訪問前には各施設の公式案内で当日の販売状況や食事処の営業時間を確認しておきたいところです。

出典:なんでんかんでん公式サイト、株式会社楽久屋の2026年10月6日付プレスリリース。

【1987年から2012年】環七本店はなぜ伝説のラーメン店になったのか

なんでんかんでんの歴史を語るうえで欠かせないのが、東京都世田谷区羽根木の環状七号線沿いにあった東京本店です。

創業は1987年7月8日。創業者の川原ひろし氏が、当時の東京ではまだ一般的ではなかった本格的な博多豚骨ラーメンを看板商品として打ち出しました。

東京で珍しかった博多豚骨ラーメン

1980年代後半の東京では、現在のように豚骨ラーメンが幅広く定着していたわけではありません。

そんな時代に、濃厚な豚骨スープと細麺を特徴とする博多スタイルを前面に押し出したのが、なんでんかんでんでした。

創業当初からすぐに大繁盛したわけではありません。東洋経済オンラインの2018年の取材記事によると、開店当初は苦戦したものの、常連客の存在やアルバイト情報誌『FromA』の行列店特集への掲載などをきっかけに、客足が伸びていきました。

その後、環七沿いにラーメン店が集まり、いわゆる「環七ラーメン戦争」と呼ばれる現象が生まれます。なんでんかんでんは、その象徴的な存在の一つになりました。

ラーメン以外でも話題を集めた川原ひろし氏

創業者の川原ひろし氏は、単なるラーメン店主ではありませんでした。

テレビ番組『マネーの虎』への出演をはじめ、バラエティー番組などでも活躍。プリント海苔の開発や、麺の硬さを表現する「粉落とし」という呼称を広めたことでも知られています。

店の前に行列ができるだけでなく、メディアを通じて店主自身も有名になったことが、ブランドの認知度を押し上げました。

2012年11月の閉店最終日には、深夜まで行列が続き、当日は約1,100玉分の麺が完売したと下北沢経済新聞が報じています。25年間にわたる営業の終わりを、多くのファンが見届けました。

【閉店理由を検証】2012年に環七本店が営業を終えた本当の背景

なんでんかんでんの閉店理由を調べると、契約更新、路上駐車、交通規制、売り上げの変化など、複数の要因が出てきます。

重要なのは、人気がなくなったから突然閉店したという単純な話ではないことです。

直接的な理由はテナント契約の更新切れ

2012年11月6日付の下北沢経済新聞は、環七本店の閉店について、テナントの契約更新切れを理由として報じています。

一方、東洋経済オンラインが2018年に掲載した川原氏への取材記事では、閉店に至るまでの経営環境について、さらに詳しい背景が紹介されています。

路上駐車の取り締まりと交通事情の変化

環七本店は幹線道路沿いという立地を生かし、車で訪れる客を多く集めていました。しかし、人気が高まるにつれて店舗周辺の路上駐車が問題になります。

東洋経済オンラインの記事では、近隣住民からの通報や警察による取り締まり、飲酒運転への規制強化などによって、自家用車で訪れる客が減少した経緯が紹介されています。

駐車場の確保によって一定の改善を図ったものの、以前のような集客を維持することは難しくなっていきました。

渋谷への移転計画も実現しなかった

加えて、川原氏の後年の取材では、環七本店の閉店後に予定していた渋谷への移転計画が実現しなかったことも明らかになっています。

移転先の物件側から豚骨スープのにおいを問題視され、計画を断念せざるを得なかったという経緯です。

つまり、2012年の閉店には、契約上の事情だけでなく、車中心の集客モデルの限界や移転計画の頓挫も重なっていました。

この歴史から見えてくるのは、人気店であっても立地や周辺環境、営業形態が時代の変化に合わなくなれば、経営を維持するのは容易ではないということです。

【復活の歴史】高円寺店・渋谷店・西新宿店の営業履歴

環七本店の閉店後も、なんでんかんでんのブランドが消えたわけではありません。

フランチャイズ展開や新店舗の出店を経て、2018年には高円寺で復活。その後も渋谷、西新宿と営業場所を変えながら、ブランドの歴史をつないできました。

なんでんかんでんの店舗年表
時期 店舗・出来事 営業状況・背景
1987年7月 環七本店開業 世田谷区羽根木で創業
2012年11月5日 環七本店閉店 約25年間の営業に幕
2018年9月3日 高円寺復活店 DAOとの協力で再出発
2019年11月 高円寺店の営業終了 契約満了のタイミングで移転
2020年1月17日 渋谷肉横丁店 渋谷へ移転して営業
2020年 渋谷店の営業終了 新型コロナによる休業後に閉店
2021年12月22日 西新宿店 小滝橋通り付近に再出店
2024年11月29日 西新宿店閉店 当時の最後の営業店舗が終了
2026年 ブランド再始動 川原親子を中心に再構築を推進
2018年、高円寺で6年ぶりの復活

2018年9月3日、なんでんかんでん高円寺復活店がオープンしました。

高円寺経済新聞によると、川原氏は飲食事業を展開するDAOと協力し、スープや接客を重視した店舗づくりを進めました。

当時は、ラーメンだけでなく酒やつまみも提供。かつてのファンだけでなく、環七時代を知らない若い世代にもブランドを届けようとする試みでした。

2020年、渋谷肉横丁へ移転

高円寺店は2019年11月に営業を終了し、2020年1月17日には渋谷肉横丁に移転しました。

渋谷では、ラーメンと肉料理を楽しめる店舗として展開。往年のブランドイメージを生かしながら、飲食店が集まる横丁という新しい立地に挑戦しました。

しかし、新型コロナウイルスの影響による休業を経て、2020年12月には閉店したとラーメン専門情報メディアが報じています。

2021年、西新宿で再々復活

次の展開となったのが西新宿店です。

2021年12月22日にオープンし、小滝橋通り周辺のラーメン店が集まるエリアで営業を開始しました。かつての環七本店を知るファンにとっても、再びなんでんかんでんの名前を掲げる店舗ができたことは大きな出来事でした。

ところが、2024年10月末に閉店が告知され、最終営業日は2024年11月29日となりました。

当時の店舗公式Xでは、閉店理由について「諸般の事情」と案内されました。具体的な経営上の理由は公表されていません。

こうして、環七から続いてきた実店舗の歴史は、2024年11月にいったん区切りを迎えました。

出典:高円寺経済新聞、シブヤ経済新聞、新宿ニュースBlog、求人飲食店ドットコム、ラーメン専門情報メディアの営業記録。

【2026年のブランド再始動】川原ひろしと川原光貴が目指す新しい形

2026年のなんでんかんでんを理解するうえで重要なのが、創業者の川原ひろし氏と、息子で現代表の川原光貴氏によるブランド再興です。

2026年5月にはFRIDAYデジタルが親子の再始動計画を紹介。加えて、なんでんかんでんの公式ブランドサイトでも、リブランディングプロジェクトの進行状況が公開されています。

川原光貴氏がブランドを引き継いだ背景

川原光貴氏は、デジタルマーケティングの分野で事業経験を積んできた人物です。現在はLOUPA株式会社の代表取締役を務めています。

なんでんかんでんの商標は、創業者の川原ひろし氏が個人で保有してきました。公式ブランドストーリーによると、長く休眠状態にあったブランドについて、権利関係と運営体制を整理し、再び動かす判断に至ったといいます。

2026年5月のFRIDAYデジタルの取材では、川原光貴氏が父親の味を残したいという思いから事業を引き継ぐ経緯も紹介されました。

父親が2022年に体調を崩し、感染性心内膜炎や大動脈弁閉鎖不全症と診断されて複数回の手術を経験したことも、親子で再興を目指す背景の一つです。

現在は、創業者が味の監修に携わり、光貴氏がマーケティングや事業戦略を担う役割分担で進められています。

昔の味は再現できるのか

ファンにとって最も気になるのは、やはりラーメンの味でしょう。

公式ブランドストーリーでは、当時のレシピが残っており、元従業員の協力を得ながらスープの再現に取り組んでいると説明されています。

FRIDAYデジタルの2026年5月の取材でも、川原光貴氏はレシピと元従業員の協力を得て、昔の味を取り戻す作業を進めていると語っています。

ここで注意したいのは、レシピが残っていることと、すべての提供場所で昔と完全に同一の味が完成していることは別だという点です。

2026年の楽久屋コラボでは、施設向けの専用スープとタレを用意しています。ブランドの味の核を守りながら、提供場所や食事のシーンに合わせて調整する考え方です。

目指すのは昼の豚骨ラーメンと夜のラーメン居酒屋

現在の公式サイトが掲げる新しい店舗構想は、昼と夜で異なる魅力を持たせる業態です。

  • 昼:受け継いだレシピを生かした本格豚骨ラーメン。
  • 夜:福岡の屋台文化を取り入れたラーメン居酒屋。
  • 店舗体験:清潔感や現代的なデザインを重視し、幅広い客層が入りやすい空間。

また、公式サイトでは3つの事業展開を提示しています。

  • プログラムA:ボランタリー加盟・パートナー出店による店舗展開。
  • プログラムB:温浴施設、飲食店、百貨店催事などでのメニューインやポップアップ。
  • プログラムC:海外事業者とのライセンス展開。

つまり、2026年の再始動は、単純に環七時代の店舗を復活させる計画ではありません。歴史あるブランドの価値を残しながら、現代の飲食市場に適した事業モデルへ作り直す取り組みです。

出典:なんでんかんでん公式ブランドストーリー、LOUPA株式会社公式会社概要、FRIDAYデジタル2026年5月19日・28日掲載記事。

【評判と味の特徴】なんでんかんでんラーメンは何が特別だったのか

なんでんかんでんが長く記憶されている理由は、単に創業者がテレビで有名だったからではありません。東京で豚骨ラーメンがまだ珍しかった時代に、味と店の存在感の両方で強い印象を残したことが大きな要因です。

濃厚な豚骨スープと細麺の組み合わせ

なんでんかんでんの代表的な味の特徴は、博多スタイルの豚骨スープと細麺です。

過去のコラボレーション企画で紹介された味の特徴には、骨のうまみを引き出した濃厚なスープ、こってり感の中にあるまろやかさ、極細の低加水麺との組み合わせがあります。

また、卓上調味料を使って自分好みに味を変化させる食べ方も特徴でした。

  • すりごま:豚骨スープに香ばしさを加える。
  • ニンニク:風味とパンチを強める。
  • 辛子高菜:辛みを加えて味に変化をつける。
  • 紅しょうが:後味をさっぱりさせる。
  • 替え玉:細麺とスープを最後まで楽しむ。

川原氏が麺の硬さを表現する「粉落とし」という呼び方を広めたことも、ブランドを象徴するエピソードです。

評判を支えたのは味だけではない

環七時代のなんでんかんでんは、ラーメンを食べるだけでなく、店に行くことそのものが一つの体験になっていました。

幹線道路沿いに集まる車、行列、目立つ店舗、メディアでも話題になる川原氏。こうした要素が組み合わさり、ラーメン店としての存在感を強めていきました。

一方で、2018年の高円寺復活時には、スープの味だけでなく接客を重視する方針も紹介されています。西新宿店の閉店時にもファンが食べ納めに訪れたことから、ブランドへの根強い関心が続いていたことがうかがえます。

現在のラーメンを選ぶときの判断基準

2026年のコラボメニューを食べる際には、次の3点を意識すると、期待とのギャップを減らせます。

  • 昔の味を知っている人:環七本店時代の完全な再現を期待するのではなく、ブランドの味を受け継ぐ新しい提供形態として楽しむ。
  • 初めて食べる人:博多豚骨の濃厚なスープと細麺の組み合わせを試したい人に向いている。
  • 店舗で食べたい人:現在のコラボは温浴施設での期間限定提供であり、昔のような独立したラーメン専門店を探している場合は注意が必要。

なんでんかんでんの魅力は、昔の味をそのまま保存するだけではありません。時代によって提供場所や営業形態を変えながら、ブランドの核をどう残すかという点にもあります。

出典:らあめん花月嵐の過去のコラボレーション資料、シブヤ経済新聞、なんでんかんでん公式ブランドストーリー。

【なんでんかんでんラーメン】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年現在、なんでんかんでんの店舗は営業していますか?
A1:2026年11月2日現在、かつての環七本店、高円寺店、西新宿店などの常設店舗は営業していません。現在は楽久屋が運営する温浴施設4店舗で期間限定コラボメニューを提供しています。

Q2:なんでんかんでんのラーメンはどこで食べられますか?
A2:天然温泉 湯舞音 龍ケ崎店、湯舞音 袖ケ浦店、湯舞音 市原ちはら台店、多摩境天然温泉 森乃彩の4施設です。販売期間は2026年10月5日から12月28日までの予定です。

Q3:環七本店の閉店理由は何ですか?
A3:直接的にはテナント契約の更新切れが報じられています。背景には路上駐車の取り締まり強化や車で訪れる客の減少、移転計画の頓挫などがありました。

Q4:高円寺店や西新宿店はなぜ閉店したのですか?
A4:高円寺店は2019年11月に契約満了のタイミングで営業を終了し、渋谷へ移転しました。西新宿店は2024年11月29日に閉店しましたが、公式の案内では「諸般の事情」とされ、詳しい理由は公表されていません。

Q5:川原ひろし氏は現在もラーメン事業に関わっていますか?
A5:はい。2026年のブランド再始動では、創業者として味の監修に関わっています。川原光貴氏が事業運営やマーケティングを担い、親子でブランドの再構築を進めています。

Q6:昔のなんでんかんでんと現在のラーメンは同じ味ですか?
A6:当時のレシピは残っており、元従業員の協力を得てスープの再現が進められています。ただし、2026年の温浴施設向けコラボでは専用スープとタレが使用されており、昔の店舗と完全に同一の仕様とは限りません。

なんでんかんでんラーメンの歴史は、1987年の環七本店開業から始まりました。東京では珍しかった博多豚骨ラーメンを広め、行列とメディア露出で一世を風靡したブランドです。

2012年の環七本店閉店後も、高円寺、渋谷、西新宿と場所を変えながら復活を重ねてきました。しかし、2024年11月29日の西新宿店閉店によって、従来の実店舗営業はいったん終了しました。

そして2026年、川原ひろし氏と川原光貴氏によるブランド再始動が本格化しています。現在は楽久屋とのコラボを通じて、湯舞音3店舗と森乃彩で期間限定の豚骨ラーメンを提供。加えて、独立店舗の設立を目指してパートナー出店やポップアップ、海外展開の構想も進めています。

2026年11月に、なんでんかんでんのラーメンを食べたいなら、まずは楽久屋とのコラボ対象4施設を確認するのが確実です。

環七時代の味を知る人にとっては懐かしいブランドの再出発であり、初めて名前を知った人にとっては東京のラーメン史を彩った名店に触れる機会でもあります。

今後の注目点は、期間限定コラボの先に、川原親子がどのような常設店舗を実現するかです。伝説の名前を守るだけでなく、次の世代にも支持されるラーメンブランドへ成長できるか。その挑戦は、まだ始まったばかりです。

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コンテンツディレクター 藤森 綾
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