ホーム アニメ・漫画 赤穂市民病院「竹田くん」の実名は松井宏樹医師?2026年有罪判決と漫画の真相を徹底解説

赤穂市民病院「竹田くん」の実名は松井宏樹医師?2026年有罪判決と漫画の真相を徹底解説

小野寺 翔 小野寺 翔 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

赤穂市民病院の医療事故を題材にしたウェブ漫画『脳外科医 竹田くん』。主人公のモデルと報道された医師の実名を調べると、松井宏樹氏という名前にたどり着きます。松井氏は赤穂市民病院の元脳神経外科医で、2020年に発生した手術中の医療事故をめぐり、2026年3月12日、神戸地方裁判所姫路支部で業務上過失傷害罪による有罪判決を受けました。

加えて、判決は3月27日に確定。漫画作者による被害者親族としての声明、モデル医師による名誉毀損の刑事告訴と不起訴処分など、作品をめぐる法的な動きも続いています。一方、漫画の描写すべてが裁判で認定されたわけではありません。実名報道、実際の医療事故、判決内容、作品上の表現を分けて理解する必要があります。

【実名を特定】「脳外科医 竹田くん」のモデルと報道された医師は松井宏樹氏

赤穂市民病院竹田くん実名

「赤穂市民病院の竹田くんの実名は誰なのか」という疑問に対して、報道各社が主人公のモデルと紹介しているのは、松井宏樹氏です。

松井氏は2019年7月に赤穂市民病院の脳神経外科医として採用され、同病院で勤務していました。その後、複数の医療事故が問題となり、2021年8月に依願退職しています。

2024年12月27日には、2020年の手術で女性患者に重い後遺障害を負わせたとして、神戸地方検察庁姫路支部から業務上過失傷害罪で在宅起訴されました。

2026年3月には、テレビ朝日系の報道でも松井被告が『脳外科医 竹田くん』のモデルとして紹介されています。赤穂民報などの地元報道でも、同様の関係が伝えられています。

実名報道と漫画のキャラクターは同一ではない

ここで押さえておきたいのは、松井氏が現実の医療事故をめぐって刑事裁判を受けた人物であることと、漫画の主人公「竹田」というキャラクターの設定は、別々に扱う必要があるという点です。

漫画の舞台は架空の「赤池市民病院」。主人公の竹田はフィクション上の人物です。現実の病院名や人物名をそのまま使用した作品ではありません。

したがって、正確な表現は「松井宏樹氏が漫画のモデルと報道されている」であり、「漫画の竹田という人物のすべての行動が松井氏の実際の行動だった」と断定することはできません。

また、松井氏の現在の勤務先や医師免許の状況などについても、SNS上の投稿や匿名アカウントの自己紹介だけで事実と判断することはできません。

【2020年の医療事故】何が起きたのか?2026年3月12日の有罪判決を解説

今回の事件の中心となったのは、2020年1月22日に赤穂市民病院で行われた女性患者の腰椎手術です。

手術中に神経を切断、患者には重い後遺障害

当時74歳だった女性患者は、脊柱管狭窄症と診断され、腰椎の一部を切除する手術を受けました。

ところが、手術中に出血が発生し、患部を十分に目視することが難しい状態になりました。

検察側の主張と判決報道によると、松井被告は十分な止血措置を行わないまま医療用ドリルによる切削を続け、誤って脊髄の神経を切断。女性は両足の重いまひなど、回復が困難な後遺障害を負いました。

加えて、下半身の機能にも重大な影響が残り、排尿・排便に関する障害や強い痛みなどにも苦しむことになりました。

2026年2月9日の初公判で起訴内容を認める

2026年2月9日、神戸地裁姫路支部で初公判が開かれました。

赤穂民報の報道によると、松井被告は起訴内容について「おおむねそのとおりです」と述べ、基本的に認めました。

一方、弁護側は、手術が複数の医療従事者によって行われるものであり、被告だけに責任を負わせることは適切ではないとの趣旨の主張を展開しました。

検察側は、視界が悪い状態で手術を続けたことについて重大な注意義務違反があるとして、禁錮1年6か月を求刑しました。

2026年3月12日、禁錮1年・執行猶予3年の有罪判決

2026年3月12日、神戸地裁姫路支部は松井被告に対して、禁錮1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

判決では、出血によって手術部位の状況を把握することが困難だったにもかかわらず、十分な止血を行わずドリルによる切削を継続したことが事故の原因と認定されました。

「業務上の注意義務の違反に他ならない」

これは、赤穂民報が伝えた判決内容の一部です。

裁判所は、助手を務めた上級医の作業や指示に問題があったという被告側の主張も退けました。仮に助手の作業が不十分だったとしても、ドリルによる切削を中断すべきだったと判断しています。

ただし、裁判所は医療現場の組織的な問題にも言及しました。経験の乏しい医師を支えるチーム体制が十分に機能していなかったことも、量刑を判断する際の事情として考慮されています。

判決が執行猶予付きとなった背景には、被告の就労状況、民事訴訟での賠償、法廷で過失を認めて謝罪したことなどもありました。

加えて、3月27日の赤穂民報の報道によると、被告側・検察側の双方が控訴期限までに控訴しなかったため、判決は確定しました。

【医療事故8件の真相】なぜ「竹田くん」の問題は大きくなったのか

赤穂市民病院の問題が全国的に注目された理由は、2020年の一度の手術事故だけではありません。

問題となった医師が同病院に勤務していた期間に、複数の医療事故が報告されていたことも大きな焦点になりました。

病院が公表した8件の医療事故

2021年12月17日、赤穂市民病院は、同一の医師が関わった手術で8件の医療事故が発生していたことを公表しました。

神戸新聞NEXTの報道によれば、病院は外部有識者による検証を踏まえ、8件のうち女性患者の神経損傷を伴う1件について医療過誤を認めました。

残る7件については、重大な医療事故ではあったものの、病院は医師の過失による医療過誤ではないとの認識を示していました。

つまり、8件すべてが医療過誤として認定されたわけではありません。 医療事故の発生件数と、法的・医学的に過失が認められた件数は区別しなければなりません。

「8件」と「11件」という数字の違い

報道を追うと、8件とは別に11件という数字も登場します。

神戸新聞NEXTが2025年5月の民事判決を報じた記事では、松井氏が2019年7月に着任してから約9か月間に関わった手術で、計11件の医療事故があったと記載されています。

一方、2021年の病院公表で示された数字は8件です。対象となる期間や集計範囲が異なる報道があるため、両者を同じ基準の数字として単純に比較することはできません。

また、2026年3月の刑事判決で有罪とされたのは、2020年1月22日の女性患者に対する手術の業務上過失傷害です。8件すべてについて刑事責任が認定されたわけではありません。

医療安全体制にも問われた責任

この問題では、執刀医個人の技術や注意義務だけでなく、病院が医療事故を把握した後にどのような対応を取ったのかも問われました。

複数の事故が報告されていた場合、病院側には原因の検証、手術の適切な制限、患者への説明、再発防止などが大切です。

個人の責任を明らかにするだけでは、同様の事故を防ぐための仕組みは完成しません。今回の判決がチーム医療の不備にも触れたことは、医療安全を考えるうえで要点です。

【事件と漫画の時系列】赤穂市民病院から2026年の判決まで

事件の経緯を理解するには、医療事故、病院の調査、漫画の公開、刑事裁判、名誉毀損をめぐる動きを時系列で整理すると分かりやすくなります。

時期 出来事 関係・確認できる内容
2019年7月 松井氏が赤穂市民病院に着任 脳神経外科医として勤務を開始
2020年1月22日 女性患者の腰椎手術で医療事故 神経損傷による重い後遺障害が発生
2021年8月 松井氏が依願退職 赤穂市民病院を離れる
2021年12月17日 病院が医療事故8件を公表 病院は1件を医療過誤と判断
2023年1月〜7月 漫画をインターネット上で公開 『脳外科医 竹田くん』が注目を集める
2024年12月27日 松井氏を在宅起訴 業務上過失傷害罪
2025年2月5日 漫画作者が声明を公表 自身が被害患者の親族であると説明
2025年3月5日 作者側が大阪地裁に提訴 漫画による損害賠償義務が存在しないことの確認を求める
2025年5月14日 民事訴訟で賠償命令 神戸地裁姫路支部が約8900万円の支払いを命じる
2026年2月20日 漫画作者らへの刑事告訴が不起訴 神戸地検姫路支部の処分
2026年3月12日 松井被告に有罪判決 禁錮1年・執行猶予3年
2026年3月27日 刑事判決が確定 検察側・被告側ともに控訴せず

この年表から分かるのは、医療事故の発生から刑事判決の確定までに約6年が経過していることです。

また、漫画の公開は刑事裁判の判決よりも前です。作者が社会に問題を伝えるために作品を公開し、その後、医療事故の刑事責任が司法の場で判断されるという順序になっています。

【漫画作者の正体】『脳外科医 竹田くん』は実話なのか?

『脳外科医 竹田くん』をめぐって、もう一つ多く検索されているのが作者の正体です。

2025年2月5日、作者が被害者親族であることを公表

漫画作者は2025年2月5日、自身のブログで声明を発表しました。

声明によると、作者は2019年から2020年に赤穂市民病院の脳神経外科で発生した医療事故のうち、2020年1月22日の医療過誤で被害を受けた女性患者の親族です。

つまり、病院関係者として内部告発を行った人物というだけではなく、実際に被害を受けた患者の家族という立場を明らかにしたのです。

作者は、当事者や関係者から情報を得る立場にあり、報道資料、裁判資料、公的資料などを読み込んだうえで作品を制作したと説明しています。また、手術に立ち会った医療従事者を含む複数の関係者への聞き取りも参考にしたとしています。

作者の実名は公表されているのか

作者については、2025年3月の赤穂民報や弁護士ドットコムの報道で、兵庫県内在住の男性であり、被害女性の親族であると紹介されています。

ただし、一般に公開された声明や報道で確認できる作者の情報と、個人の実名・住所などのプライバシー情報は別です。作者の実名を確定情報として広めることは適切ではありません。

ブログ上では「dr-takeda」という名義が使用されていますが、これは公開上のアカウント名であり、戸籍上の氏名を示すものではありません。

漫画は実話か、それともフィクションか

作者自身の声明では、漫画はフィクションでありながら、実際の赤穂市民病院の医療事故や病院内のトラブルをモチーフにした作品だと説明されています。

実際の病院名は「赤池市民病院」に置き換えられ、登場人物や物語の設定にもフィクションとしての構成が取り入れられています。

作品が描いているテーマは、執刀医個人の技量だけではありません。

  • 医療事故が複数発生した背景
  • 上級医による指導・監督体制
  • 病院の医療安全管理部門の機能
  • 事故発生後の調査や説明責任
  • 患者と家族が医療事故の事実を知るまでの過程

作者が声明で強調しているのも、医療事故を個人だけの問題として処理するのではなく、病院組織全体の問題として考える必要性です。

そのため、作品を読む際には、現実の医療事故を知るための問題提起としての側面と、漫画として構成されたフィクションの側面を分けて受け止めることが大切です。

【名誉毀損の刑事告訴と不起訴】2026年に何が起きたのか

漫画の公開後、作品のモデルと報道された医師と作者側の間では、法的な争いも生じています。

モデル医師が作者らを刑事告訴

赤穂民報の2026年3月2日の報道によると、松井氏は2025年7月、漫画作者、被害患者の長女、赤穂市民病院在籍当時の上司を刑事告訴しました。

告訴の理由として報じられたのは、漫画による名誉毀損や信用毀損などです。

これに対し、神戸地検姫路支部は2026年2月20日付で、告訴された3者をいずれも不起訴としました。

この結果は、漫画作者らが刑事裁判で有罪になったわけではないということを示します。ただし、不起訴処分は民事裁判において漫画のすべての表現が適法と確定したことを意味するものでもありません。

作者側も2025年3月に大阪地裁へ提訴

一方、作者側も2025年3月5日、漫画による名誉毀損を理由とする損害賠償義務が存在しないことの確認を求め、大阪地方裁判所に訴えを起こしました。

これは一般に「債務不存在確認訴訟」と呼ばれる手続きです。

漫画の表現をめぐる法的責任を民事裁判で争うものであり、業務上過失傷害罪の刑事裁判とは別の問題です。

ここで混同してはいけないのが、次の3つの手続きです。

  • 医療事故の刑事裁判:松井被告の業務上過失傷害について判断し、2026年3月12日に有罪判決。
  • 漫画をめぐる刑事告訴:作者らに対する名誉毀損などの告訴で、2026年2月20日に不起訴。
  • 漫画をめぐる民事訴訟:作者側が損害賠償義務の不存在確認を求めた訴訟。刑事不起訴とは別に判断される問題。

つまり、医療事故の有罪判決と漫画の名誉毀損問題は、関係していても法的には異なる争点です。

【プロの結論】実名検索では3つの事実を分けて考える

今回の問題で最も重要なのは、実名報道、刑事裁判、漫画の表現を一つの事実としてまとめないことです。

松井宏樹氏がモデルと報道されていることは、報道上確認できる情報です。また、2020年の手術に関する業務上過失傷害罪で有罪判決が確定したことも、司法手続き上の事実です。

しかし、漫画に登場するすべての人物や出来事が現実の人物・事件と一対一で対応するわけではありません。

情報を見極める際には、次の基準が役立ちます。

  • 実名の確認:新聞社・放送局などが実名を報道しているか。
  • 事故の確認:病院の公表資料や裁判所の判断に基づく情報か。
  • 漫画の確認:作者の声明で説明された内容か、読者による推測なのか。
  • 法的責任の確認:起訴、不起訴、有罪判決、民事賠償を混同していないか。

とりわけ医療事故では、患者本人や家族の生活に長期的な影響が及びます。実名を検索するだけで終わらせず、事故後の病院対応や医療安全の仕組みまで目を向けることが重要です。

【赤穂市民病院の竹田くんの実名】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:脳外科医「竹田くん」のモデルとされる医師の実名は?
A1:報道でモデルと紹介されているのは、赤穂市民病院の元脳神経外科医・松井宏樹氏です。2026年3月12日には業務上過失傷害罪で有罪判決を受けています。

Q2:松井宏樹氏の有罪判決は確定していますか?
A2:はい。2026年3月12日に禁錮1年・執行猶予3年の判決が言い渡され、3月26日の控訴期限までに双方が控訴しなかったため、3月27日に判決が確定しました。

Q3:赤穂市民病院の医療事故8件はすべて医療過誤だったのですか?
A3:いいえ。2021年12月の病院公表では、8件のうち1件を医療過誤と判断し、残る7件については医療過誤ではないとの認識を示していました。2026年の刑事判決も、2020年1月22日の手術に関するものです。

Q4:『脳外科医 竹田くん』の作者は誰ですか?
A4:作者は2025年2月5日の声明で、赤穂市民病院の医療過誤被害者の親族であることを公表しました。報道では兵庫県内在住の男性と紹介されていますが、一般に公開された情報から作者の戸籍上の実名を特定することはできません。

Q5:漫画作者が名誉毀損で逮捕・起訴されたという情報は本当ですか?
A5:いいえ。2025年7月にモデルと報道された医師が作者らを刑事告訴したことは報道されていますが、神戸地検姫路支部は2026年2月20日付で不起訴としています。刑事裁判で有罪になったという事実はありません。

赤穂市民病院の医療事故を題材にした『脳外科医 竹田くん』について、モデルと報道されている医師は松井宏樹氏です。

2020年1月22日の手術では、女性患者の神経が損傷され、重い後遺障害が残りました。この事故をめぐる刑事裁判では、2026年3月12日に禁錮1年・執行猶予3年の有罪判決が言い渡され、3月27日に確定しています。

一方、漫画作者も2025年に被害者親族であることを公表し、実際の医療事故をモチーフにした作品であると説明しました。2026年にはモデル医師による刑事告訴が不起訴となるなど、作品をめぐる法的な動きも明らかになっています。

この問題が社会に突きつけたのは、一人の医師の責任だけではありません。医療事故が複数発生したとき、病院はどのように危険を把握し、患者を守り、再発を防ぐのかという医療安全体制そのものの課題です。

実名は松井宏樹氏と報道されていること、2020年の手術事故で有罪判決が確定したこと、そして漫画は実際の事件をモチーフにしたフィクションであること。 この3点を区別することが、赤穂市民病院と「竹田くん」をめぐる問題を正確に理解するための出発点となります。

主な根拠資料: 赤穂民報、神戸新聞NEXT、サンテレビ、テレビ朝日、漫画作者の2025年2月5日付声明、弁護士ドットコムニュース。

同じカテゴリの記事

小野寺 翔
トレンドリサーチャー 小野寺 翔
プロフィールを見る →

アニメ・漫画の制作発表を担当。制作会社・出版社の公式告知と原作者コメントを確認してから記事化します。

おすすめの関連記事