2026年11月現在、「閃光のハサウェイ曲」を調べると、最初に思い浮かぶのは[Alexandros]の「閃光」と考えられます。しかし、2026年1月30日に公開された続編『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』では、音楽の顔ぶれが大きく広がりました。オープニング・テーマにはSZAの「Snooze」、エンディング主題歌にはGuns N' Rosesの「Sweet Child O' Mine」が採用され、さらにSennaRinと川上洋平による挿入歌「CIRCE」「ENDROLL」も物語を彩っています。
注目したいのは、前作から音楽を担当する澤野弘之の劇伴に加え、[Alexandros]による「ENDROLL」のカバーバージョンまで登場したことです。この記事では、2021年公開の第1作と2026年公開の『キルケーの魔女』を分け、主題歌・挿入歌・英語版・サウンドトラック・コンセプトEPの違いまで整理します。
【作品別一覧】閃光のハサウェイの主題歌・挿入歌は誰が歌っている?

最初に、作品ごとの楽曲を整理しておきましょう。
『閃光のハサウェイ』シリーズの音楽は、大きく分けると、作品を代表する主題歌、劇中の特定の場面で流れる挿入歌、そして映像や登場人物の感情を支える劇伴の3種類です。
2021年の第1作では[Alexandros]の「閃光」が象徴的な存在でした。一方、2026年の『キルケーの魔女』では海外の著名アーティストによる既存曲と、日本のアーティストによる新規の挿入歌が組み合わされています。
特に、続編ではオープニングとエンディングで異なる海外アーティストを起用している点が特徴です。
【第1作】[Alexandros]「閃光」とEnglish ver.の魅力
主題歌「閃光」は2021年5月5日発売第1作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主題歌は、ロックバンド[Alexandros]の「閃光」です。
シングルの発売日は2021年5月5日。映画の公開に先駆けてリリースされました。
楽曲の制作クレジットは次のとおりです。
- アーティスト:[Alexandros]
- 作詞・作曲:川上洋平
- 編曲:川上洋平・佐瀬貴志
- 発売日:2021年5月5日
- 映画:『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
川上洋平のボーカルとバンドの力強いサウンドが、主人公ハサウェイ・ノアの葛藤や衝動を想起させる楽曲です。
川上自身も続編の挿入歌に参加する際、前作の「閃光」では衝動を、続編ではその先にある脆さを表現したという趣旨のコメントを発表しています。
この発言からも、2作品の音楽が単なる別々のタイアップではなく、ハサウェイという人物の変化を追う構成になっていることが伝わります。
「閃光 English ver.」は日本語版とは別に収録「閃光」を検索すると、「English ver.」という表記も見つかります。
これは別の主題歌ではなく、同じ楽曲の英語バージョンです。
2021年5月5日発売のシングルには、次の3曲が収録されています。
1. 閃光
2. 閃光 (English ver.)
3. 閃光 (Instrumental)
英語版は、海外のガンダムファンにも作品の音楽を届けるうえで注目したいバージョンです。
また、初回限定盤には下北沢SHELTERでのライブ映像を収録。完全生産限定盤には[Alexandros]仕様のオリジナルガンプラ「HG 1/144 RX-78-2 GUNDAM Ver. [Alexandros]」が付属する特別仕様も用意されました。
したがって、英語版を聴きたい場合は、シングルの収録内容を確認するのが確実です。
澤野弘之が担当する第1作の劇伴主題歌「閃光」と混同しやすいのが、澤野弘之によるオリジナル・サウンドトラックです。
澤野弘之は『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の劇伴を担当。戦闘シーンの緊張感から人物の内面を描く場面まで、作品全体の音楽を構築しています。
代表的な収録曲は以下のとおりです。
- Möbius
- XI
- EARth
- CC…12yl
- MANhUNTer
- KNS
- uc0105
- 83UeI
- MNE
- TRACER
- G1×2
- mSgH
- car5p3 / PENELOPE
- ESIRNUS
- kdk-GT
- UCNT0100
- [I]
- 20200723zr
全18曲で構成されるサウンドトラックです。
ここで押さえておきたいのは、「閃光」は[Alexandros]のシングルとして発売された主題歌であり、澤野弘之の18曲入りサウンドトラックとは別の商品だということです。
【2026年最新】キルケーの魔女の主題歌はSZAとGuns N' Roses
2026年1月30日公開の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』では、前作とは異なる音楽の方向性が打ち出されています。
オープニング・テーマとエンディング主題歌には、海外の人気アーティストの既存楽曲が選ばれました。
オープニング・テーマ:SZA「Snooze」
「Snooze」/SZA
原曲収録時期:2022年
「Snooze」は、アメリカのシンガーソングライターSZA(シザ)の楽曲です。
2022年発表のアルバム『SOS』に収録されており、『キルケーの魔女』ではオープニング・テーマとして採用されました。
SZAの特徴である繊細な歌声とR&Bを基調としたサウンドは、従来のガンダム作品でイメージされるロックや壮大なオーケストラとは異なる印象を与えます。
この選曲の面白さは、ガンダムという長い歴史を持つ作品に、現代的な海外R&Bの楽曲を組み合わせた点です。
なお、「Snooze」は映画のために新しく書き下ろされた楽曲ではありません。2022年に発表された既存曲が起用されています。
エンディング主題歌:Guns N' Roses「Sweet Child O' Mine」
「Sweet Child O' Mine」/Guns N' Roses
原曲発表:1987年
エンディング主題歌に選ばれたのは、アメリカのハードロックバンドGuns N' Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)の代表曲「Sweet Child O' Mine」です。
1987年発表のデビューアルバム『Appetite for Destruction』に収録された楽曲で、スラッシュによる印象的なギターリフが大きな特徴です。
1988年には全米チャート1位を獲得。世代を超えて知られるロックの名曲として、現在も高い知名度を持っています。
『キルケーの魔女』では、この楽曲がエンディング主題歌に採用されました。
SZAの「Snooze」が現代的なR&Bであるのに対し、「Sweet Child O' Mine」は1980年代のハードロックを代表する作品です。
新旧の音楽を組み合わせることで、作品の音楽的な幅を広げている点が興味深いところです。
【挿入歌を解説】CIRCE・ENDROLLと[Alexandros]カバー版の関係
『キルケーの魔女』で特に注目したいのが、SennaRinと川上洋平による2曲の挿入歌です。
いずれも澤野弘之が作曲・編曲を担当し、SENNARINが作詞を手がけています。
「CIRCE」:SennaRinが歌うギギの心情「CIRCE」はSennaRinのソロ曲です。
- 歌唱:SennaRin
- 作詞:SENNARIN
- 作曲:澤野弘之
- 編曲:澤野弘之
- 役割:劇中挿入歌
公式の制作対談によると、この曲はギギ・アンダルシアの日常シーンを想定して制作されました。
村瀬修功監督からは、海外映画の女性主人公が日常生活を送る場面で流れるようなポップな洋楽というイメージが伝えられたそうです。
SennaRinも、ギギの考え方や人との接し方を自分なりに想像しながら歌詞を制作したと説明しています。
ギギは大人びた印象を持ちながら、時折、幼さや不安定さをのぞかせる人物です。「CIRCE」は、そうした複雑な内面を音楽で表現した楽曲として位置付けられています。
「ENDROLL」:川上洋平とSennaRinのデュエット「ENDROLL」は、[Alexandros]のボーカル・川上洋平とSennaRinによるデュエット曲です。
- 歌唱:川上洋平 [Alexandros]×SennaRin
- 作詞:SENNARIN
- 作曲:澤野弘之
- 編曲:澤野弘之
- 役割:劇中挿入歌
公式対談では、ハサウェイとケリア・デースの過去の関係を描く回想シーンで使用することを想定し、切ないバラードとして制作したことが明かされています。
ここが「CIRCE」と大きく異なるポイントです。
「CIRCE」がギギの日常や内面に焦点を当てるのに対し、「ENDROLL」はハサウェイとケリアの関係性を音楽で描いています。
加えて、川上洋平が前作の主題歌に続いて参加したことも重要です。
前作の「閃光」がハサウェイの衝動を表現した楽曲だったとすれば、続編の「ENDROLL」は、その人物の弱さや過去の感情に目を向けた楽曲として受け取れます。
作品と楽曲の関係を一覧表で比較| 作品・楽曲 | 歌唱アーティスト | 役割・関係 |
|---|---|---|
| 閃光 | [Alexandros] | 第1作の主題歌 |
| 閃光 (English ver.) | [Alexandros] | 第1作主題歌の英語版 |
| Snooze | SZA | 続編のオープニング・テーマ |
| Sweet Child O' Mine | Guns N' Roses | 続編のエンディング主題歌 |
| CIRCE | SennaRin | ギギに関連する挿入歌 |
| ENDROLL | 川上洋平×SennaRin | ハサウェイとケリアの回想に関連する挿入歌 |
| ENDROLL -HaThA- | SennaRin | コンセプトEP収録のソロバージョン |
| ENDROLL feat. SennaRin, Hiroyuki SAWANO | [Alexandros] | 2026年5月配信のバンドアレンジ・カバー |
この一覧から分かるように、同じ「ENDROLL」というタイトルでも、オリジナルのデュエット版、SennaRinのソロ版、[Alexandros]のカバー版という複数のバージョンが存在します。
2026年5月29日配信「ENDROLL」[Alexandros]カバー版2026年5月29日には、[Alexandros]による「ENDROLL」のカバーバージョンがデジタル配信されました。
正式な楽曲名は「ENDROLL feat. SennaRin, Hiroyuki SAWANO」です。
オリジナル版との大きな違いは、[Alexandros]のバンドサウンドを取り入れたリアレンジです。
参加メンバーは次のとおりです。
- バンドアレンジ:[Alexandros]
- ボーカル:SennaRin
- ピアノ:澤野弘之
- 作詞:SENNARIN
- 作曲・編曲:澤野弘之
原曲の切ないバラードの印象を残しながら、バンドサウンドによって、より鋭いロックチューンへと変化しています。
また、同日に公開されたミュージックビデオには、[Alexandros]とSennaRinによるライブパフォーマンス映像や映画本編の映像が盛り込まれています。
これは単に同じ曲を別の人が歌ったものではなく、原曲の世界観を保ちながら、[Alexandros]独自の音楽性で再構築したバージョンです。
【サントラ・CD情報】澤野弘之のOSTとLOSTandFOUND全収録曲
映画の主題歌や挿入歌をさらに楽しみたい場合は、サウンドトラックとコンセプトEPも押さえておきたいところです。
『キルケーの魔女』オリジナル・サウンドトラック音楽を担当するのは、第1作に続いて澤野弘之です。
CDは2026年2月4日発売。全14曲を収録しています。
収録曲は次のとおりです。
1. [THE SORCERY OF NYMPH CIRCE] SUITE-No.1: MOB
2. [THE SORCERY OF NYMPH CIRCE] SUITE-No.2: ILE
3. [THE SORCERY OF NYMPH CIRCE] SUITE-No.3: SUI
4. [THE SORCERY OF NYMPH CIRCE] SUITE-No.4: TGU
5. [THE SORCERY OF NYMPH CIRCE] SUITE-No.5: NDA
6. [THE SORCERY OF NYMPH CIRCE] SUITE-No.6: MHA
7. [THE SORCERY OF NYMPH CIRCE] SUITE-No.7: THA
8. [THE SORCERY OF NYMPH CIRCE] SUITE-No.8: WAY
9. Nhkg-GG
10. CAR"D"US
11. MGSH20260130
12. NDA-α ver.
13. CIRCE (Movie Edit)/SennaRin
14. ENDROLL (Movie Edit)/川上洋平 [Alexandros]×SennaRin
価格は税込3,850円です。
注目は、劇伴だけでなく「CIRCE」と「ENDROLL」の本編編集バージョンも収録されている点です。
配信されているフルバージョンと映画で使用されるMovie Editを聴き比べたい人にも適しています。
アナログ盤は2026年3月4日に発売され、2枚組・税込8,800円の仕様となっています。
CONCEPT EP SennaRin「LOSTandFOUND」もう一つの重要な音楽作品が、SennaRinのコンセプトEP「LOSTandFOUND」です。
LOSTandFOUND
アーティスト:SennaRin
発売日:2026年2月4日
全7曲・税込2,200円
収録曲は以下の7曲です。
1. CIRCE
2. LAST
3. DELUSION
4. ENDROLL by 川上洋平 [Alexandros]×SennaRin
5. LOSTandFOUND
6. BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)by 澤野弘之 feat. SennaRin
7. ENDROLL -HaThA-
全曲の作曲・編曲は澤野弘之が担当しています。
劇中挿入歌だけでなく、映画の世界観を広げるための新曲も収録されているのが特徴です。
特に注目したいのが、7曲目の「ENDROLL -HaThA-」です。
公式対談によると、これはSennaRinがソロで歌うバージョン。オリジナルのデュエット版や、5月に配信された[Alexandros]のカバー版とは異なる音源です。
また、ボーナストラックの「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」は、澤野弘之 feat. SennaRin名義で収録されています。
ガンダムシリーズの音楽的なつながりを楽しめる選曲にも注目です。
【間違えやすいポイント】主題歌・挿入歌・劇伴の違いとは?
「閃光のハサウェイの曲」を検索すると、主題歌、挿入歌、サウンドトラックが一緒に紹介されていることがあります。
しかし、これらは役割が異なります。
主題歌は作品の入口と出口を印象付ける曲主題歌は、作品を象徴する楽曲です。
『キルケーの魔女』では、オープニング・テーマとエンディング主題歌が明確に分けられています。
- オープニング:SZA「Snooze」
- エンディング:Guns N' Roses「Sweet Child O' Mine」
第1作は[Alexandros]の「閃光」が主題歌です。
挿入歌は特定の場面や人物の感情を描く曲挿入歌は、物語の途中で使用される歌唱曲です。
「CIRCE」はギギの日常シーン、「ENDROLL」はハサウェイとケリアの回想シーンを想定して制作されたと、澤野弘之が公式対談で説明しています。
つまり、主題歌のように作品全体を代表するだけではなく、特定の人物や場面に寄り添う役割を持っています。
劇伴は映画全体を支える音楽劇伴は、映像や場面に合わせて使用されるBGMです。
澤野弘之のサウンドトラックに収録された組曲やインストゥルメンタル楽曲が代表例です。
映画の緊張感、戦闘の迫力、登場人物の心理などを音楽で補います。
目的別に選ぶならどの音源がおすすめ?- 第1作の代表曲を聴きたい人: [Alexandros]「閃光」
- 英語で「閃光」を楽しみたい人:「閃光 (English ver.)」
- 続編の海外アーティストの選曲を楽しみたい人:SZA「Snooze」、Guns N' Roses「Sweet Child O' Mine」
- ギギの心情を音楽で味わいたい人:SennaRin「CIRCE」
- ハサウェイとケリアの関係に注目したい人:「ENDROLL」
- バンドアレンジを楽しみたい人:[Alexandros]「ENDROLL feat. SennaRin, Hiroyuki SAWANO」
- 映画の音楽をまとめて楽しみたい人:澤野弘之のオリジナル・サウンドトラック
このように、聴きたい目的によって選ぶ音源が変わります。
【よくある質問】閃光のハサウェイの曲に関するFAQ
Q1:閃光のハサウェイの主題歌は誰が歌っていますか?
A1:第1作は[Alexandros]の「閃光」です。2026年公開の『キルケーの魔女』では、オープニング・テーマがSZAの「Snooze」、エンディング主題歌がGuns N' Rosesの「Sweet Child O' Mine」です。
Q2:「閃光」の英語バージョンはありますか?
A2:あります。[Alexandros]のシングル「閃光」に「閃光 (English ver.)」が収録されています。2021年5月5日に発売されたシングルには、通常版と英語版、インストゥルメンタルの3曲が収録されています。
Q3:キルケーの魔女の挿入歌は何ですか?
A3:SennaRinの「CIRCE」と、川上洋平 [Alexandros]×SennaRinの「ENDROLL」の2曲です。どちらも澤野弘之が作曲・編曲を担当しています。
Q4:[Alexandros]のENDROLLカバー版はいつ発売されましたか?
A4:2026年5月29日にデジタル配信されました。正式名称は「ENDROLL feat. SennaRin, Hiroyuki SAWANO」。SennaRinがボーカル、澤野弘之がピアノで参加しています。
Q5:LOSTandFOUNDには何曲収録されていますか?
A5:全7曲です。「CIRCE」「LAST」「DELUSION」「ENDROLL」「LOSTandFOUND」「BEYOND THE TIME」「ENDROLL -HaThA-」が収録されています。
Q6:閃光のハサウェイの音楽担当は誰ですか?
A6:第1作と『キルケーの魔女』の音楽を担当しているのは澤野弘之です。ただし、第1作の主題歌「閃光」は[Alexandros]が担当しています。
2026年11月現在、『閃光のハサウェイ』シリーズの楽曲は、第1作の「閃光」から『キルケーの魔女』の「Snooze」「Sweet Child O' Mine」「CIRCE」「ENDROLL」へと広がっています。
特に注目すべきなのは、川上洋平が2作品にわたってハサウェイの物語に音楽で参加していることです。
第1作では[Alexandros]の「閃光」が主人公の衝動を印象付け、続編ではSennaRinとのデュエット「ENDROLL」が人物の脆さや過去の関係性を描きます。さらに2026年5月には[Alexandros]によるカバー版も登場し、同じ楽曲を異なるアレンジで楽しめるようになりました。
初めて聴くなら、まず第1作の「閃光」から始め、続いて「Snooze」「Sweet Child O' Mine」、最後に「CIRCE」「ENDROLL」を聴く順番がおすすめです。
主題歌だけでなく、澤野弘之のサウンドトラックやSennaRinの「LOSTandFOUND」まで聴き込めば、ハサウェイ、ギギ、ケリアそれぞれの感情を音楽の側面から追いかけられます。
作品をもう一度楽しむためにも、楽曲の役割とバージョンの違いを押さえておきたいところです。
主な情報源:『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公式サイト、[Alexandros]公式サイト、SennaRin ソニーミュージック公式サイト、澤野弘之公式サイト。