『西遊記〜はじまりのはじまり〜』は、チャウ・シンチー(周星馳)が監督・脚本・製作を手がけた2013年の中国・香港合作映画だ。誰もが知る『西遊記』を大胆に再構築し、後に三蔵法師となる若き玄奘と、孫悟空をはじめとする妖怪たちとの出会いを、アクション、コメディ、恋愛を交えて描いている。
日本では2014年11月21日に劇場公開された。日本語吹き替え版には斎藤工、貫地谷しほり、山寺宏一、神谷浩史、野沢雅子ら豪華キャストが参加。加えて、エンディングで流れる刑事ドラマ『Gメン'75』のオープニングテーマも、作品を象徴する意外な見どころになっている。2026年現在も、チャウ・シンチー流の破天荒な『西遊記』として独自の存在感を持つ作品だ。
【あらすじ】西遊記はじまりのはじまりは玄奘と孫悟空の出会いを描く前日譚

物語の舞台は、妖怪が人間を襲い、人々の暮らしを脅かしている世界。主人公の玄奘(ウェン・ジャン)は、妖怪の悪を力でねじ伏せるのではなく、彼らの心に残る善を呼び覚まそうとする若き妖怪ハンターだ。
玄奘が信じているのは、人間と妖怪が共存できる可能性である。その信念を実践するため、彼は「わらべ唄三百首」を手がかりに妖怪退治へ向かう。しかし、理想と現実はなかなか一致しない。水辺に現れる恐ろしい魚の妖怪をはじめ、さまざまな妖怪との遭遇で玄奘は何度も苦境に立たされる。
段との出会いが玄奘の運命を変えるそんな玄奘の前に現れるのが、スー・チー演じる女性妖怪ハンターの段だ。彼女は玄奘とは対照的に、実戦的で荒々しい方法を使って妖怪を退治する。腕っぷしが強く、行動力も抜群。玄奘の理想主義的な考え方には戸惑いながらも、次第に彼に惹かれていく。
段は原作小説『西遊記』には登場しない映画オリジナルのキャラクターだ。彼女の存在によって、本作には妖怪退治だけではない恋愛ドラマが加わっている。
玄奘は豚の妖怪にも立ち向かうが、思うように退治できない。そこで師匠から示されたのが、五指山の下に封じられた妖怪の大王・孫悟空の存在だった。
孫悟空との出会い、そして三蔵法師の誕生へ玄奘は五指山へ向かい、ついに孫悟空と対面する。しかし、そこで待っていたのは、誰もが想像するような陽気で正義感の強い孫悟空ではない。長い幽閉生活を経た彼は、底知れない力と恐ろしい本性を持つ存在として描かれている。
玄奘は孫悟空との対決を通じて、自分が信じてきた善悪の考え方を根本から問い直すことになる。妖怪を単純に敵として排除するのではなく、罪や苦しみを抱えた存在として向き合うことができるのか。その問いが物語の中心にある。
やがて玄奘は、孫悟空をはじめとする妖怪たちを弟子として受け入れる道を選ぶ。そして、罪を償い、人々を救うために天竺を目指す旅が始まる。これこそが、後世に語り継がれる三蔵法師と孫悟空たちの旅の始まりなのだ。
日活の作品紹介やKINENOTEのあらすじでも、玄奘が妖怪と向き合いながら成長し、敵だった存在を弟子として迎える展開が紹介されている。
【キャスト・声優一覧】斎藤工、山寺宏一、神谷浩史、野沢雅子らが集結
『西遊記〜はじまりのはじまり〜』の魅力の一つが、オリジナル版の個性的な俳優陣と、日本語吹き替え版の豪華な出演者だ。
オリジナル版では、玄奘をウェン・ジャン、段をスー・チー、孫悟空をホアン・ボー、空虚王子をショウ・ルオが演じている。日本語版では、俳優、人気声優、お笑い芸人がそれぞれのキャラクターに声を吹き込んだ。
主要キャストと日本語吹き替えの対応表| キャラクター | オリジナル版の俳優 | 日本語吹き替え | 役柄・見どころ |
|---|---|---|---|
| 玄奘(三蔵法師) | ウェン・ジャン | 斎藤工 | 善の心を信じる若き妖怪ハンター |
| 段 | スー・チー | 貫地谷しほり | 玄奘に惹かれる女性妖怪ハンター |
| 孫悟空 | ホアン・ボー | 山寺宏一 | 五指山に封じられた妖怪の大王 |
| 空虚王子 | ショウ・ルオ | 神谷浩史 | 虚弱体質ながら剣の腕に優れた妖怪ハンター |
| 師匠 | 程思寒 | 茶風林 | 玄奘を導く師匠 |
| 足じぃ | チャン・チャオリー | 羽佐間道夫 | 足を自在に巨大化させる妖怪ハンター |
| チビ助 | クリッシー・チャウのチームメンバー | 田中真弓 | 段の仲間 |
| スーメイ | クリッシー・チャウ | 桜 稲垣早希 | 段の恋愛相談に関わる女性 |
| 花おばさん | オリジナル版出演者 | 野沢雅子 | 空虚王子に関わる個性的なキャラクター |
| 猪八戒 | チェン・ビンキャン | 近藤春菜 | 吹き替え版のイメージキャスト |
| 沙悟浄 | リー・ションチン | 箕輪はるか | 吹き替え版のイメージキャスト |
主要キャスト以外にも、実力派の声優が多数参加している。吹替キングダムに掲載されている出演者を中心に、確認できる名前をまとめると次のとおりだ。
主な吹き替え出演者:斎藤工、貫地谷しほり、山寺宏一、神谷浩史、茶風林、桜 稲垣早希、田中真弓、羽佐間道夫、野沢雅子、立木文彦。
その他の声の出演:久野美咲、後藤光祐、烏丸祐一、チョー、下山田綾華、上田燿司、河西健吾、吉田麻実、各務立基、白川万紗子、小林親弘、菅原雅芳、下妻由幸、宮本克哉。
猪八戒役の近藤春菜と沙悟浄役の箕輪はるかには意外な裏話日本語吹き替え版で話題になったのが、お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜と箕輪はるかの参加だ。
近藤春菜は猪八戒、箕輪はるかは沙悟浄のイメージキャストとして起用された。しかし、実はこの2人のキャラクターは本編でセリフを話さない。
2014年11月4日に行われた日活主催の日本語吹き替え版完成披露試写会では、2人が通常の意味での声優ではなく、イメージキャストであることが説明された。出演者本人たちも驚くという、作品らしいユーモラスな舞台裏だ。
つまり、近藤春菜と箕輪はるかの名前が吹き替えキャストとして紹介されていても、一般的なセリフの吹き替えを担当したわけではない。この点はキャスト情報を調べる際に押さえておきたい。
また、玄奘役の斎藤工と段役の貫地谷しほりは、本作が映画の吹き替え初挑戦だったことも当時の日活の発表で明らかにされている。
【エンディング曲の正体】Gメン'75のオープニングテーマが流れる理由
本作を語るうえで外せないのが、エンディングに流れる刑事ドラマ『Gメン'75』のテーマ曲だ。
中国の妖怪ファンタジー映画を見ていたはずなのに、突然、日本の往年の刑事ドラマでおなじみの音楽が流れる。この意外性は、日本の映画ファンにとっても強烈な印象を残す演出になっている。
使用された曲は菊池俊輔作曲の「Gメン'75のテーマ」使用されたのは、1975年から放送されたテレビドラマ『Gメン'75』のオープニングテーマとして知られる「Gメン'75のテーマ」。作曲は菊池俊輔が担当している。
日本コロムビアの作品情報にも同曲が収録されており、ドラマのオープニングを象徴する楽曲として知られている。
なお、本作の映画音楽そのものと混同しないことも大切だ。映画のサウンドトラックには「一生所愛」などの楽曲も収録されているが、話題になるエンディングの曲は、あの『Gメン'75』のテーマである。
なぜチャウ・シンチーは日本の刑事ドラマの曲を選んだのかこの選曲には、チャウ・シンチー自身の思い入れがあった。
2014年11月20日公開のクランクイン!のインタビューで、監督は『Gメン'75』が香港では「猛龍特警隊」というタイトルで放送されていたことに触れ、自分たちの世代にとってなじみ深い作品だったと説明している。
加えて、玄奘と3人の弟子が妖怪退治へ向かう姿が、犯罪者に立ち向かうGメンのイメージと重なったことも、選曲の理由として語った。
「だからこそ、あのテーマ曲を使ったんです」
この発言から分かるのは、単なる日本向けのサービスではなく、監督自身が作品の構造と音楽のイメージを結びつけていたということだ。
玄奘と孫悟空たちが仲間になり、これから旅立つという場面に、刑事たちが横一列に並んで歩く映像を連想させる音楽を重ねる。まじめな冒険映画の締めくくりを、シンチーらしいユーモアでひっくり返す演出なのである。
【作品評価】チャウ・シンチー監督作品ならではの笑いと異色の恋愛ドラマ
チャウ・シンチーは『少林サッカー』『カンフー・ハッスル』『ミラクル7号』『人魚姫』などで知られる香港映画界のヒットメーカーだ。
本作では監督・脚本・製作を担当。KINENOTEのスタッフ情報では、デレク・クォックも共同監督として記載されている。
従来の西遊記とは異なるキャラクター設定一般的な『西遊記』では、三蔵法師は仏門の高僧として描かれ、孫悟空はその弟子として天竺への旅を支える存在だ。
しかし、本作の玄奘はまだ三蔵法師になる前の青年であり、妖怪退治にも慣れていない。正義感は強いものの、戦闘能力では妖怪ハンターの段に及ばない場面も多い。
孫悟空も、従来の作品で親しまれている頼もしいヒーローとは異なる。恐ろしく、予測不能で、簡単には制御できない存在として登場する。
こうしたキャラクターの再解釈が、物語に新鮮さを与えている。原作の筋書きをそのまま映画化するのではなく、登場人物の出発点を作り直すことで、既に西遊記を知っている観客にも新しい驚きを提供している。
グロテスクな妖怪描写とコメディの融合本作の映像表現は、チャウ・シンチー作品らしく極端だ。
妖怪の造形には不気味さがあり、戦闘シーンでは大規模なCGを駆使したアクションが展開する。一方で、妖怪の顔がゴムのように変形するなど、思わず笑ってしまう誇張表現もふんだんに盛り込まれている。
MANTANWEBの公開時の映画紹介でも、不気味さと笑いが共存する妖怪描写や、CGを使った派手なバトルが見どころとして紹介された。
単純なファミリー向けファンタジーではなく、ブラックユーモアや少々刺激の強い描写も含まれるため、従来の『西遊記』のアニメやドラマを想像して鑑賞すると、その違いに驚くかもしれない。
玄奘と段の恋愛が作品に与える意味本作を単なる妖怪退治映画に終わらせていないのが、玄奘と段の関係だ。
段は玄奘に好意を寄せるが、玄奘は仏教的な信念を優先し、恋愛感情に簡単には応えられない。段の率直な愛情表現と、玄奘の不器用な態度が物語に笑いと切なさを生み出す。
チャウ・シンチー監督は前述のインタビューで、恋愛要素を最初から物語に取り入れるつもりだったと明かしている。仏教観という大きなテーマと男女の恋愛を組み合わせたことが、本作の感情的な軸になっている。
2026年時点の作品評価と評判評価を数字で見ると、KINENOTEでは平均評点69.7点(100点満点、366人)、Filmarksでは3.4点(5点満点、約4,950件のレビュー)という評価が掲載されている。いずれも閲覧時点の利用者評価であり、専門家による映画賞の評価とは区別して見る必要がある。
レビューで評価されやすい要点は、次の3つだ。
- チャウ・シンチーらしい演出:常識を外したギャグや、予想外の展開を楽しめる。
- アクションと映像表現:妖怪の造形や大規模な戦闘シーンに見応えがある。
- 恋愛と成長の物語:玄奘と段の関係を通じて、善悪や愛について考えさせられる。
一方で、ギャグの癖が強いこと、妖怪の描写がグロテスクなこと、前半と後半で物語の雰囲気が大きく変化することは、好みが分かれる要素でもある。
評価を判断する際には、一般的な冒険ファンタジーとして見るのではなく、チャウ・シンチー独自のコメディと人間ドラマを組み合わせた作品として捉えると、魅力が理解しやすい。
【続編との関係】西遊記2〜妖怪の逆襲〜は2017年公開、監督はツイ・ハーク
『西遊記〜はじまりのはじまり〜』には、2017年に公開された続編がある。邦題は『西遊記2〜妖怪の逆襲〜』、原題は『西遊2 伏妖篇』、英題は『Journey to the West: The Demons Strike Back』だ。
日本では2017年9月8日に劇場公開された。前作のチャウ・シンチーに代わり、監督を務めたのは香港映画界を代表する映像作家ツイ・ハークである。
チャウ・シンチーは続編で製作・脚本を担当続編で監督が交代したからといって、チャウ・シンチーが作品から離れたわけではない。
日活の作品情報によると、続編ではチャウ・シンチーとツイ・ハークが脚本を担当し、チャウ・シンチーは製作にも参加している。前作で築いた世界観を引き継ぎながら、ツイ・ハークのアクション演出を加えた作品となった。
ストーリーは、既に天竺を目指す三蔵法師一行の旅の途中から始まる。彼らが立ち寄った比丘国で、蜘蛛の妖怪たちや一筋縄ではいかない国王と遭遇する展開が描かれる。
続編では俳優が交代。ただし段と一部の吹き替えは続投続編では玄奘、孫悟空、猪八戒、沙悟浄の主要キャストが変更された。ただし、全員が完全に入れ替わったわけではない。段役のスー・チーは続投している。
日本語吹き替え版でも、段役の貫地谷しほりと孫悟空役の山寺宏一が続投。玄奘役は櫻井孝宏、猪八戒役は野島健児、沙悟浄役は星野貴紀へと変更された。
前作から続けて鑑賞する人にとっては、キャラクターの外見や声の一部が変わる点が大きな違いとなる。
続編の主なキャスト:
- 三蔵法師:クリス・ウー(日本語吹き替え:櫻井孝宏)
- 孫悟空:ケニー・リン(日本語吹き替え:山寺宏一)
- 段:スー・チー(日本語吹き替え:貫地谷しほり)
- 猪八戒:ヤン・イーウェイ(日本語吹き替え:野島健児)
- 沙悟浄:メンケ・バータル(日本語吹き替え:星野貴紀)
- 九宮真人:ヤオ・チェン(日本語吹き替え:沢城みゆき)
- 小善:リン・ユン(日本語吹き替え:小松未可子)
このように、続編は監督も俳優陣も変わっているが、チャウ・シンチーの製作・脚本参加と、一部キャストの続投によってシリーズとしてのつながりを保っている。
【どんな人におすすめ?】前作から見るべき理由と鑑賞のポイント
『西遊記〜はじまりのはじまり〜』は、従来の西遊記を知っている人ほど、キャラクターの大胆な再解釈を楽しめる作品だ。
おすすめできる人- 『少林サッカー』『カンフー・ハッスル』のようなチャウ・シンチー作品が好きな人。
- 中国・香港映画ならではの派手なアクションや独特の映像表現を楽しみたい人。
- 三蔵法師と孫悟空の出会いを新しい解釈で見てみたい人。
- 妖怪ファンタジーに恋愛やブラックユーモアが加わった作品を見たい人。
- 『Gメン'75』のテーマ曲が流れる意外な演出を体験したい人。
- 原作小説や従来のテレビドラマに忠実な西遊記を期待している人。
- グロテスクな妖怪描写や誇張された暴力表現が苦手な人。
- 終始シリアスで落ち着いた冒険映画を求めている人。
- コメディと恋愛、アクションが入り交じる独特のテンポが苦手な人。
シリーズを楽しむなら、まず2013年製作の『西遊記〜はじまりのはじまり〜』を見てから、2017年の『西遊記2〜妖怪の逆襲〜』に進む順番がおすすめだ。
前作では玄奘と妖怪たちの出会い、そして三蔵法師一行が形成されるまでが描かれる。続編では、既に仲間になった一行の天竺への旅が描かれるため、公開順で見ることで人物関係と物語の進行を自然に理解できる。
また、日本語吹き替え版は俳優と声優の組み合わせにも魅力がある。斎藤工、貫地谷しほり、山寺宏一らの出演を楽しみたい人は、字幕版と吹き替え版を見比べるのも面白い。
【西遊記はじまりのはじまり】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『西遊記〜はじまりのはじまり〜』は何年公開の映画ですか?
A1:2013年製作の中国・香港合作映画です。中国本土では2013年2月10日、香港では同年2月7日に公開され、日本では2014年11月21日に劇場公開されました。
Q2:日本語吹き替え版で孫悟空を演じている声優は誰ですか?
A2:山寺宏一です。玄奘は斎藤工、段は貫地谷しほり、空虚王子は神谷浩史が担当しています。野沢雅子、茶風林、田中真弓らも出演しています。
Q3:エンディングで流れるGメン'75の曲は何ですか?
A3:刑事ドラマ『Gメン'75』のオープニングテーマ「Gメン'75のテーマ」です。作曲は菊池俊輔。チャウ・シンチー監督は、玄奘と3人の弟子が妖怪退治に向かう姿をGメンに重ね、この曲を採用した理由を説明しています。
Q4:『西遊記2〜妖怪の逆襲〜』は前作と同じ監督ですか?
A4:いいえ。続編の監督はツイ・ハークです。チャウ・シンチーは製作・脚本に参加しています。2017年9月8日に日本公開され、段役のスー・チーや日本語吹き替えの貫地谷しほり、孫悟空役の山寺宏一は続投しています。
『西遊記〜はじまりのはじまり〜』は、2013年製作の中国・香港合作映画で、チャウ・シンチーが監督・脚本・製作を担当した異色の西遊記作品だ。
物語の中心にいるのは、まだ三蔵法師になる前の若き玄奘。段との出会い、妖怪たちとの戦い、そして孫悟空との対面を通して、彼が自分の信念を見つめ直し、天竺への旅に踏み出すまでが描かれる。
日本語吹き替え版には斎藤工、貫地谷しほり、山寺宏一、神谷浩史、野沢雅子らが参加。ハリセンボンの近藤春菜と箕輪はるかがイメージキャストとして起用されたことも、作品のユニークな話題の一つだ。
そして、エンディングに流れる『Gメン'75』のオープニングテーマ。これは単なる意外な選曲ではなく、監督自身が西遊記の一行とGメンのイメージを重ね合わせた演出だった。
2017年の続編『西遊記2〜妖怪の逆襲〜』ではツイ・ハークが監督を引き継ぎ、天竺への旅をさらに発展させている。前作のキャラクター誕生の物語から続けて見ることで、シリーズの世界観をより深く楽しめる。
2026年に改めて鑑賞するなら、単なる昔話の映画化としてではなく、チャウ・シンチーが描いた「善とは何か」「愛とは何か」というテーマに注目したい。笑いと驚きの奥にある、玄奘の成長と仲間たちの物語こそ、本作が長く語られる理由である。
主なファクト確認資料: 日活の作品情報・吹き替え版完成披露試写会レポート、吹替キングダム、KINENOTE、クランクイン!のチャウ・シンチー監督インタビュー、日本コロムビア、Filmarks、続編の配給資料。