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【ダブル主演の背景】矢本悠馬とゆいPが連続ドラマ初主演に抜てきされた理由

朝倉 仁 朝倉 仁 • 更新: • 公開: • 読了約 12 分
目次

『ブスと野獣』が注目された大きな理由の一つが、矢本悠馬とゆいPという異なる分野で活動する2人をダブル主演に起用したことです。

矢本悠馬にとって初めての連続ドラマ主演

矢本悠馬は、子役として俳優活動を始め、映画やテレビドラマへの出演を重ねてきた俳優です。

2014年には『ごめんね青春!』などの作品に出演。若手俳優として経験を積んでいた時期に、2015年の『ブスと野獣』で初めて連続ドラマの主演を務めました。

本作で演じた中田健太は、理屈っぽく、自分の恋愛には自信がない大学生です。恋愛に対して不器用な一方、ディベートでは頭の回転が速いというギャップがあります。

矢本の持ち味であるコミカルな表現と、人物の情けなさや弱さを自然に見せる演技が、健太というキャラクターに生かされています。

後年のインタビューでも、矢本は本作を初主演作として振り返り、役者としての成長を実感した作品の一つに挙げています。

ゆいPはドラマ初出演で主演という異例の抜てき

ゆいPにとっても、本作は大きな転機でした。

当時、お笑いコンビ「おかずクラブ」としてテレビ出演を重ねていたゆいPは、俳優として連続ドラマの主演に抜てきされました。

注目すべきなのは、その起用につながった経緯です。

2015年7月18日付のマイナビニュースによると、プロデューサーが別の番組でゆいPの即興芝居を見たことが、出演オファーにつながりました。

つまり、単に人気芸人を話題性だけで起用したのではなく、バラエティー番組で見せた芝居の表現力が評価されたことが、キャスティングのきっかけだったのです。

ゆいP本人も、オファーを受けたことに驚いたと当時の取材で語っています。

また、演じる篠原幸恵については、自身に近い部分があると感じた一方、イケメン好きという点が違うとユーモアを交えて説明していました。

なぜ2人のダブル主演だったのか

2人の起用には、作品の構成そのものが関係しています。

健太と幸恵は、性格も恋愛へのアプローチも異なります。しかし、外見へのコンプレックスを抱き、理想の恋人を追い求めるという共通点があります。

そのため、どちらか一方を中心にするよりも、2人の視点を並行して描くことで、恋愛の失敗や成長を対照的に見せられます。

加えて、俳優の矢本悠馬と芸人のゆいPという組み合わせは、従来の恋愛ドラマとは異なるテンポや笑いを生み出す可能性を持っていました。

ここに本作のキャスティング上の特徴があります。話題性と演技力、そして物語上の相性を組み合わせたダブル主演だったと考えられます。

【撮影・制作背景】フジテレビが目指した「パンクなラブコメ」

ブスと野獣

『ブスと野獣』は、既存の漫画や小説をそのまま映像化した作品ではなく、オリジナルドラマとして制作されました。

フジテレビ公式の番組情報には、脚本や演出、プロデュース、キャラクター監修などの制作スタッフが記載されています。

制作スタッフと作品を支えたクリエイター

- プロデュース: 池田拓也
- 脚本: 坂本絵美、村井真也
- 演出: 加藤裕将、高野舞
- キャラクター監修: モリタイシ
- 制作: フジテレビドラマ制作センター

特に注目したいのが、漫画家のモリタイシがキャラクター監修に参加していることです。

マイナビニュースの2015年7月18日付の記事では、オリジナルドラマとしては珍しい取り組みとして、人気漫画家と一緒にキャラクターを作ったことが紹介されています。

実写ドラマでありながら、漫画的な個性を持った登場人物を生み出す制作アプローチが採用されていました。

池田拓也プロデューサーが掲げた企画の方向性

当時のマイナビニュースの記事では、池田拓也プロデューサーが作品の制作意図について説明しています。

「誰もがどこか共感できて、ひとごとに思えない、等身大以下な不器用な恋愛」

これは、主人公たちを完璧な恋愛の成功者として描くのではなく、失敗や勘違いを繰り返す人物として描こうとした意図を表しています。

プロデューサーは、矢本悠馬のコミカルな演技と、ゆいPのバラエティーでの存在感にも期待を寄せていました。

また、作品が目指した世界観を「パンクなラブコメ」と表現しています。一般的な恋愛ドラマの美しい恋愛描写だけに頼らず、少し無謀で、勢いのある恋愛を描こうとした姿勢が伝わります。

主題歌はサンボマスター「時間をとめるラブソング」


主題歌:時間をとめるラブソング

アーティスト:

ロックバンドのサンボマスターが担当。作品のエネルギッシュな恋愛描写を音楽面から支えました。

ナレーションを担当したのは、ウーマンラッシュアワーの村本大輔です。

キャストだけでなく、音楽やナレーションにもお笑いとロックの要素を取り入れた点は、本作の独自性を形作る要素でした。

【最終回ネタバレ】健太と幸恵の恋はどんな結末を迎えた?

最終回の内容を含みます

最終回となる第8話は、2015年9月19日放送「最高の結末!」です。

物語の終盤では、健太と幸恵が、それまで自分たちの中で否定してきた互いへの恋愛感情を自覚する展開になります。

幸恵は颯佑に別れを告げる

幸恵は、それまで憧れていた北原颯佑を校舎裏に呼び出します。

そして、自分には好きな人がいると伝え、別れを切り出します。

颯佑は幸恵の気持ちを受け止めますが、以前から約束していた4人での花火大会には一緒に行くことになります。

健太も梓との関係に向き合う

一方、健太も上条梓に別れを告げようと決意します。

しかし、目の前で無邪気に笑う梓を見ていると、なかなか言い出せません。

花火大会では、幸恵が颯佑と過ごす姿を見て健太が複雑な気持ちになり、幸恵もまた、健太と梓の仲のよさを見て切なさを募らせます。

最後は、健太と梓が喫茶店へ移動し、次のデートの約束をしようとする梓に対して、健太がついに口を開く場面へ進みます。

最終回で描かれた本当のテーマ

この最終回で重要なのは、健太と幸恵が最初に望んでいた恋愛と、実際に心を動かされる相手との違いです。

2人は当初、美男美女と付き合うことを目標にしていました。

しかし、恋愛を通じて互いの性格や弱さを知り、気を使わずに一緒にいられる相手の存在に気づいていきます。

最終回の公式あらすじでも、互いへの恋愛感情の自覚と、これまでの恋愛関係を見直す様子が中心に描かれています。

タイトルの「最高の結末!」という疑問符も含め、単純に理想の相手と結ばれるだけではない恋愛の変化が、この作品の見どころです。

【プロの結論】『ブスと野獣』を今見ても楽しめる3つのポイント

2015年の放送から11年が経過した2026年現在、改めて本作を振り返ると、単なる深夜の恋愛コメディー以上の特徴が見えてきます。

1. 主人公2人の不器用さが物語を動かしている

健太と幸恵は、恋愛に慣れていないからこそ、失敗を繰り返します。

しかし、その失敗が物語の笑いを生み、同時に視聴者が主人公たちに親しみを感じる理由にもなっています。

完璧な人物ではなく、欠点を抱えた人物を主人公に据えたことが作品の魅力です。

2. 矢本悠馬とゆいPのキャリアを振り返るうえで重要な作品

矢本悠馬にとっては連続ドラマ初主演、ゆいPにとってはドラマ初出演での主演という、双方にとって大きな挑戦でした。

特に、バラエティーで活躍する芸人が、連続ドラマの中心人物を演じるというキャスティングは、当時の企画としても個性的でした。

後年のキャリアを知ったうえで見直すと、2人がそれぞれ異なる表現力を発揮している点も興味深いところです。

3. 外見だけで相手を選ぶことへの問いかけ

本作は、外見にこだわる主人公たちの姿をコミカルに描いています。

しかし、物語が進むにつれて、見た目の理想と実際の相性が必ずしも一致しないことが示されます。

このテーマは、2015年当時の恋愛コメディーとしてだけでなく、2026年に作品を見返す際にも考えさせられるポイントです。

こんな人におすすめ

- 矢本悠馬の初主演作を見てみたい人
- ゆいPのドラマ出演作や俳優としての表現に興味がある人
- 成田凌や逢沢りなの初期出演作を振り返りたい人
- 笑いと恋愛の両方を楽しめる作品を探している人
- 2010年代のフジテレビ深夜ドラマが好きな人

一方、シリアスな恋愛劇や現実的な恋愛心理を中心にした作品を求める人には、少し誇張されたコメディー表現が好みと合わない可能性もあります。

【よくある質問】『ブスと野獣』に関するFAQ

Q1:ドラマ『ブスと野獣』の放送期間はいつからいつまでですか?

A1:2015年8月2日から9月19日までです。フジテレビ系の土ドラ枠で全8話が放送されました。初回は8月1日深夜の予定から30分繰り下がり、実際には8月2日午前0時10分に始まりました。

Q2:『ブスと野獣』の主演キャストは誰ですか?

A2:矢本悠馬と、お笑いコンビ「おかずクラブ」のゆいPです。矢本悠馬が中田健太役、ゆいPが篠原幸恵役を担当しました。2人とも連続ドラマ初主演です。

Q3:ゆいPが『ブスと野獣』に起用された理由は何ですか?

A3:プロデューサーが別の番組でゆいPの即興芝居を見たことがきっかけです。その芝居がオファーにつながり、ドラマ初出演で主演を務めることになりました。

Q4:『ブスと野獣』の最終回は何話ですか?

A4:第8話が最終回です。2015年9月19日に放送され、「最高の結末!」というサブタイトルが付けられました。

Q5:『ブスと野獣』の主題歌は何ですか?

A5:サンボマスターの「時間をとめるラブソング」です。ナレーションはウーマンラッシュアワーの村本大輔が担当しました。

Q6:2026年現在、『ブスと野獣』を視聴できますか?

A6:フジテレビの公式番組ページには、FODで過去の放送回を配信中との案内が掲載されています。ただし、配信対象や視聴条件は変更される場合があるため、実際に視聴する際はFODの作品ページで最新状況を確認してください。

『ブスと野獣』は、2015年8月2日から9月19日までフジテレビ系の土ドラ枠で放送された全8話のラブコメディーです。

矢本悠馬とゆいPがダブル主演を務め、2人にとって連続ドラマ初主演となりました。

特に、ゆいPの起用はプロデューサーが別番組で見た即興芝居がきっかけという、興味深い経緯を持っています。

作品の制作面では、池田拓也プロデューサーを中心に、坂本絵美・村井真也による脚本、モリタイシによるキャラクター監修など、個性的なスタッフが参加しました。

そして物語の中心にあるのは、外見への憧れから始まった恋愛が、互いの人間性を知ることで変化していく過程です。

2026年に本作を振り返るなら、単に懐かしい2015年のドラマとしてではなく、矢本悠馬とゆいPのキャリアの転換点、そして不器用な人間同士の恋愛を描いたオリジナル作品として見ると、また違った面白さを発見できます。

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トレンドリサーチャー 朝倉 仁
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