2026年のプロ野球オールスターゲームで、東京ヤクルトスワローズの人気マスコット・つば九郎が再び球宴の舞台に姿を見せた。2025年には活動休止中だったつば九郎のぬいぐるみをヤクルトの大西広樹投手が抱えて登場し、阪神の坂本誠志郎捕手がベンチに迎え入れた場面が大きな反響を呼んだ。そして2026年、活動再開を経て富山市民球場でのオールスターにも登場している。
この2年間の出来事を追うと、単なるマスコットの出演記録だけでは見えてこない、選手たちの思いや球団の継承への姿勢が浮かび上がる。2025年の感動的なぬいぐるみのエピソードから、活動休止の経緯、2026年3月の復帰、7月のマイナビオールスターゲームまで、公式発表と報道記録を軸に整理する。
【先に結論】オールスターとつば九郎の関係は2025年と2026年で大きく変化した

「オールスターにつば九郎は出演したのか」という疑問に対する答えは、2025年と2026年で異なる。
2025年は本人の出演ではなく、ぬいぐるみがベンチに登場した年。一方、2026年は活動再開後のつば九郎が、実際にオールスターの舞台へ戻ってきた年である。
2025年7月24日に横浜スタジアムで開催されたマイナビオールスターゲーム第2戦では、ヤクルトから唯一出場した大西広樹投手が、つば九郎のぬいぐるみを抱えてリリーフカーに乗った。このぬいぐるみを阪神の坂本誠志郎捕手が受け取り、全セのベンチに置いた出来事が話題になった。
その翌年、2026年3月31日に神宮で活動を再開したつば九郎は、7月29日のマイナビオールスターゲーム第2戦が行われた富山市民球場にも登場した。2025年のぬいぐるみによる象徴的な参加から、2026年の実際のマスコット出演へとつながったのである。
【2025年オールスター】大西広樹と阪神・坂本誠志郎が見せた感動の場面
大西広樹がぬいぐるみを抱えてリリーフカーに乗車2025年7月24日、横浜スタジアムで開催されたマイナビオールスターゲーム第2戦。セ・リーグの一員として出場したヤクルトの大西広樹投手が、5回表からマウンドに上がる際、リリーフカーに乗って登場した。
注目を集めたのは、その手に抱えられていたものだった。大西が持っていたのは、活動休止中の球団マスコット・つば九郎のぬいぐるみである。
日刊スポーツの2025年7月24日の報道によると、大西はぬいぐるみを抱いてリリーフカーに乗車。降車時には隣の座席に丁寧に置いてからマウンドへ向かった。
大西にとって、このオールスターは単に個人の実力を披露する舞台ではなかった。活動休止中のつば九郎を球宴の場に連れていくことで、チームの象徴的な存在を一緒に登場させる形になった。
大西はこの試合で1イニングを投げ、2安打1失点。登板時にはマイクとイヤホンを装着し、解説を務めていた古田敦也氏や松坂大輔氏とのやり取りも注目された。
阪神・坂本誠志郎がベンチに迎え入れた意味この場面をさらに印象深いものにしたのが、阪神タイガースの坂本誠志郎捕手だった。
日刊スポーツの報道では、リリーフカーから降りた後、坂本がつば九郎のぬいぐるみをベンチに迎え入れ、そのまま全セのベンチに置かれたと伝えられている。
ヤクルトのマスコットを阪神の選手が自然に受け入れたことは、球団同士のライバル関係を越えた光景だった。
プロ野球では公式戦になると、各球団が勝利を目指して競い合う。しかし、オールスターゲームは普段は別々のチームで戦う選手たちが同じユニフォームを着て集まる特別な舞台だ。
坂本の行動は、つば九郎がヤクルトだけの存在ではなく、プロ野球全体のファンや選手から親しまれているマスコットであることを感じさせた。
2025年のこの出来事を理解するうえで大切なのは、ぬいぐるみが単なる応援グッズとして扱われたわけではないという点だ。活動を休止していたつば九郎を、仲間としてベンチに迎える姿が、多くのファンの心に残った。
【活動休止の理由と経緯】2025年2月に何が起きたのか
2月6日:体調不良によるイベント出演見合わせを発表つば九郎の活動休止は、2025年2月6日の東京ヤクルトスワローズ公式発表から始まった。
球団は「体調不良」を理由に、同日からしばらくの間、イベントなどへの出演を見合わせると発表した。
中止となったのは春季キャンプでのふれあいイベントや筆談トークショーなど。加えて、予定されていたトークイベントについても出演を見合わせることになり、オープン戦や公式戦の主催試合への出演も当面休止すると告知された。
当初は体調不良という説明だったため、ファンの間では復帰を心配する声が広がった。
2月19日:つば九郎を支えてきた社員スタッフの訃報状況が大きく変わったのは2025年2月19日だった。
東京ヤクルトスワローズは公式サイトで、これまでつば九郎を支えてきた社員スタッフが亡くなったことを公表した。
球団は、そのスタッフが球団マスコットとしてのつば九郎を育ててきた功績に感謝と敬意を示し、今後の活動をしばらく休止すると発表した。
また、故人のプライバシーを尊重してほしいとの要請も行っている。
つまり、活動休止の背景には、つば九郎を長年支えてきたスタッフの死去という事情があった。マスコットそのものの体調不良と、担当スタッフに関する事情は区別して理解する必要がある。
3月26日:活動休止の継続と球団の継承方針2025年3月26日、球団は改めてファンに向けて説明を発表した。
その内容では、つば九郎の活動は当面休止するものの、グッズ販売はこれまでどおり継続する予定とされた。また、つばみやPassion、球団スタッフが一丸となってチームを盛り上げていく方針も示された。
特に注目したいのは、球団がつば九郎について、31年かけてファンと一緒に育ててきた存在として扱っていたことだ。
単に着ぐるみの出演を再開するかどうかではなく、長年築いてきたキャラクターの歴史とファンとの関係をどう未来につなぐかという問題だったのである。
【2026年最新】つば九郎は3月31日に活動再開!現在の姿とは
3月15日に球団が正式発表活動休止から約1年が経過した2026年3月15日、東京ヤクルトスワローズは、つば九郎の活動を今シーズンから再開すると正式に発表した。
球団は、休止期間中に寄せられたファンからのメッセージや思いを受け止め、これまでの歩みを大切にしながら歴史を未来へつないでいく方針を示した。
「球団として大切に継承していきます。」
これは2026年3月15日の活動再開に関する球団発表で示された考え方である。つば九郎を長年愛してきたファンにとって、活動再開はキャラクターの歴史が続いていくことを意味する重要な発表だった。
3月31日:神宮開幕戦でファンの前に帰還正式な活動再開の日として予定されていたのが、2026年3月31日の広島東洋カープ戦だった。
日刊スポーツの当日報道によると、つば九郎は午後5時54分ごろにグラウンドへ登場。観客から大きな拍手が送られ、「おかえり」という歓迎の声が上がった。
つば九郎はスタンドに手を振り、ベンチ前では選手たちを出迎えた。選手と抱き合う場面や、池山隆寛監督と握手する姿も報じられている。
公式戦開催日の球場に姿を見せるのは2シーズンぶりだった。
2025年にはぬいぐるみを通じて存在を感じさせていたつば九郎が、2026年には実際にグラウンドへ戻ってきた。この変化は、2025年のオールスターでの出来事を知るファンにとっても特別な意味を持っていた。
現在の担当者や活動体制について2026年の活動再開に際し、球団はつば九郎の歴史やキャラクターを継承する考えを公表している。一方、現在の着ぐるみ担当者の氏名や具体的な内部体制については、活動再開の公式発表に記載されていない。
そのため、ネット上で見られる担当者に関する推測と、球団が公式に発表した情報は分けて考える必要がある。
2026年11月1日時点で確認できる重要な事実は、つば九郎の活動が正式に再開され、神宮での復帰を経て、各種イベントやオールスターにも出演する存在として戻ってきたことだ。
【マイナビオールスターゲーム2026】富山市民球場での出演と12球団共演
7月28日・29日に東京と富山で開催2026年のマイナビオールスターゲームは、7月28日に東京ドーム、7月29日に富山市民球場(アルペンスタジアム)で開催された。
日本野球機構(NPB)の公式イベント情報では、両日とも12球団のマスコットやチアリーダーによるパフォーマンスが予定されていた。第2戦の富山市民球場では、15時30分から第一駐車場の特設ステージで場外パフォーマンスが案内されていた。
加えて、試合中にもマスコットとチアリーダーによる演出が組まれており、オールスターならではの球団横断型イベントが展開された。
つば九郎も公式イベントの出演者として掲載NPBが公開したマイナビオールスターゲーム2026の関連イベント情報には、東京ヤクルトスワローズの出演者として、つば九郎とPassionの名前が掲載されている。
この出演者一覧は7月27日に東京ドームシティのシアターGロッソで開催された前日イベントのものだ。11球団のマスコットと12球団のチアパフォーマーなどが参加するコラボレーション企画で、つば九郎も正式に名前が記載されていた。
なお、この前日イベントでは、広島のスラィリーはフレッシュオールスターゲームへの出演のため不参加と案内されている。したがって、11球団のマスコットという表記と12球団のチアパフォーマーという表記は、同じ人数を指しているわけではない。
7月29日の富山市民球場でも姿を確認2026年のつば九郎とオールスターの関係で、特に注目したいのが富山市民球場での第2戦だ。
7月29日の試合当日には、つば九郎が球場に登場した様子を記録した動画が複数公開された。TSUBA-chが公開した映像には、富山でのオールスターに参加したつば九郎の姿が収められている。
監督のそばでベンチにいる様子や、新庄剛志監督、小久保裕紀監督らとの交流を取り上げた動画も公開され、球団の枠を越えたマスコットの存在感が伝わった。
このように、2026年のオールスターでは、2025年のぬいぐるみとは異なり、活動を再開したつば九郎自身が球宴の舞台に戻ってきたことが確認できる。
2025年の横浜スタジアムと2026年の富山市民球場。この2つの球宴を比較すると、活動休止中に選手たちが守ったつば九郎の存在が、翌年には再び球場の中心でファンを楽しませる姿へとつながったことが分かる。
【関係者・年表一覧】つば九郎の活動休止からオールスター復帰まで
ここまでの出来事を、関係者と公式発表を照らし合わせながら時系列で整理した。
| 時期 | 出来事 | 関係者・確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2025年2月6日 | 活動見合わせを発表 | 東京ヤクルトスワローズが体調不良を理由にイベント出演などの見合わせを発表。 |
| 2025年2月19日 | 活動休止を正式発表 | つば九郎を支えてきた社員スタッフの死去を球団が公表。 |
| 2025年3月26日 | 休止継続を説明 | グッズ販売は継続。つばみ、Passion、球団スタッフがチームを支える方針。 |
| 2025年7月24日 | オールスター第2戦 | 大西広樹がつば九郎のぬいぐるみを持って登場。坂本誠志郎がベンチに迎え入れる。 |
| 2026年3月15日 | 活動再開を正式発表 | 東京ヤクルトスワローズが今シーズンからの活動再開を発表。 |
| 2026年3月31日 | 神宮開幕戦で復帰 | 広島戦でグラウンドに登場。選手や池山隆寛監督と交流。 |
| 2026年7月27日 | オールスター前日イベント | NPBの出演者一覧に、つば九郎とPassionが掲載された。 |
| 2026年7月29日 | オールスター第2戦・富山 | 富山市民球場でつば九郎の姿が映像に記録された。 |
この年表から分かるのは、2025年の活動休止と2026年の活動再開が、球団の継承方針によってつながっていることだ。
特に2025年7月24日の大西と坂本の行動は、球団の公式発表とは別の形で、選手たちがつば九郎を大切にしていたことを示す出来事だった。
【SNSの評判と感動エピソード】なぜ2025年のぬいぐるみが記憶に残ったのか
「泣ける」「胸が熱くなる」という反響2025年7月24日の出来事について、日刊スポーツはSNS上の反応も報じている。
特に目立ったのは、他球団の選手たちがつば九郎を大切に扱っていることへの感動だった。坂本がぬいぐるみをベンチに迎え入れた行動に対しても、感謝や喜びを示す反応が相次いだという。
「泣ける」「胸が熱くなる」といった反応は、単にマスコットがかわいらしかったという話ではない。活動休止の背景を知っていたファンにとって、ベンチに置かれたぬいぐるみは、つば九郎が球団や選手たちから忘れられていないことを感じさせる存在だった。
2026年の復帰は、2025年の出来事をどう変えたのか2025年のオールスターで印象的だったのは、つば九郎が不在でも、その存在が球宴の舞台に持ち込まれたことだった。
一方、2026年には活動が再開し、富山で他球団のマスコットや監督たちと交流する姿が記録された。ファンにとっては、前年のぬいぐるみの記憶と、復帰後の実際の姿が重なる特別な場面になった。
この変化は、つば九郎というキャラクターが、特定の試合に出演するだけの存在ではないことを示している。長い時間をかけて選手、球団スタッフ、ファンとの関係を築いてきたからこそ、活動休止中にも存在感が失われなかった。
ネット上の情報で注意したい3つの誤解1つ目は、2025年のオールスターに本人が出演したという誤解。実際には活動休止中であり、大西が持参したのはぬいぐるみだった。2025年と2026年の出演形態を混同しないことが大切だ。
2つ目は、2026年の活動再開を、以前の担当スタッフ本人の復帰と解釈すること。球団が公表したのは、つば九郎というマスコットの活動再開と歴史の継承である。担当者の詳細を推測で断定するのは適切ではない。
3つ目は、2025年の大西・坂本のエピソードと2026年の富山での出演を、同じ出来事として扱うこと。大西と坂本のぬいぐるみの場面は2025年の横浜での出来事であり、2026年の富山では活動再開後のつば九郎が登場している。
この3点を区別すると、オールスターにおけるつば九郎の歩みを正確に理解できる。
【プロの結論】つば九郎のオールスター出演が示したプロ野球マスコットの価値
つば九郎の2025年と2026年のオールスター出演を比較すると、プロ野球のマスコットが果たしている役割の大きさが見えてくる。
通常、プロ野球の話題は選手の成績、勝敗、タイトル争いを中心に展開する。しかし、オールスターゲームのように球団の垣根が取り払われるイベントでは、マスコットもまた、ファンをつなぐ重要な存在となる。
2025年の大西広樹と坂本誠志郎の行動は、つば九郎がヤクルトだけのマスコットではなく、他球団の選手からも親しまれていたことを示した。
そして2026年、活動再開後のつば九郎が富山の球宴に戻ったことで、その存在は再び選手やファンの前に姿を見せた。
ここで注目したいのは、キャラクターの継承と、キャラクターを支えてきた人への敬意は、別々に考えられるものではないということだ。球団が31年間の歴史を大切にすると表明したことには、長年の活動を支えたスタッフへの感謝と、ファンとの関係を未来へ引き継ぐ意味が込められている。
2025年のぬいぐるみは活動休止中のつば九郎の存在をつなぐ象徴となり、2026年の復帰はその歴史が続いていることを示した。
この2つの出来事を比較することが、つば九郎のオールスター出演を理解するうえで最も重要な視点である。
【よくある質問】つば九郎のオールスター出演に関するFAQ
Q1:つば九郎は2025年のオールスターに出演しましたか?
A1:本人は活動休止中だったため出演していません。ただし、2025年7月24日の第2戦でヤクルトの大西広樹がぬいぐるみを抱えて登場し、阪神の坂本誠志郎が全セのベンチに迎え入れました。
Q2:つば九郎は2026年のオールスターに出演しましたか?
A2:はい。2026年7月29日のマイナビオールスターゲーム第2戦が開催された富山市民球場で姿が確認されています。活動再開後の出演であり、他球団の監督やマスコットとの交流も映像に記録されています。
Q3:つば九郎の活動休止の理由は何ですか?
A3:2025年2月6日に体調不良を理由とする出演見合わせが発表され、2月19日に、これまでつば九郎を支えてきた社員スタッフの死去が公表されました。その後、球団は活動休止を発表しました。
Q4:つば九郎はいつ活動を再開しましたか?
A4:2026年3月15日に球団が活動再開を正式発表し、3月31日の神宮での広島戦でファンの前に登場しました。
Q5:2025年のオールスターでぬいぐるみを持っていた選手は誰ですか?
A5:東京ヤクルトスワローズの大西広樹投手です。リリーフカーでつば九郎のぬいぐるみを持って登場し、阪神の坂本誠志郎捕手がベンチに迎え入れました。
Q6:2026年のオールスターはどこで開催されましたか?
A6:第1戦は7月28日に東京ドーム、第2戦は7月29日に富山市民球場(アルペンスタジアム)で開催されました。
つば九郎とオールスターの関係は、2025年と2026年で大きく変化した。
2025年7月24日、大西広樹がぬいぐるみを抱えて登場し、阪神の坂本誠志郎がベンチに迎え入れた場面は、活動休止中のつば九郎を他球団の選手も大切にしていることを示した印象的な出来事だった。
その後、2026年3月31日に神宮で活動を再開。7月29日の富山市民球場でのマイナビオールスターゲームにも登場し、再び球界の仲間たちと同じ舞台に立った。
2025年のぬいぐるみと2026年の復帰。この2つの出来事は、つば九郎が長年かけて築いてきた球団とファン、そしてプロ野球全体とのつながりを象徴している。
2026年11月現在、つば九郎は東京ヤクルトスワローズのマスコットとして活動を再開している。これからも球場やイベントでどのような姿を見せるのか。長年愛されてきたキャラクターの新たな歩みに注目したい。