2013年9月23日、お笑い界の頂点を決める「キングオブコント2013」で、6代目キングに輝いたのは、岩崎う大と槙尾ユウスケによるお笑いコンビかもめんたるだった。決勝では1本目の「言葉売り」で923点、2本目の「白い靴下」で982点を獲得。合計1905点という圧倒的な成績で、2位の鬼ヶ島に51点差をつけた。
当時の大会には2,988組がエントリーし、決勝には8組が進出。ダウンタウンが司会を務め、準決勝まで勝ち上がった芸人100人が審査する形式で行われた。2026年現在も語り継がれる「白い靴下」の内容、決勝出演順、全組の採点結果、予選から決勝までの流れを振り返り、かもめんたるが優勝をつかんだ理由を詳しく解説する。
- 優勝者: かもめんたる(岩崎う大・槙尾ユウスケ)。第6回大会の6代目キング。
- 優勝ネタ: 1本目「言葉売り」923点、2本目「白い靴下」982点。合計1905点。
- 決勝進出者: うしろシティ、鬼ヶ島、かもめんたる、天竺鼠、アルコ&ピース、TKO、ジグザグジギー、さらば青春の光。
- 審査方式: セミファイナリスト50組100人が、1人10点の無記名採点を実施。
- 大会日: 2013年9月23日。エントリー総数は2,988組。
【キングオブコント2013の優勝者】かもめんたるが6代目キングに輝いた理由
キングオブコント2013の優勝者は、サンミュージックプロダクション所属のかもめんたる。メンバーは、ネタ作りを担当する岩崎う大と槙尾ユウスケの2人だ。
大会は2013年9月23日(月・祝)に東京・赤坂のTBSで開催された。かもめんたるはファーストステージでトップに立ち、セカンドステージでも最高得点を記録。2本のコントでいずれも高い評価を獲得し、見事に優勝を決めた。
前年3位からのリベンジを達成かもめんたるにとって、2013年は初めての決勝ではなかった。前年のキングオブコント2012にも出場しており、結果は3位。あと一歩で優勝に届かなかった経験が、翌年の挑戦につながった。
優勝後の取材で、槙尾は前年からの取り組みについて次のように振り返っている。
「去年が3位に終わって、それから優勝を目指してネタ作りしてきました」
出典:よしもとニュースセンター、2013年9月24日の優勝会見報道。
岩崎も、これまで大会や学生時代の小さな大会を含めて優勝経験がなかったことに触れ、初めてのタイトルがキングオブコントだった喜びを語った。
優勝賞金は1,000万円。さらに副賞としてオータムジャンボ宝くじ3,000枚も贈られた。前年の悔しさを経て、かもめんたるが初めて大きなタイトルを手にした大会となった。
かもめんたるの優勝プロフィール
かもめんたる
- メンバー:岩崎う大、槙尾ユウスケ
- 所属:サンミュージックプロダクション
- 2013年:キングオブコント第6回大会優勝
- 称号:6代目キング
- 優勝賞金:1,000万円
- 決勝順位:1位
- 合計得点:1905点
【決勝進出者8組と出演順】2013年のファイナリストを完全整理
キングオブコント2013には、全国から2,988組がエントリーした。その中から準決勝を突破したのが、次の8組だ。
2013年9月7日には、TBS系「王様のブランチ」の生放送内で決勝のネタ順が発表された。ファーストステージは抽選で決めた順番で進行し、セカンドステージはファーストステージの得点が低かった組から登場する仕組みだった。
ファーストステージの出演順最初に登場したのはうしろシティ。かもめんたるは3番目、最後はさらば青春の光という順番だった。
2本目は1本目の得点が低かった組から登場するため、出演順が入れ替わった。
かもめんたるはファーストステージで1位になったため、セカンドステージでは最後の8番目に登場。鬼ヶ島が950点を獲得して暫定首位に立った直後、優勝を決めるネタを披露する展開となった。
【決勝得点・採点結果】かもめんたるが1905点で圧勝
キングオブコント2013の採点は、1本のコントにつき1,000点満点。準決勝まで勝ち上がった芸人100人が、それぞれ10点満点で採点する方式だった。
2本のネタの合計得点によって最終順位が決定する。2013年は、かもめんたるが両ステージでトップの得点を記録したことが大きな特徴だ。
2013年決勝の最終順位と全得点出典:オリコンニュース、スポニチ、よしもとニュースセンターの大会結果。得点は各ステージ1,000点満点。
特に注目したいのは、かもめんたると鬼ヶ島の差だ。1本目では19点差だったが、2本目ではかもめんたるが982点、鬼ヶ島が950点を獲得。32点差に広げ、最終的には51点差で優勝した。
また、天竺鼠も2本目で946点を獲得し、鬼ヶ島に迫る高得点を記録している。単純に1本目の順位がそのまま最終順位になったわけではなく、セカンドステージで大きく順位が動いた大会だった。
決勝審査員は誰だった?2013年大会の審査員は、テレビでよく見かける著名な審査員数人ではない。準決勝まで進出したセミファイナリスト50組から選ばれた芸人100人が審査を担当した。
採点方法は1人10点満点で、合計1,000点。審査は無記名で行われた。つまり、決勝に進めなかった芸人たちが、決勝進出者のネタを評価する構造だった。
この形式では、普段からコント制作や舞台に携わる芸人の視点が直接得点に反映される。一般視聴者の人気投票とは異なり、演技、構成、設定、展開、笑いの強度など、同業者ならではの評価が集まる点に特徴があった。
なお、2013年の審査員については、100人という人数と審査方式が公表されているが、現在のような固定メンバーの著名人審査員制度ではない。
【優勝ネタ「白い靴下」を解説】なぜ982点を獲得できたのか
キングオブコント2013を象徴するネタといえば、セカンドステージで披露された「白い靴下」だ。982点という当時の大会史上最高得点を記録し、かもめんたるの優勝を決定づけた。
「白い靴下」はどんなコント?物語の中心となるのは、会社の同僚である「サイトウさん」に頼まれ、千葉から新宿の職場まで靴下を届けに来たという奇妙な男だ。
男はサイトウさんの家来のように振る舞い、白い靴下を届けることに強いこだわりを見せる。しかし、対応する職場の上司からすれば、その関係性も行動もどこか不自然で、説明のつかない不気味さが漂う。
日常的な会社のやり取りから始まるにもかかわらず、男の異様な言動が積み重なることで、観客は次第に不安と笑いを同時に感じるようになる。
大きな特徴は、普通なら説明がつくはずの出来事が、説明されるほど奇妙になっていく構成だ。登場人物の言動は本人にとって真剣そのものなのに、周囲との認識がかみ合わない。そのズレがコント全体の笑いを生み出している。
白い靴下なのに白くない?小道具に隠された工夫このネタには、テレビ放送ならではの興味深い制作秘話もある。
2013年12月のDVD発売記念インタビューで、岩崎と槙尾は、靴下の色を前日のリハーサルで変更したことを明かしている。
用意していた靴下は、テレビのモニターを通すと白く見えすぎてしまった。そこで衣装スタッフらと相談し、画面上で微妙に白く見えない色を選んだという。最終的には、少し黄色みを帯びた靴下が使用された。
つまり、ネタのタイトルは「白い靴下」でも、映像では完全な白に見えないように調整されていた。小道具の色まで画面越しの見え方を計算していたことが分かる。
加えて、松本人志が放送中に靴下の色に触れたことも、2人の印象に残っていたという。
もともとは1本目に披露する予定だったもう一つ興味深いのが、決勝でのネタ順変更だ。
かもめんたるは当初、「白い靴下」を1本目に披露する予定だったという。しかし、うしろシティのネタ順変更に合わせて、自分たちも順番を入れ替えた。
背景にあったのは、1本目の「言葉売り」と、うしろシティが用意していた貯金100億円の男のネタとの設定の類似性だ。
「言葉売り」には、宝くじで6億円を当てた女性が登場する。うしろシティの100億円という設定の後に披露すると、金額のインパクトが弱くなる可能性がある。そこで、ネタの順番を調整した。
結果的に、かもめんたるは「言葉売り」を1本目に披露して923点を獲得。その後、得意とする不気味で独特な世界観の「白い靴下」を2本目に持ってくることになった。
この順番の変更は、結果的に非常に効果的だった。1本目で観客に入りやすい笑いを届け、2本目で自分たちの個性を強く打ち出す構成になったからだ。
「白い靴下」が優勝を決めた3つのポイント
日常と異常のギャップ
会社という身近な舞台に、理解しがたい人物を登場させることで、観客の予想を裏切る展開を作り出した。
最後まで崩れない人物の真剣さ
演じる人物が自分の行動を疑わないため、周囲との温度差が笑いと不気味さを生み出す。
かもめんたる独自の世界観
前年の決勝で見せた不気味さや狂気を、2013年はさらに明確に打ち出した。単なる万人向けの笑いに寄せず、コンビの個性を押し出したことが高評価につながった。
実際、優勝後のインタビューでは、岩崎が1本目の「言葉売り」について、直前の単独ライブで特に反応がよく、周囲の芸人からも勧められたネタだったと説明している。一方、「白い靴下」については、前年に評価された気持ち悪さや怖さを、さらに色濃く表現する意図があったという。
つまり、2本のネタは偶然の組み合わせではなかった。観客に届きやすい作品と、自分たちの作家性を前面に出した作品を組み合わせたことが、優勝を引き寄せた大きな要因だった。
【準々決勝・準決勝の結果】2,988組から決勝8組に絞られた道のり
キングオブコント2013の予選を調べる際に注意したいのが、現在の大会と2013年当時では予選の区分が異なることだ。
2013年の公式大会日程では、1回戦、2回戦、準決勝、決勝という進行が確認できる。現在の大会で使われている「準々決勝」という独立したラウンドは、2013年の公式日程には設けられていない。
2026年大会では公式日程に準々決勝が明記されているため、現在の大会形式を過去の大会にそのまま当てはめると、予選情報に混乱が生じやすい。
2013年大会の予選から決勝まで
2013年7月1日:1回戦開始
東京・大阪などで予選がスタート。全国からプロ・アマを問わず参加者が集まった。
2013年8月10日:2回戦開始
大阪・東京で2回戦を実施。勝ち残った組が準決勝へ進む。
2013年8月29日・30日:準決勝
東京・赤坂BLITZで開催。70組が争い、8組が決勝進出を決めた。
2013年8月30日:決勝進出者発表
ファイナリスト8組が発表された。
2013年9月23日:決勝戦
TBS系列で生放送。かもめんたるが1905点で優勝した。
2013年8月29日・30日に行われた準決勝には70組が参加した。そこから選ばれた8組が、決勝で6代目キングの座を争った。
決勝進出者の発表は8月30日に赤坂BLITZで行われた。発表された8組は、うしろシティ、ジグザグジギー、さらば青春の光、天竺鼠、アルコ&ピース、鬼ヶ島、かもめんたる、TKOだった。
なお、準決勝で敗退したセミファイナリストは、決勝の芸人審査員として大会に参加する仕組みだった。したがって、準決勝は単に決勝進出者を選ぶだけでなく、その後の審査を担う芸人たちを決める段階でもあった。
準々決勝の結果を探している人が知っておきたいこと「キングオブコント2013の準々決勝結果」という検索では、現在の大会形式と混同しないことが大切だ。
2013年の公式アーカイブに掲載されている大会日程は、1回戦、2回戦、準決勝、決勝。したがって、2013年大会の準々決勝合格者一覧という独立した公式結果を探すよりも、2回戦から準決勝に進んだ流れを確認するのが適切だ。
2013年の大会における準決勝進出者と、決勝進出を果たした8組を区別して調べることで、出場者の情報を正しく整理できる。
【司会・審査員・歴代優勝者一覧】2013年大会の位置づけ
司会はダウンタウンとTBSアナウンサー小林悠2013年大会の司会を担当したのは、ダウンタウンの浜田雅功と松本人志。ダウンタウンは6大会連続で司会を務めていた。
番組進行にはTBSアナウンサーの小林悠も参加。TBSテレビが制作し、2013年9月23日に生放送された。
浜田雅功は大会の進行を支えるMCとして出演し、松本人志も番組内でネタや小道具に反応していた。特に「白い靴下」の色に関するやり取りは、かもめんたるのインタビューでも振り返られている。
なお、2013年当時の正確な番組出演者表記は「司会:ダウンタウン、小林悠」。浜田雅功だけが単独で総合司会を務めたという理解ではなく、コンビでの司会出演として整理するのが正確だ。
キングオブコント歴代優勝者一覧キングオブコントは2008年に始まり、2026年で第19回を迎えた。2013年のかもめんたるは、歴代6組目の優勝者に当たる。
2008年から2026年までの歴代キングは次のとおり。
歴代キング一覧(2008~2026年)
開催年・大会回・優勝者
{#each [
["2008年・第1回","バッファロー吾郎"],
["2009年・第2回","東京03"],
["2010年・第3回","キングオブコメディ"],
["2011年・第4回","ロバート"],
["2012年・第5回","バイきんぐ"],
["2013年・第6回","かもめんたる"],
["2014年・第7回","シソンヌ"],
["2015年・第8回","コロコロチキチキペッパーズ"],
["2016年・第9回","ライス"],
["2017年・第10回","かまいたち"],
["2018年・第11回","ハナコ"],
["2019年・第12回","どぶろっく"],
["2020年・第13回","ジャルジャル"],
["2021年・第14回","空気階段"],
["2022年・第15回","ビスケットブラザーズ"],
["2023年・第16回","サルゴリラ"],
["2024年・第17回","ラブレターズ"],
["2025年・第18回","ロングコートダディ"],
["2026年・第19回","ジェラードン"]
] as item,i}
{item[0]}
{#if i===5}
{item[1]}
{:else if i===18}
{item[1]}
{:else}
{item[1]}
{/if}
{#if i===5}
{:else if i===18}
{/if}
{#if i!==18}
{/if}
{/each}
2026年10月17日に開催された第19回大会では、ジェラードンが優勝し、19代目キングとなった。2026年11月現在、2013年のかもめんたるは歴代優勝者の中でも第6回を代表する王者として位置づけられる。
2013年の優勝がコント界に残した意味2013年の優勝を振り返ると、かもめんたるが評価されたのは、単に奇抜な設定やインパクトの強い演技だけではなかった。
1本目の「言葉売り」では比較的入りやすい設定と痛快さを見せ、2本目の「白い靴下」では独特の不気味さを前面に押し出した。異なる方向性のネタを2本そろえ、しかも両方で1位を取ったことに価値がある。
その後のかもめんたるの活動にも注目したい。2015年には劇団かもめんたるを旗揚げし、岩崎う大はコントの脚本・演出でも活動の幅を広げた。2023年にはKADOKAWAから『偽りなきコントの世界』を刊行し、キングオブコントの歴代決勝ネタやコントの構造について考察している。
一度の賞レース優勝で終わらず、コントを舞台芸術や作品論として掘り下げている点も、2013年の王者を語るうえで見逃せない。
【キングオブコント2013に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:キングオブコント2013の優勝者は誰ですか?
A1:かもめんたるです。岩崎う大と槙尾ユウスケのコンビで、合計1905点を獲得し、6代目キングに輝きました。
Q2:かもめんたるの優勝ネタは何ですか?
A2:1本目が「言葉売り」、2本目が「白い靴下」です。「白い靴下」は982点を獲得し、当時の大会史上最高得点を記録しました。
Q3:キングオブコント2013の決勝進出者8組は誰ですか?
A3:うしろシティ、鬼ヶ島、かもめんたる、天竺鼠、アルコ&ピース、TKO、ジグザグジギー、さらば青春の光です。
Q4:2013年の決勝審査員は誰でしたか?
A4:準決勝まで進んだセミファイナリスト50組100人が審査を担当しました。1人10点の無記名採点で、各ネタ1,000点満点でした。
Q5:決勝の出演順はどうなっていましたか?
A5:1本目は、うしろシティ、鬼ヶ島、かもめんたる、天竺鼠、アルコ&ピース、TKO、ジグザグジギー、さらば青春の光の順です。2本目は1本目の得点が低い組から登場しました。
Q6:キングオブコント2013に準々決勝はありましたか?
A6:2013年の公式大会日程では、1回戦、2回戦、準決勝、決勝という構成でした。現在の大会にある独立した準々決勝とは予選形式が異なります。
Q7:かもめんたるは何点差で優勝しましたか?
A7:2位の鬼ヶ島に51点差をつけました。かもめんたるが1905点、鬼ヶ島が1854点でした。
キングオブコント2013は、かもめんたるが「言葉売り」と「白い靴下」の2本で1905点を獲得し、6代目キングに輝いた大会だ。
決勝では8組が競い、2位の鬼ヶ島や3位の天竺鼠も高得点を記録した。しかし、かもめんたるは1本目、2本目の両方でトップを獲得。最後まで順位を譲らない圧倒的な勝ち方だった。
優勝の背景には、前年3位からの努力、ネタの選択、披露順の調整、テレビ画面での小道具の見え方まで考えた細かな工夫があった。「白い靴下」が単なる奇抜なコントではなく、緻密に作り込まれた作品だったことが分かる。
2013年の大会を詳しく振り返るなら、確認すべき要点は3つ。決勝の正しい出演順、各組の得点、そして2本のネタを使い分けたかもめんたるの戦略だ。この3点を押さえることで、なぜ彼らが2,988組の頂点に立ち、6代目キングとなったのかが見えてくる。