本作は、フジテレビ系「木曜劇場」枠で放送されたオリジナルのテレビドラマです。舞台となるのは広告代理店「東邦広告」。出産前は第一線で活躍していたクリエイティブディレクターが、育児休暇から戻った途端、営業開発部の部長に任命されるところから物語が動き出します。
単純な出世物語ではありません。専門職として築いたキャリアを失う不安、部下との信頼関係、会社組織の理不尽さ、育児と仕事の時間配分、そして夫婦間のすれ違いが重なります。
2026年は放送から10年に当たります。働く女性のキャリア形成や育児休業後の配置転換というテーマは、現在の職場環境を考えるうえでも読み直す余地があります。
| 項目 | 作品情報 |
|---|---|
| 作品名 | 営業部長 吉良奈津子 |
| 主演 | 松嶋菜々子 |
| 放送局 | フジテレビ系 |
| 放送開始 | 2016年7月21日 |
| 最終回 | 2016年9月22日 |
| 話数 | 全10話 |
| 放送枠 | 木曜劇場・22時台 |
| 脚本 | 井上由美子 |
| 演出 | 河毛俊作、西浦正記、石井祐介 |
| 音楽 | 住友紀人 |
| 主題歌 | 山下達郎「CHEER UP! THE SUMMER」 |
| 制作 | フジテレビ |
フジテレビの番組公式情報には、全10話の放送履歴、出演者、スタッフが掲載されています。最終回は2016年9月22日放送の第10話「誇りをかけた運命の戦い!ついに決着!」でした。
【あらすじ】育休から復職した奈津子を待っていた予想外の異動

主人公の吉良奈津子(松嶋菜々子)は、広告代理店・東邦広告で実績を残してきた敏腕クリエイティブディレクターです。
結婚と出産を経て、3年ぶりに職場へ復帰します。ところが、以前のクリエイティブ局に戻ることはできませんでした。会社から命じられたのは、営業開発部の部長という、それまでの経験とは大きく異なるポジションです。
加えて、かつて奈津子のアシスタントだった高木啓介(松田龍平)は、すでにクリエイティブディレクターとして活躍していました。自分が育てた後輩がかつてのポジションで仕事をしているという現実は、奈津子にとって大きなショックです。
配属された営業開発部も問題だらけでした。副部長の米田利雄(板尾創路)をはじめ、個性も仕事への姿勢も異なる社員たちが集まり、部署の業績は低迷。第1話では、半期の営業ノルマに対して達成率がわずか1割にも届いていない状況が描かれます。
個性的な部下たちと営業開発部の立て直し奈津子は、経験のない営業という仕事に戸惑いながらも、部下たちと向き合い始めます。
最初は自分のやり方を押し通そうとしますが、広告制作と営業では求められる能力が違います。優れた企画を考えるだけでは仕事は成立せず、顧客との関係構築、予算、社内調整、契約獲得まで責任を負わなければなりません。
奈津子は、過去に築いた人脈や広告制作の経験を生かしながら、部員それぞれの長所を見つけていきます。最初は反発していた社員たちも、少しずつ奈津子の仕事への姿勢を認めるようになります。
物語の前半では、個々の営業案件を通じて部署の問題が浮かび上がり、中盤以降は会社全体の不正や営業開発部の廃部問題へと展開。単なる職場の人間関係を超えた企業ドラマになっていきます。
家庭では夫・浩太郎との関係にも亀裂仕事と同じように、奈津子の家庭も順調ではありません。
夫の小山浩太郎(原田泰造)は、奈津子の仕事復帰を支える立場にいますが、夫婦の間には育児や家事をめぐる考え方の違いが生まれます。
加えて、ベビーシッターの坂部深雪(伊藤歩)の存在が家庭に影を落とします。深雪と浩太郎の距離が近づき、奈津子は仕事だけでなく夫婦関係でも大きな問題に直面することになります。
職場では部長として部下を守らなければならず、家庭では母親として子どもを守らなければならない。奈津子が抱える二つの責任が、物語を通じて衝突していきます。
【キャスト・相関図】松嶋菜々子、松田龍平、原田泰造らの人物関係
本作のキャストは、主演の松嶋菜々子を中心に、実力派俳優と個性豊かな出演者がそろっています。人物関係を理解すると、職場と家庭の二つの物語がどのようにつながっているかが分かります。
主要人物と出演者の関係一覧このほか、社長役のでんでん、太刀川冴子役の芦名星、大泉智彦役の水上剣星らも物語に関わります。出演者と主要な役柄はフジテレビの公式番組情報および各話のあらすじで確認できます。
高木啓介と奈津子は恋愛関係になる?高木啓介は奈津子にとって、かつての部下であり、仕事の能力を認めている後輩です。奈津子が新しい部署で苦戦するなか、高木は仕事面で重要な存在になります。
二人の間には強い信頼関係があり、家庭問題に直面した奈津子を高木が気遣う場面もあります。しかし、物語の中心は恋愛関係の成立ではなく、仕事上の信頼と互いのキャリアを尊重する関係です。
最終回では高木自身も新しい進路を選択します。奈津子にとって彼は、かつての部下という立場を超えて、自分の仕事への誇りを思い出させる重要な人物です。
【営業開発部の廃部問題】ノルマ30億円とシティドリンクのコンペの経緯
本作の職場ドラマで特に重要なのが、営業開発部の廃部問題です。
奈津子が任された部署は、当初から会社内で十分な評価を得ていませんでした。業績が低迷しているうえ、部員たちの士気も低く、組織としての存在価値を問われていたのです。
第7話で突然告げられた営業開発部の廃部2016年9月1日放送の第7話では、営業開発部の廃部が正式に告げられます。
奈津子は、成果を出すためにもう少し時間が必要だと訴えますが、会社側は簡単には受け入れません。営業開発部は存続の危機に追い込まれます。
この場面で重要なのは、単に売上が不足しているという問題だけではありません。会社の経営方針や組織内の力関係が、現場で働く社員たちの運命を左右している点です。
第8話で提示された30億円のノルマ2016年9月8日放送の第8話では、奈津子が斎藤良一に廃部撤回を直談判します。
斎藤が提示した条件は、1か月以内に30億円のノルマを達成すること。この条件をクリアできれば、社長に廃部撤回を進言すると約束します。
そこで営業開発部が目を付けたのが、飲料大手シティドリンクの広告案件でした。CMと雑誌広告を獲得できれば、100億円規模の仕事につながる可能性があります。
ただし、第二営業部も同じコンペへの参加を表明していました。社内の別部署と競争しなければならないという難題が加わります。
会社の不正問題と一条達哉の存在物語後半では、営業開発部の廃部問題の裏側に、会社の不正取引が関わっていることが明らかになります。
ここで重要な役割を担うのがDAIGO演じる一条達哉です。
一条は序盤では周囲と距離を置き、奈津子たちにも本心を見せない人物として描かれます。しかし、終盤では会社の不正をめぐる証言者として登場し、物語の真相解明に関わります。
一方、斎藤常務の行動にも別の意図がありました。奈津子を営業開発部長に任命した背景には、会社の不正を明らかにする狙いがあったのです。
つまり、営業開発部の廃部問題は、単純な業績不振だけで片付けられる話ではありませんでした。会社の経営上層部が抱える問題と、現場で働く人たちの立場が交差する展開へと発展します。
【最終回ネタバレ】営業部長・吉良奈津子の結末は?夫婦関係と会社の行方
最終回は2016年9月22日放送の第10話です。タイトルは「誇りをかけた運命の戦い!ついに決着!」。
物語の大きな決着は、営業開発部の存続、東邦広告の不正問題、奈津子と浩太郎の夫婦関係という3つの軸で描かれます。
1.奈津子は浩太郎と向き合い、復縁の条件を伝える別居状態にあった奈津子と浩太郎は、ついに今後の夫婦関係について話し合います。
浩太郎は坂部深雪との件について説明し、奈津子に謝罪します。
ただし、奈津子は夫の行動をすぐに忘れることはできません。深雪との関係によって傷ついた気持ちは、謝罪だけで簡単に消えるものではなかったからです。
奈津子が示したのは、すぐに以前と同じ夫婦関係へ戻るのではなく、心から笑える日が来るまで時間が必要だという条件でした。浩太郎はその条件を受け入れます。
この展開は、夫婦関係の修復を単純な仲直りとして描いていない点が印象的です。裏切られた側の気持ちを尊重し、信頼を取り戻すには時間が必要だという現実的な結末になっています。
2.奈津子はコンペを部下に任せ、取締役会へ向かうシティドリンクのコンペ当日、東邦広告では臨時の取締役会が開かれます。議題には、アメリカ企業との合併問題がありました。
奈津子は営業開発部の部員たちにコンペを任せ、自分は会社の取締役会へ向かう決断をします。
これは物語序盤の奈津子とは大きく異なる行動です。最初の奈津子は、自分が中心になって仕事を進めるタイプでした。しかし最終回では、部員たちの能力と努力を信じ、彼らに大切な仕事を任せます。
部長として自分が何をすべきなのか。その答えが、部下を信頼して任せるという行動に表れています。
3.営業開発部がシティドリンクのコンペに勝利営業開発部は、厳しい状況のなかで準備してきたプレゼンテーションを成功させます。
そして、ついにシティドリンクのコンペに勝利します。
この案件によって、今後3年間で100億円規模の仕事が東邦広告に入る見込みとなりました。
奈津子は、この実績を会社の合併問題と結び付け、営業開発部が会社にとって必要な存在であることを訴えます。
当初は社内で評価されず、廃部を宣告された部署が、大型案件を獲得するまでに成長したのです。
4.会社の30億円の不正取引が明らかになるコンペの勝利と並行して、東邦広告の経営上層部が抱えていた不正問題も決着します。
斎藤常務は、社長が隠そうとしていた30億円規模の不正取引を明らかにするべきだと主張します。
ここで登場するのが一条達哉です。一条は不正問題に関する証言者となり、会社の問題を明るみに出す重要な役割を担います。
最終的には社長への不信任案が提示され、社長は辞任に追い込まれます。
奈津子が営業開発部の存続を懸けて戦っていた裏側では、会社そのものの再出発も必要とされていました。部署の勝利だけでなく、企業の不正を正すという展開が、最終回のもう一つの決着です。
5.奈津子は退職届を提出するが、部下たちの言葉で考えを変える会社の問題が解決した後、奈津子は斎藤に退職届を提出します。
仕事でも家庭でも苦しい経験を重ねてきた奈津子は、自分の役割を終えたと考えたの可能性があります。
ところが、営業開発部の部員たちは奈津子を必要としていました。彼らは奈津子への感謝とメッセージを収録したDVDを用意します。
そこに込められていたのは、奈津子と一緒に働きたいという部員たちの気持ちでした。
その映像を見た奈津子は涙を流します。浩太郎も奈津子の復職を後押しし、最終的に奈津子は辞表を撤回。再び営業開発部の部長として働くことを選びます。
この結末によって、奈津子は会社から与えられた肩書きではなく、仲間との信頼によって自分の居場所を見つけたことになります。
6.高木啓介も新しいキャリアへ進む高木も最終回で新たな選択をします。
これまで東邦広告でクリエイティブディレクターとして活躍してきた高木は、会社を離れ、フリーとして海外で修業する道を選びます。
奈津子は高木の決断を応援します。二人はそれぞれの場所で新しい仕事に挑戦することになります。
最終回は、奈津子が営業開発部に戻るだけでなく、高木も自分の未来を選ぶという形で締めくくられます。
最終回の結末を一覧で整理| 注目ポイント | 最終的な結末 |
|---|---|
| 営業開発部 | シティドリンクのコンペに勝利 |
| 大型案件 | 今後3年間で100億円規模の仕事を獲得する見込み |
| 会社の不正 | 30億円規模の不正取引が明らかになる |
| 東邦広告の社長 | 不信任案により辞任 |
| 吉良奈津子 | 退職届を撤回し、営業開発部長に復帰 |
| 小山浩太郎 | 奈津子と時間をかけて関係を再構築する |
| 高木啓介 | フリーとして海外で修業する道を選択 |
なお、奈津子と浩太郎は最終回で離婚するわけではありません。かといって、すべてが以前の状態に戻ったわけでもありません。奈津子が心の傷を抱えながらも、時間をかけて夫婦関係を再構築する道を選んだことが、家庭に関する最終的な結末です。
【主題歌・脚本・視聴率】作品の評判と見どころを検証
主題歌は山下達郎の「CHEER UP! THE SUMMER」本作の主題歌は、山下達郎の「CHEER UP! THE SUMMER」です。
2016年9月14日に発売されたシングルで、ドラマのために書き下ろされました。ワーナーミュージック・ジャパンの公式発表によると、山下達郎がシングルを発売するのは前作から約3年ぶりでした。
また、山下達郎と松嶋菜々子の組み合わせには、1996年のNHK連続テレビ小説「ひまわり」以来、約20年ぶりという背景もあります。同作も井上由美子が脚本を担当していました。
つまり、本作は主演俳優、脚本家、主題歌アーティストの過去の仕事ともつながる作品だったのです。
「CHEER UP! THE SUMMER」は、明るく爽やかなサウンドが特徴のサマーチューンです。困難に直面しても前を向こうとする奈津子の姿と、楽曲の持つ前向きな雰囲気が重なっています。
脚本を担当した井上由美子の特徴脚本は井上由美子です。
井上由美子は、人間関係や仕事上の葛藤を物語の軸に据え、登場人物の選択を通して社会的な問題を描く脚本家です。
本作では、育児休暇からの復帰という個人的な問題を出発点にしながら、職場での配置転換、女性管理職の責任、組織内の不正、夫婦間の信頼という複数のテーマを展開しています。
特に注目したいのは、奈津子が単純に仕事と家庭を両立させて成功するだけの人物ではないことです。仕事での失敗や家庭での傷つきを経験し、自分が何を大切にしたいのかを問い直していきます。
視聴率は平均約7%、最終回は6.9%視聴率については、ビデオリサーチ調べの関東地区・世帯視聴率として報道された数字が参考になります。
| 話数 | 放送日 | 視聴率 |
|---|---|---|
| 第1話 | 7月21日 | 10.2% |
| 第2話 | 7月28日 | 7.7% |
| 第3話 | 8月4日 | 6.8% |
| 第4話 | 8月11日 | 6.4% |
| 第5話 | 8月18日 | 5.2% |
| 第6話 | 8月25日 | 6.7% |
| 第7話 | 9月1日 | 5.9% |
| 第8話 | 9月8日 | 7.1% |
| 第9話 | 9月15日 | 7.2% |
| 第10話 | 9月22日 | 6.9% |
初回は10.2%でしたが、第5話では5.2%まで低下。その後、第8話と第9話では7%台に回復し、最終回は6.9%で終了しました。
平均視聴率は集計方法によって多少の違いがありますが、おおむね7.0~7.1%です。最終回の6.9%は、放送翌日のMANTANWEBでも報じられています。
評判が分かれた理由は、働く母親の描写にあった本作の評価を考えるうえで、見逃せないのが働く母親の描き方です。
奈津子はキャリアを築いてきた女性であり、経済的な理由だけで仕事を続けているわけではありません。自分の能力を発揮したいという気持ちや、仕事を通じて社会とつながっていたいという思いも描かれています。
一方、ナビコンの放送後レビューでは、ベビーシッターを雇える生活水準や、奈津子が働く動機の描き込みについて、一般的な働く母親の実情との距離を指摘する批評が掲載されました。
この批評は、作品に対するすべての視聴者の意見を代表するものではありません。しかし、ドラマが描いた女性のキャリアと現実の生活との間に、受け取り方の違いが生まれたことを示す一つの視点です。
一方、仕事の専門性を失った女性が、異動先で新しい能力を身につけていく展開や、最初はまとまりのなかった部署がチームとして成長していく展開には、企業ドラマとしての面白さがあります。
【プロの結論】このドラマを評価する3つの視点本作を視聴率だけで評価するのは十分ではありません。作品の本質を理解するには、次の3点に注目する必要があります。
第一に、育休後のキャリアというテーマです。奈津子は復職したものの、元の仕事に戻ることができません。職場復帰が実現しても、キャリアが以前と同じように継続するとは限らないという問題を描いています。
第二に、管理職としての成長です。物語の最初では自分の能力を頼りにしていた奈津子が、最後には部下を信頼し、仕事を任せられるようになります。個人の成果からチームの成果へと視点が変化する点は、仕事ドラマとして重要です。
第三に、家庭問題の解決を急がない姿勢です。浩太郎の問題を謝罪だけで解決せず、奈津子が自分の気持ちを伝えることで、夫婦関係の再構築に必要な時間を描いています。
仕事と家庭の両方で完璧な成功を収める物語ではなく、失ったものと向き合いながら、新しい居場所を見つけていく物語として見ると、本作の魅力がより伝わります。
【よくある質問】営業部長・吉良奈津子に関するFAQ
Q1:営業部長 吉良奈津子は全部で何話ですか?
A1:全10話です。2016年7月21日に放送が始まり、同年9月22日に最終回を迎えました。
Q2:吉良奈津子を演じている女優は誰ですか?
A2:松嶋菜々子です。出産後に広告代理店へ復職し、営業開発部長として奮闘する主人公を演じています。
Q3:高木啓介を演じている俳優は誰ですか?
A3:松田龍平です。奈津子の元アシスタントで、クリエイティブディレクターとして活躍する後輩を演じています。
Q4:小山浩太郎を演じているのは誰ですか?
A4:原田泰造です。奈津子の夫で、ベビーシッターの坂部深雪との関係が夫婦問題に発展します。
Q5:吉良奈津子と浩太郎は最終回で離婚しますか?
A5:離婚しません。奈津子は浩太郎との関係をすぐに元通りにするのではなく、時間をかけて再構築する条件を伝えます。
Q6:営業開発部は最終回で廃部になりますか?
A6:廃部にはなりません。シティドリンクのコンペに勝利し、奈津子も退職届を撤回して営業開発部長に復帰します。
Q7:最終回で高木啓介はどうなりますか?
A7:高木は会社を離れ、フリーとして海外で修業する道を選びます。奈津子はその決断を応援します。
Q8:主題歌は誰が歌っていますか?
A8:山下達郎です。楽曲名は「CHEER UP! THE SUMMER」で、2016年9月14日にシングルとして発売されました。
Q9:脚本を担当したのは誰ですか?
A9:井上由美子です。仕事と家庭の葛藤、企業内の人間関係などを描いています。
Q10:視聴率はどのくらいでしたか?
A10:平均は約7%です。初回は10.2%、最終回は6.9%でした。いずれも関東地区の世帯視聴率です。
「営業部長 吉良奈津子」は、2016年7月21日から9月22日まで放送された、松嶋菜々子主演の全10話のドラマです。
育児休暇から復職した吉良奈津子が、予想外の営業部長という立場に置かれ、業績不振の部署を立て直していく姿が描かれました。
松田龍平演じる高木啓介、原田泰造演じる小山浩太郎、DAIGO演じる一条達哉など、主要人物それぞれの立場や思惑が物語を動かします。
最終回では、シティドリンクのコンペに勝利し、東邦広告の不正問題も決着。奈津子は一度提出した退職届を撤回し、営業開発部長として再出発します。浩太郎との関係も、時間をかけて修復する道が示されました。
仕事と家庭の両立をめぐる悩み、キャリアの再構築、職場での信頼関係というテーマは、放送から10年が経過した2026年にも考えさせられるものがあります。
華やかな広告業界を舞台にしながら、描かれているのは、自分の居場所を失った人がもう一度立ち上がるまでの物語です。松嶋菜々子の主演作としてだけでなく、働く女性のキャリアと家族のあり方を描いた作品として振り返る価値があります。